KUAROについて  KUAROは、分野や国境を越えた総合的なアジア研究を促進するために 2000年秋に「九州大学アジア総合研究機構」として創設されました。2002年4 月から「九州大学アジア総合研究センター」と改称され、箱崎キャンパスの 「リセウム悠遠」内で活動しています。
 KUAROは九州大学側のNP窓口として、アジアを舞台とする研究情報の収 集と発信のため、九州大学内外のアジア研究と研究者に 関するデータベース(KUARO-DB)構築に取り組んで います。学内外で行われているアジア研究、共同研究・ プロジェクトに関する情報を収集・発信すると同時に、 アジアに関する国や地域情報、研究者のための渡航情報 などをデータベース化して発信しています。 またニューズレターを発行し、本学でのアジアに関す る研究や活動を国内外に発信しており、さらに研究の成 果を広く公開するため一般読者を対象にした「KUARO 叢書」の刊行を行っています。九州大学におけるアジア 研究を支援するため、アジアに関する講演会やシンポジ ウムなどのイベント支援も行っています。
(文責:新開)
1階にKUARO支援室が入る「リセウム悠遠」

ネットワーク・ポイント設置の働きかけ
●香港中文大学と台湾大学
九州大学アジア総合研究センター(KUARO)
新開 章司

 香港中文大学は香港の中心部から車で約二十分、 景色の良い山の斜面に位置する。キャンパス内の 建物はどれもアーティスティックで、洗練された 雰囲気を感じた。訪問時は、学術交流所の呉所長、 王主任と面会し、NP設立についての今後の手順 について話し合った。香港中文大学からはKUARO のデータベースについての強い関心が寄せられ、 今後の連携に向けた有意義な意見交換ができた。 また、同大には「アジア太平洋センター」という 十年来の活動実績がある研究支援組織があり、同 センターのシウ助手に活動の概要を紹介していた だいた。KUARO における研究支援活動および国際 交流にとって示唆に富む貴重な話を聞くことがで きた。
 台湾大学のキャンパスは台北市内に位置し、伝 統の中に現代が調和良く取り入れられた雰囲気が 感じられた。学長には急な公務のため面会できな かったが、担当教官に指名された林教授および日 文系主任の陳教授に面会できた。NPにとても理 解があり積極的で、林教授自身IT分野が専門で あるため、IT技術を活用した遠隔授業やデータ ベースの共有などに強い関心が寄せられ、具体化 に向け協議を進めることが確認できた。また、博 士課程学生の学位を伴う留学の可能性や九州大学 による日本語コースへの支援など、興味深い提案 もなされた。

(しんかい しょうじ 農業経営学)

台湾大学総図書館には、旧台北帝国大学所蔵日本語関係典籍、いわゆる『残置本』が約2万2千冊保 管されている。本学松原孝俊教授(言語文化研究院)グループはこの残置本の所蔵目録を完成した。


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