新病院

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新病院第T期棟開院式典

記念植樹を行う(左から)
杉岡前総長、梶山総長、中野医学部付属病院長

 平成十年三月に着工され、平成十三年十月に竣工した新病院第T期棟の開院記念式典が、二月八日(金)、関係者約二百人が出席して、新病院一階で催されました。

 中野仁雄病院長は、「今日はうれしい日です。この四年間建設にかかわった方々に感謝します。地域の病める方々のニーズにこたえるとともに、より充実した教育と研究を行っていく、今日は新たな船出です。」と式辞を述べました。また梶山千里総長は、「関係各位のご支援に感謝するとともに、病院の方々のご努力に敬意を表します。新病院のキャッチフレーズは、サポーティング・ホスピタル。教育、研究、診療において、社会のニーズと信頼にこたえる病院を築いていただきたい。」と挨拶しました。

 続いて来賓挨拶が小田島章文部科学省大臣官房文教施設部長(内海福岡工事事務局所長が代理、代読)、杉岡洋一前九州大学総長、住吉昭信宮崎医科大学医学部付属病院長からありました。

式辞を述べる中野医学部付属病院長

 式典の後、杉岡前総長、梶山総長、中野病院長による記念植樹に引き続き、新病院の施設見学が実施され、出席者や報道機関各社は、病室(特別室、個室、四床室)、デイルーム(歓談室)、ナースセンター、手術部、集中治療部、そして地下の免震構造設備を見学しました。この免震構造によって新病院は、阪神・淡路大震災クラスの地震でも継続して機能するとされています。また翌二月九日は一般公開され、約六百人の市民などが見学に訪れました。

 第T期棟はこれから南棟と呼ばれ、手術部、集中治療部などの中央診療施設と六百二十床の外科系病床が入ります。診療科名の院内表示が、第一・二・三内科や第一・二外科などから、血液・腫瘍内科、上部消化管外科など、臓器別に再編されており、患者さんに分かりやすいものになっています。また一般病室は、従来の六人部屋とほぼ同じ広さで四人部屋となり、二月中旬から一部で患者さんのも始まりました。手術室は従来の十七から二十に増え、病院では、手術数を現在の年間約五千から七千五百に増やすとともに質も高めたいとしています。今後、内科系病床の入る第U期、外来棟となる第V期工事と続き、平成十八年度末には、全容が整う予定です。


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三付属病院統合へ

新病院第T期棟

 九州大学には三つの付属病院があります。四月に新病院の第T期棟(南棟)が開院する医学部付属病院、そして歯学部付属病院と生体防御医学研究所付属病院です。二月十九日(火)に開催された評議会で、医学部付属病院と歯学部付属病院の統合を平成十五年度の概算要求事項とすること、並びにその統合に、時期は未定ながら、生体防御医学研究所付属病院も加わることが決まりました。

 同日開かれた記念会見で、病院統合に関する委員会の委員長を務めている中田稔歯学部付属病院長は、「三病院の統合により、健康をつくる場所としての病院づくり、予防から最先端までの全人的な医療、そして垣根を越えた教育・研究が可能になる」と述べました。

 要求が認められれば、平成十五年十月にも統合された病院が誕生し、第U期から第V期へと建設される新しい病棟のなかで整備が行われていきます。統合後の名称は未定で、別府市にある生体防御医学研究所付属病院は、その機能を生かした医療を継続して行うことになっています。


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