21世紀COE福岡発表会

平成16年2月16日13:00〜17:00

 九州大学は、福岡を拠点として、先端的研究の推進に戦略的に取り組むとともに、世界をリードする創造的な人材の輩出に努めています。また、地元企業をはじめとする産業界との連携にも力を入れて取り組んでいます。

 このような九州大学の‘挑戦’について、文部科学省の平成15年度「21世紀COEプログラム」に採択された5拠点を中心に紹介するとともに、産学連携について理解を深めるための基調講演を行います。

 また、技術相談の受付、本学の先端的研究や産学連携への取組を紹介するパネル展示を同時開催いたしますので、皆様お誘い合わせの上、多数ご来場いただきますことをお待ちしております。

 参加申込みの方は、所属・氏名・住所・電話番号・電子メールアドレスを明記のうえ、九州大学企画部研究戦略課あてFAXまたは電子メールでお申し込みくださいますようお願いします。

九州大学企画部研究戦略課
FAX:092-642-7090
電子メール:kissomu@jimu.kyushu-u.ac.jp

●交通アクセス

  • 福岡空港より天神まで…地下鉄11分
  • 博多駅より天神まで…地下鉄5分
  • 地下鉄天神駅から…徒歩3分
  • 西鉄福岡(天神)駅から…徒歩3分
会場案内
〒810-0001 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ9階
TEL(092)733-2002FAX(092)733-8303

「地球外物質に太陽系の起源を求めて」―公開講演会のご案内

 私たちの太陽は、星の爆発によって生じたチリとガスが集まって、今から約46億年前に生まれました。私たちが住む地球や、その内側で太陽のまわりをまわる金星、地球の外側をまわる火星や小惑星などは、太陽が生まれてから1億年の間にできたと考えられています。

 このような太陽系の歴史は、地球の外から地球に降ってくる石である隕石(インセキ)を調べることによって知ることが出来ます。隕石は、惑星や月のカケラが地球と衝突し、地上まで落ちてきたもので、太陽系の歴史を解くカギを秘めた、天からの使者です。

 隕石が私たちの近くに落ちてくることは非常にまれですが、今から40年ほど前、日本の探検隊によって南極で大量に発見されました。現在までに、15,000個を超える隕石が日本の探検隊によって採取され、東京にある国立極地研究所に保管されています。その数は世界一で、国立極地研究所では、毎年、国際的な隕石の研究集会が開かれています。

 隕石以外に地球外からもたらされた石としては、約35年前にアポロ月着陸船が持ち帰った月の石があるだけです。地球を出て惑星の試料を手に入れるために、日本は世界にさきがけて、火星と木星の間を回る小惑星まで試料を取りに行く「はやぶさ」探査機を2003年5月9日に打ち上げました。5年後には「はやぶさ」探査機が小惑星の試料を地球に持ち帰る予定です。このように、日本は太陽系の起源を解くカギとなる地球以外の惑星からの石(地球外物質)の宝庫で、また、世界にさきがけて地球外物質を手に入れる挑戦を行っています。

 今回の講演会では、地球外物質を使ってどのようなことが分かるのか(中村先生)、南極での隕石採取の様子や体験談(今栄先生)、「はやぶさ」探査機による小惑星からの試料回収計画(藤原先生)、隕石からどのようにしてそれが出来た時を知ることが出来るのか(寺田先生)、隕石の中に含まれる地球上の生命のもととなった有機物の話(村江先生)を、それぞれの先生方の現在の研究を交えながらお話し頂きます。

[プログラム]
14:00〜14:15主催者挨拶 総合研究博物館 湯川淳一館長
14:15〜14:45地球外物質からわかる太陽系の歴史 九州大学 中村智樹先生
14:45〜15:30南極に隕石を求めて 国立極地研究所 今栄直也先生
15:30〜15:45休 息 および 質 問
15:45〜16:30「はやぶさ」探査機による 小惑星サンプルリターン計画 
宇宙科学研究本部藤原顯先生
16:30〜17:00太陽系の歴史を刻む時計 広島大学寺田健太郎先生
17:00〜17:30地球外物質に見る生命の起源 九州大学村江達士先生
同時展示:「はやぶさ」探査機の模型、南極で採取された火星隕石
日時:2004年2月14日(土曜日)
14:00−17:30(13:00 開場)
会場:九州大学五十周年記念講堂(箱崎キャンパス)
(会場へは公共の交通機関をご利用下さい)
主催:九州大学総合研究博物館
協力:「地球外物質と生命の起源を含めた太陽系形成に関する研究」
P&P研究グループ(代表村江達士)
問合せ先:九州大学総合研究博物館事務室
TEL/092-642-4252
ホームページ: http://www.museum.kyushu-u.ac.jp

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