特集 歓迎 新九州大学生! 学部長からの歓迎メッセージ

大学に入って「働いて」下さい

吾郷 眞一

法学部長
 大学を卒業することを「社会に出る」といいますが、私は入学のときに用いたい。なぜならば、諸君はもう十分に社会の一員であり、社会の構成員である意識をしっかり持ってほしいと思うからです。昔ヨーロッパに留学したときに学生仲間の態度で印象に残ったことが一つあります。それは、ドイツ人の学生が「これから大学の図書館に行ってarbeitenしてくる」と言ったのです。ヨーロッパ言語で「働く」の意味するものは、日本語よりも広いので、それを「勉強する」と翻訳するのが正しいのかもしれませんが、やはり他の人が働いているのと同様に自分達も社会的に責任を持って活動しているという感覚が入っているように思えてならなかったのです。「光陰矢のごとし」です。
(あごう しんいち 国際経済方)

希望に満ちて

細江 守紀

経済学部長
 ご入学おめでとうございます。受験勉強から解放され、大学のキャンパスを希望に満ちて闊歩されているものと思います。皆さんが抱いている希望がまだ漠然としたものであれば、それを具体的にするために貪欲に知識を求めていく必要があるでしょう。また、具体的な希望があれば、そのための取り組みを直ちに始めて早すぎることはないでしょう。
 大学において学んでもらいたいものは知識の探求は言うまでもありませんが、知的な論理の追求、知的ディベートの訓練です。知識は持っていても外に向かって発信するのが苦手な学生諸君が増えているような気がします。これからのグローバル化時代を生き抜いていくためにも、知的な論理を磨く楽しみを身につけることを希望します。そのためには絶えず社会にアンテナを張って、友人、先生などと議論する習慣を持つことが第一です。
 日本経済は周知のようにこの十年従来のような右肩上がりの状況にはありません。新たな海図をつくることは皆さんの双肩にかかっています。どうか経済学部での学生生活を通じて日本の希望に満ちた明日をになうための基礎力を蓄えてください。
(ほそえ もりき 数理経済学)

自分から求めよう

伊藤 明夫

理学部長
 皆さん、九州大学理学部へようこそ!
 理学は「自然の理(ことわり)」を解くことを目的としています。その成果は応用技術の基礎として利用され、私達の生活や健康の向上に役立っています。理学部で学ぶ皆さんには、広い基礎知識と既存の概念にとらわれない自由で柔軟な発想、物事を根底から見ようとする思考力、化学がもたらすさまざまな問題(環境問題や生命倫理の問題など)に対する適切な判断力を身につけ、卒業後、二十一世紀の研究、教育、産業界の各分野で活躍できる人材となっていただきたいと願っています。そのために、それぞれの専門分野だけでなく、広く自然科学の基礎的知識と語学、社会科学、人文科学をも含めた総合的な知識と考察力を身につけてください。
 この四年間は人生の中でも大事な時。時間を活かすも、無駄にしてしまうも皆さん次第です。待っているのではなく、自分から求めてください。また、学業に勤しむことはもちろんですが、課外活動等を通じて多くの友人をつくり人間性と社会性に富んだ有意義な学生生活にしてください。
(いとう あきお 生化学)

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