九大病院薬剤部ISO9001を取得

石岡常務からISO9001認証登録を受け取る名和田病院長
左から大石薬剤部長、名和田病院長、吉川副薬剤部長

 九州大学病院薬剤部では、平成十五年十月三十一日にISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を財団法人日本品質保証機構による登録審査を経て取得しました。

 当薬剤部におけるシステムの適用範囲は、薬剤部で取り扱う薬剤の調剤、特殊製剤の設計及び製剤並びに薬剤関連情報に関する業務とし、理念として、@有効で安全性の高い薬物療法の提供に貢献するため良質な薬剤業務サービスを実施する、A日進月歩の高度な医療における医療従事者および患者のニーズに応えるため、常に専門的知識の向上活動を行う、を掲げました。

 今後は、常に※PDCAサイクルを回すことによって薬剤業務の継続的改善を図り、適正な薬剤と適切な医薬品情報を提供することで、利用者(患者及び医療スタッフ)の満足度を高め、信頼・安心できる薬剤部として使命を果たすことを目指します。

 さらに、毎年の定期審査および三年毎の更新審査を受け、システムの充実を図ることと併せて対象組織を拡大することにより、最終的に病院全体としてISO9001を取得することで医療サービス業務の標準化及び継続的な医療の質の向上につなげることが期待されます。

※PDCAサイクル:計画(Plan)、実施(Do)、点検(Check)、改善(Act)を繰り返すサイクル

「総理工セミナー」を大阪で開催

セミナー参加者風景

 九州大学大学院総合理工学府は、平成十五年度の「総理工セミナー」を二〇〇三年十一月二十八日(金)、午後一時半から午後五時四十分の間、大阪の千里阪急ホテルにて開催しました。

 一九七九年に学部を持たない学際大学院として発足した総合理工学研究科において、材料開発工学専攻が、産学連携活動として企業研究者や技術者に向けた「先端材料科学セミナー」を一九八六年から始めました。総合理工学研究科は発足以来、産学連携活動を重視してきており、一九九八年に組織編成がなされた後も、このセミナーの伝統を受け継いで、「総理工セミナー」として発展させています。

 昨年はこのセミナーを東京で開催し、今年度は副題を「総合理工における産学連携研究報告」とし、産学連携を明確にしたセミナーにしました。

 当日は、関西地区を主とする企業人七十二名、総合理工からの参加者十九名の総勢九十一名の参加がありました。産学連携で活躍している筒井学府長を含む六名の講演者が発表を行い、研究内容だけではなく大学との産学連携のあり方に関する議論も展開され活発なセミナーでした。午後六時からは引き続き懇親会が開催され、講演者と企業人、あるいは企業人同士の交流が行われました。

 総合理工学府は社会貢献の一つとして、このようなセミナーを今後も充実、発展させて行きます。

(総合理工学府内 連携推進委員会委員長・教授/本庄春雄)

先輩方から熱いエール名誉教授懇談会

 平成十五年十一月十九日(水)、五人の元学長・元総長を含む約六十名の名誉教授と、梶山総長をはじめとする現執行部並びに部局長等計約百名が出席して、名誉教授懇談会が市内のホテルで開かれました。十月一日の芸術工科大学との統合を受け、今回から旧芸術工科大学の名誉教授にも参加を呼びかけました。

 会の冒頭、挨拶に立った梶山総長は、法人化や新キャンパス移転など大学の現状を説明し、「大学は今競争の時代を迎えており、後輩たちを厳しく激励していただきたい」と述べました。その後、発起人である神田慶也元九州大学学長、同じく吉田将元九州芸術工科大学学長、田中健藏元九州大学学長、和田光史元九州大学総長、瀧山龍三前九州芸術工科大学学長がスピーチに立ち、「改革の時代。総合大学としての強みを生かし、梶山総長のもと、九州大学百年の計をもって発展してほしい」など、厳しくも温かいメッセージが寄せられました。

 また、会に先立って、工学系研究教育棟などの建設工事が進む新キャンパスの見学会が行われ、参加者は新キャンパス建設工事を目の当たりにしてその規模の大きさに驚くとともに、同行した担当者にキャンパスの維持管理方法などについて質問していました。

梶山総長吉田将元九州芸術工科大学学長
瀧山龍三前九州芸術工科大学学長田中健藏元九州大学学長
神田慶也元九州大学学長和田光史元九州大学総長

「九州大学東京同窓会」設立に向けて

東京同窓会設立に向けた幹事会(学士会館)

 関東地区における九州大学同窓会の活動は、従前から主に学部や学科単位の集まりとして行われ、学部を越えた交流を活発にする仕組が整っているとは言えませんでした。同窓生間の連携や情報交換は、社会活動を支える重要な要素の一つですが、学部単位の同窓会だけでなく学部を越えた全学同窓会組織であればその効果はより大きなものとなります。

 一方、九州大学では、産学連携はもとより、中央での情報発信・収集に力を入れていますが、東京ではいまだに「キュウダイってどこにあるの」などという人々が存在するのも事実です。九州大学が名実ともに日本のトップの大学となるためには、関東在住同窓生の方々のご協力が欠かせません。

 このようなことから、関東在住同窓生の全学同窓会組織化への期待と九州大学のニーズがあいまって、学部学科を越えた全学的同窓会「九州大学東京同窓会」を設立しようとする動きが生まれてきました。すでに東京地区では、法学部東京同窓会と経済学部同窓会東京支部が中心となって、ここ数年、新年の賀詞交歓会、夏のビアパーティーが開催され、他学部からの参加も数多くなり実質的には全学の交流が深まっていました。

 そのような中、平成十五年八月に各学部(学科)同窓会の東京組織と任意で組織された同窓会の幹部の方々で会合が持たれ、全学の東京同窓会の設立に向け具体的な検討を行う東京同窓会設立幹事会が設けられました。

 同幹事会では、全学同窓会としての組織、活動目標、運用形態、会則などについて、毎月検討会が行われ、一月まででこれらの検討もほぼ終了し、平成十六年五月頃には九州大学東京同窓会が正式発足の予定で、関東地区においても学部を越えた同窓生間の活発な交流促進が期待されます。

問合せ先:(〇九二)六四二―四三二八
九州大学同窓会連合会

九大・糸島会新キャンパス現地見学会を実施

 九州大学と前原市、志摩町及び二丈町の自治体との連携を図る九大・糸島会は平成十五年十一月八日(土)新キャンパス現地見学会を午前中は前原市、午後からは志摩町及び二丈町の住民約八十名を対象に二回に分けて実施しました。

 参加者は、まず福岡市土地開発公社現場事務所で、新キャンパス計画推進室の坂井助教授と施設部の山本整備計画課長から統合移転事業について説明を受け、新キャンパスのビデオを視聴しました。その後バスに乗り理系図書館・工学系研究教育棟の建設現場を車中から、最後に建設現場を望むことができる高台から見学しました。

 参加者からは、学生数や学生の住居、道路状況についてなど多くの質問が出たほか、今後も見学会を継続開催して欲しいとの強い要望がありました。

建設現場を望む高台で説明を受ける参加者挨拶を行う原田「九大・糸島会」代表幹事・工学部等事務部長

ようこそ九州大学へ
Welcome to Kyushu University

中国教育部中国大学教職員訪日代表団

 12月1日(月)、趙紀寧北京郵電大学副学長を団長とする中国教育部中国大学教職員訪日代表団が、梶山総長を表敬訪問しました。この代表団は、政府間訪問交流の一環として来日の折、実地見学を通じ、大学等の現状を調査し、今後の中国の大学における日本人留学生の受け入れや指導の改善、促進に資するため本学を訪れたもので、活発な意見交換が行われました。

 また、表敬訪問の後、本学教職員との懇談や中国人留学生との懇談も行われました。

駐日フランス大使館文化参事官

 12月10日(水)、アンドレ・シガノス駐日フランス大使館文化参事官が九州大学を訪れ、野澤副学長と懇談しました。シガノス文化参事官は、大学間交流に関する意見交換を行うため本学を訪れたもので、現在及び将来の大学間交流について幅広い意見交換を行いました。

 また、表敬訪問後、法学部、工学部、六本松キャンパスを見学されました。

九州大学病院「クリスマスロビーコンサート」を開催

 平成十五年十二月十五日、今年で十五回目を迎える九州大学病院クリスマスロビーコンサートが開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。

 今回は三病院統合後初のロビーコンサートということで、新たに患者サービス課主導のもと、各課の協力を得て準備が行われ、また、田中副病院長の発案によりマスコミにも公開するなど、例年にも増してにぎやかなコンサートとなりました。

 終了後には、出席された方々より暖かい励ましやお礼のお言葉を頂き、これを励みに今後とも患者サービスの向上に努めてまいります。

 以下にご意見の一部を紹介します。


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