特集 歓迎 新九州大学生! 「九大人」からのメッセージ


廣田 榮治

(ひろた えいぢ)
総合研究大学院大学学長
(当時。昭和28年東京大学理学部卒、昭和42−51年九州大学理学部教授)

 九大生はちょっと見た目は地味なんですが、非常にしっかりしたものを持っていると思います。私が教えた人の中には、驚くほどどんどん力を付けた人もいる。ぜひ、目先のことにとらわれないで、目線を遠くに据えてじっくりやっていただきたい。
 (「九大広報」第十号 ミレニアム座談会から)


古川 貞二郎

(ふるかわ ていじろう)
内閣官房副長官。平成5年厚生事務次官となり、平成7年2月官僚のトップといわれる内閣官房副長官に就任して以来、首相官邸で村山、橋本、小渕、森、小泉と5代にわたり総理大臣を補佐する。
(昭和33年法学部卒)

 私は行政官として四十年くらいやってきましたが、「ピンチはその人の姿勢によって大きなチャンスにつながる」という実感を持っています。
 九大生は、素材として非常に豊かなものを持っている。私は九大生に、「志を持った人間」になってほしいと思います。社会とのつながりを常に意識してほしい。自分のことだけこぢんまりと考えるのではなくて、常に社会のことを考えていくというような、そういう志を持つことで十年、二十年後には大変な差がつくと思う。
 (「九大広報」第十号 ミレニアム座談会から)


増田 信行

(ますだ のぶゆき)
三菱工業株式会社会長
(昭和32年工学部卒)

 学部時代の四年間で、基礎的な知識、人間としての素養、語学も含めて、そういうことをしっかり教えていただきたい。即戦力でなくてもいいのです。
 今の若い人たちには、人生観、社会観、職業観といったものが希薄なのではないかと思われます。社会に出て、自分の仕事が喜ばれている、社会に貢献していると言える人になっていただきたい。知識知恵、情緒情熱、意識意欲、この「知情意」の三つが大切だと思います。
 (「九大広報」第十号 ミレニアム座談会から)


箱島 信一

(はこしま しんいち)
朝日新聞社社長
(昭和37年経済学部卒)

 「自分のアイデンティティー」を持っていること。人間の存在感に関連することです。これはひとには譲れない、これなくして何の自分の人生かというようなものを学生のときに身に付けてほしい。
 どうすればアイデンティティーを身に付けられるか。きちんと本を読むこと。ちゃんと自分を持っている人は、例外なく活字人間です。
 (「九大広報」第十号 ミレニアム座談会から)


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