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一月二十二日(火)開催の評議会は、「九州大学学術憲章」を定める決定をしました。
「九州大学学術憲章」は、先に定められた「九州大学教育憲章」とともに、九州大学の教育と研究の理念を明示し、あるべき姿を謳いあげ遂行する医師を示すものとして定められました。
九州大学は、より善き知の探求と創造・展開の拠点として、人類と社会に真に貢献し得る研究活動を促進してゆくために、この学術憲章を定めることとする。第2条(研究の使命)
(1)九州大学は最高学府として、人類が長きにわたって遂行してきた真理探究の道とそこに結実した古典的・人間的叡知とを尊び、これを将来に伝えてゆくことを使命とする。第3条(研究の理念と倫理性)
(2)九州大学はまた、諸々の学問における伝統を基盤として新しい展望を開き、世界に誇り得る先進的な知的成果を産み出してゆくことを使命とする。
(1)九州大学は、伝統に学びそこに見られる知的探求を尊びつつ、現代に生きる我々に相応しい知の深化と発展とを指向する。第4条(研究の社会的・国際的貢献)
(2)九州大学は、創造的かつ独創的な学術研究を重視し、学問の自由および研究者の自律性を尊重する。
(3)九州大学はさらに、人間的叡知と科学的知識との調和に努めつつ、諸々の知の実践的価値を追求してゆく。
(4)九州大学は、科学が自然環境と人類の生存とに重大な影響を与えることをつねに顧慮し、自らの良心と良識とに従って、社会の信頼に応え得る研究活動の遂行に努める。
(1)九州大学は、大学の理念としての真理探究の精神を堅持すると共に、その研究活動を通じて、長期的な視野のもと、人類の福祉と文化の発展、ならびに世界の平和に貢献してゆくべく努める。第5条(研究と教育の融合)
(2)九州大学の研究はまた、普遍性と汎用性を目指して広く社会の要請に応え、かつその立地する地域社会に貢献するものとなるよう努める。
(3)九州大学は、開かれた大学としてその研究成果を学外に開示し、さらには活発な情報発信や人的交流、諸研究機関や産業界との連携に努めながら、学術研究の国際的拠点となることを目指す。
九州大学は、世界的に活躍しうる人材を育成し輩出する使命を有しており、研究と教育との機能を調和・融合させながら、人類の未来を託するに足る人材の養成を目指す。第6条(一体性と職責の遂行)
九州大学は、教職員と学生とが一体となって、上記の事柄の達成に取り組むこととする。九州大学の教職員と学生は自己の使命をよく自覚し、それぞれの責任の遂行に努めなければならない。
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山崎福岡市長から賞を受ける池永助教授 |
平成十三年度福岡市ごみ減量・再資源化優良事業者等表彰制度において、本学が事業所部門【特別賞】に選考され、平成十四年二月十三日(水)、エルガーラホールで行われました表彰式では、最優秀賞の九州松下電器(株)に続いて、特殊廃液処理施設の池永助教授が事例発表を行いました。
本学では、平成八年度より全国の大学に先駆けて、実験系のガラス器具や廃プラ等を産業廃棄物として適正処理すると共に、缶、瓶、発泡スチロール、ペットボトル等は再資源化処理しています。これからは、古紙回収にも力を入れ、可燃ごみを減らすことが課題です。「環境に優しい九州大学」を目標として、今後ともご協力下さい。
二月二十一日(木)、参議院の「国民生活・経済に関する調査会」の勝木健司会長など十名の議員の方々が、産学連携の実情調査のため九州大学を訪れました。
貴賓室でまず、公用で不在の梶山総長に代わって柴田洋三郎副学長が歓迎の挨拶を述べ、尾崎龍夫技術移転推進室長が本学の産学連携の概要等を説明。続いて質疑応答がありました。
その中で各議員から、文系教官による産学連携のあり方、九州全体で産学連携を推進する動きはないのか、教官自ら出資した(株)産学連携機構九州立ち上げの苦労や運営上の問題点など具体的な質問が相次ぎました。
その後、学生の自主研究を助成するプログラムの一例として、九州大学のロボカップチームによるサッカーの実演があり、議員の方々からは盛んに声援が飛んでいました。
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ロボカップチームのサッカー実演を見学 |
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挨拶する柴田副学長 |