婚しましたら家族一緒の食事は滅多にあ
りません。まず主人がいつ帰ってくるの
か、帰ってきてから食事をするのかどう
かも分かりません。主人が「潰れる潰れ
る」と言いますが、それがどういうこと
かイメージが湧きません。しかしそんな
中小企業の経営者の家庭と私が育った家
庭の違いはむしろ新鮮で、面白い日々を
送らせていただきました (笑)。
恍次郎社長:小さい頃体が弱かったの
で、健康に関しては色々学んだり、調べ
たりするのです。水にこだわるのは、結
婚して妻の実家で食べたご飯が非常に旨
かった。同じ米を持って帰って福岡で食
べてもあの旨さが出ない。「これは水だ」
と気が付きました。おいしいもの、体に
いいものでないとお客様に売ることがで
きないでしょう。やれるだけのことをや
って、画期的に安く、体にも良く、どこ
となく旨いものを売る。その「どことな
く」というところに、私たちは命をかけ
ているわけです。 Q 九州大学応援菓「いも九」は、総売上の 一%を学生の課外活動費などにご寄附い |
ただいています。「いも九」のきっかけ を教えてください。 恍次郎社長:受験生だった次男に、「四 人もいるのだから一人くらい九大に行け よ」と言いましたら、「お父さん、九大 生は 『いも九』と呼ばれようとよ」と言 う。「いも九はいい」と思いまして、そ れまであったスイートポテト・パイにそ う名付けました。寄附のことは、九州大 学や生協にご相談してからちょっと時間 がかかりましたが、実現したときには、 当時の杉岡総長に大変喜んでいただきま したよ。 ![]() Q 最後に、九州大学へ、また後輩たちへ、 メッセージをお願いします。 純子副社長:私は、今は就職してくる九 州大学卒の人たちとのつながりしかあり ませんが、最近は女性にこれをやりたい と積極的に言う人が増えているような感 じがします。学生時代は、せっかく自由 な、自分を見つめることができる時間が |