新キャンパス

News1

新キャンパス計画 紹介キャンペーン

(上は、左から)有川節夫総長特別補佐、早田憲治事務局長、梶山千里総長、柴田洋三郎副学長
によるテープカットと(下)会場内の様子

 九州大学の新キャンパスへの統合移転は、平成十七年度の移転開始と工学系の一部開校をめざして着々と進められています。そのようななか、九州大学の学生や教職員を主な対象とした「九州大学新キャンパス計画紹介キャンペーン」が、一月十五日から二月二十二日までの六週間にわたって、学内五会場で行われ、一月十五日(火)には箱崎地区の記念講堂二階ホワイエで、セレモニーが行われました。

 新キャンパス計画専門委員会委員長として挨拶に立った柴田洋三郎副学長は、次のように述べました。「九州大学の新キャンパス計画は、第T工区の造成工事が本年度末に終了し、平成十四年度にはいよいよ工学系第T期移転建物及び基幹整備工事が始まる予定です。このキャンペーンは、そのような状況にある新キャンパス計画を皆さんに知っていただくとともに、双方向の意見を知るよい機会になるでしょう。」

 会場には、新キャンパスの造成工事や東京でのシンポジウムを紹介したビデオや、マスタープラン、新キャンパス計画専門委員会の各ワーキンググループの検討結果、学術研究都市構想や国内外の大学のキャンパスを紹介したパネルや模型が展示され、訪れた学生や教職員が興味深く見入っていました。期間中の入場者は、約一千名でした。

 また、このキャンペーンと並行して、教職員を対象にした新キャンパスの視察が、一月二十四、二十五の両日に分けて実施されました。


News2

学術研究都市の将来像を語るシンポジウムinいとしま開催

基調講演を行う矢田前副学長

 九州大学の新キャンパスを中心に「知の創造空間」をつくろうと平成十年五月に発足した、九州大学学術研究都市推進協議会(代表委員:大野茂(社)九州・山口経済連合会会長、麻生渡福岡県知事、山崎広太郎福岡市長、梶山千里九州大学総長)が主催するシンポジウムが、二月一日(金)、前原市で開かれました。

 主催者として挨拶に立った梶山千里九州大学総長は、「官主導の筑波、民主導の関西と違って、これは大学主導という日本で初めての特徴あるまちづくりです。九州大学の知の蓄積を地域において生かすためにも、地元の皆さんと相談しながら、すばらしい空間を創出したい。」と述べました。このあと、「九州大学新キャンパス・マスタープラン2001」と学術研究都市を説明するビデオ「知の拠点を核とした新しいまちづくり」の上映、矢田俊文前九州大学副学長による統合移転計画の背景や内容に関する簡明な基調講演、「学研都市いとしまの将来像〜二十一世紀のまちづくりをめざして〜」と題するパネルディスカッションが行われました。

パネルディスカッションに聞き入る

 坂口光一九州大学ベンチャービジネスラボラトリー助教授をコーディネーターに行われたパネルディスカッションでは、各パネリスト(春田整秀前原市長、溝越明西日本新聞社編集企画委員長、森永健次九州大学大学院総合理工学研究院長、吉田哲雄ワイビーエム代表取締役会長)の次のような発言に、約九百人の地域住民や関係者で満員の会場は大いに湧きました。

 「二十一世紀型大学で世界的研究を行おうとするとき、この地の自然環境がものをいうだろう。」(吉田)、「腰をしっかり据えて、大学周辺と連携を取りつつ、どう迎えるか考えていきたい。」(春田)、「産業構造の変化は大学の役割も変化させた。九州大学を地域に根付かせ、産学共同をいかに地域で充実させるかがこれからの課題。」(森永)、「この構成は、地方分権、アジアに向けた拠点作りなど時代の流れにかなったもの。市民がいつでも行くことができる、そういうイメージのキャンパスづくりを考えてほしい。」(溝越)

 最後に末崎亨志摩町長が、「これから始まる学術研究都市づくりに、皆様のご協力を」と呼びかけ閉会しました。


News3

九大・糸島会設立会の開催について

 二〇〇二年二月二日、前原市の「プラザ寿苑」で「九大・糸島会」設立会が開催され、九州大学からは糸島地区にゆかりの九大職員四十一名と、前原市・志摩町・二丈町からは四十二名の総勢八十三名の参加がありました。

 来賓として出席した梶山総長からは、キャンパス統合移転事業の進捗状況説明の後、五十年、百年後を見据えた事業であり、九州大学・糸島地域の発展を図るためにも地区との交流・連携を行い、夢とロマンのあるキャンパスをつくりたいとの挨拶がありました。

 糸島地区を代表して前原市の春田市長からは、九州大学の移転に際し地域として果たす事業など将来のまちづくりの構想について熱い期待を込めた挨拶がありました。

挨拶する梶山総長

 このあと、工学部等事務部の原田代表幹事から「九大・糸島会」設立主旨説明があり、参加者全員による拍手で設立趣意書を承認しました。

 地元との懇親を深める交流会ではすぐに全員が溶け合って、九大職員と地元の人達とあるいは九大職員の間でも交流が行われ、共通の目的を確認しあう交流会となりました。

 「九大・糸島会」は、地元との交流・連携を行い、九州大学と糸島地区を結ぶかけ橋として設立されましたが、キャンパス統合移転事業は九州大学全体で進める事業であるということは言うまでもありません。

(文責:原田初幸「九大・糸島会」代表幹事・工学部等事務部長)

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