教育効果は大きいと語る長谷川先生

A : 四年生になり卒業研究で研究室に配 属された学生たちは、最初ロボットのこ とは何も分からないわけですが、自分た ちで作りますから詳しく中味が分かり、 ソフト・ハード全般にわたる知識が実践 で身に付くという点で、教育効果は大き いと思います。また、自分たちで作った 物を使って、世界の人たちと競うことが できる。工夫した結果もすぐ見えて、エ キサイティングです。実際、学生たちは、 バイトもせずに連日詰めてやっていま す。教育の題材としては非常にいい。こ のプロジェクトを進める中から、研究テ ーマも捜していきたいと思っています。

Q 勝算はいかがでしょう。

A : ジャパン・オープンではベスト3に 残りました。今回は地元の利があり、ま ずは他の二大学、慶応大学と大阪大学で すが、これを打倒したい。ただ外国勢は、 各国非常に力を入れています。企業の活 動として、つまり仕事として給料貰って 企業の潤沢な予算でこのロボカップに取 り組んでいる所もあります。これはちょ っと手強いかもしれません。

(注)P&P
 「教育研究プログラム・研究拠点形成 プロジェクト」の略。新たな学問領域の 創設や教育の推進を目的とする本学独自 の制度で、平成九年度から実施。プロジ ェクトを募り、総額で年間約二億円の総 長裁量経費などを充てて全学的にこれを 支援する。目的や内容により、
Aタイプ:九州大学の中核的研究となり うる研究や研究組織
Bタイプ:アジア総合研究、人文・社 会・基礎科学、学術研究都市作りなど、 九州大学の戦略課題を推進する研究
Cタイプ:学部・学府の枠を越えた独創 的教育プログラム、入試・教育方法の改 善や大学教育の改善に関する研究
の三タイプに分けられている。
 また、P&Pを実施する専用教育研究 施設として、学際教育・研究交流棟「リ セウム悠遠」が、九州電力株式会社の寄 附により、平成一〇年二月に箱崎キャン パスに建設された。

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