クローズアップA

学生団体の交流組織「Talk&Tea」

九州大学では、学生が自主的に作った様々な団体が様々な活動を行っています。そのいくつかはこれまで「九大広報」でも紹介してきましたが、最近それら団体の交流組織が結成されたと聞き、寄稿してもらいました。

Talk&Tea参加団体
アイセック福岡委員会

 アイセック福岡委員会は、九大・西南大・福岡大の3大学の学生によって運営されています。主幹事業は、海外インターンシップの仲介です。簡単に言えば世界規模で「学生の交換」を行っています。この活動を通じて、国の違い、言葉の違い、宗教の違いなど、様々なバックグラウンドを乗り越え、たくさんの人たちと出会う機会をアイセックは提供し続けています。
No Genre(ノージャンル)

 No Genreは、学内の掛け橋となるべく活動している学生サークルです。留学生と九大生をつなぐ「留学生パーティー」、社会人と九大生をつなぐ「社会人と語る会」など、過去には様々な企画を行ってきました。最も九大生にとってなじみのあるものは、九大生と九大生をつなぐ学内情報誌「Kyudai Walker」なのではないでしょうか。
 創立してから1年半というまだまだ若いサークルですが、新しいことにもどんどん挑戦して頑張っています。
Network NODE(ネットワークノード)

 Network NODEとは、国際協力・NGOに関心を持つ大学生のネットワークで、昨年の4月よりスタートしました。そのネットワークは九大に留まらず、今や福岡全体に広がっています!「貧困」や「平和」など様々なテーマに焦点を当てたイベントや、メーリングリストを通しての情報・意見交換をしています。フレンドリーな雰囲気の中で、「国際協力」というキーワードのもとに多くの人と出会い、有意義な時間を過ごせるということがNODEの1番の魅力です!
MPIF

 “One for all, All for one.”これは私達MPIFの雰囲気を表す言葉です。私達には仲間がいます。日々の活動の中で切磋琢磨しあい、時には一つの目標に向かって協力し合える仲間が。その中で自分のやりたいことを形にしていく。そういうサークルです。
《活動内容》
フォーラム―ビジネスプラン・政策案を提案。月に1度開催。
分科会―経済、経営、政策、IT等、関心のある分野の知識を深める。それぞれ週1度開催。
NPO法人環境創造舎

 九大は、数年後には西区元岡の新キャンパスに移転します。そこでは、大学によって「森の引っ越し」や「池の引っ越し」等の生物多様性保全事業が行われています。私たちは、そうして守られた生き物の生息地や森林の維持・管理などを行っています。具体的には、竹林の除伐、自然散策道の作成、生き物観察などです。人も生き物も集まるキャンパスをめざして、皆さんの手でキャンパスを作ってみませんか?
Culture Cafe

 Culture Cafeは普通の喫茶店とは違います。すべてボランティアの学生だけで運営しています。いろんな学部の人たちと知り合えたらいいなという、学生たちの願いから作られました。普段はなかなか出会えない人たちとでも、カフェという場所で、一杯のコーヒーや紅茶があれば会話が始まります。学部や学年、国籍の枠を越えて、学生も教授も、スタッフもお客さんも関係なく仲良くなれる、それがCulture Cafeです。(Culture Cafe「茶処」は、箱崎理系キャンパス50周年記念講堂正面の21世紀交流プラザ1階で営業しています。)
[合同ガイダンスについて]4月17日(土)13:00〜17:00 六本松地区軽食堂(第1食堂の2階)にて、Talk&Tea参加団体等による合同ガイダンスを計画しています。詳細は、Talk&Teaのホームページにてお知らせします。
URL:http://www2.pf-x.net/~talk-tea/  E-mail:talk-tea@mail2.pf-x.net


社会をより良いものに

 現在、学内には“自分達の力で社会をより良いものにしていこう”と願い、活発に活動している学生団体が数多く存在しています。その活動のテーマは「環境」「国際」「経済」「政治」など団体ごとに様々ではありますが、社会に対して何らかの問題意識を持ち、その解決にむけて積極的に行動するという姿勢はどの団体も同じでしょう。

 そこで、このような団体間の交流の場を定期的に設けることでお互いの飛躍につなげようという目的のもとに始められたのが「Talk&Tea」という交流会。これはその名の通り、お茶やお菓子を楽しみながら、様々な団体の代表がカルチャーカフェの丸テーブルを囲んでおしゃべりをするという会です。

 実際に開かれた第1回(2003年11月28日開催)では、初対面同士である約10の団体の代表が、アットホームな雰囲気の中で各団体の活動内容や目標、現在の悩みなどについて語り合いました。そして更に話の弾んだ第2回(2003年12月22日開催)では、お互いの力を出し合って新入生向けの大きなイベントに挑戦しようという提案まで出され、交流をただの交流のままで終わらせない新たな動きが生まれてきました。

 今後も月に1〜2度のペースで「Talk&Tea」を行い、団体間の更なる交流を深めるとともに新入生向けの企画に関する話し合いを重ねていく予定です。大きな夢を持って頑張る学生たちの力が一つになった時に果たして何がうまれるのか… 、「Talk&Tea」の今後の発展にどうぞご期待ください。

(文責:「環境創造舎」理事・21世紀プログラム3年川崎章恵)

自己の限界に挑戦し、学生の文化に転換する
MyChallenge

多国籍なメンバーで活動しています:活動発表会にて。
MyChallengeもTalk&Teaに参加しています。また、学生の自由な研究やプロジェクトを大学が助成金などで援助する「チャレンジ&クリエイション(C&C)プロジェクト2003」に採択され、その活動が評価されて総長賞(最優秀賞)を受賞しました。

MyChallenge 広報担当
岩田基範(システム情報科学府知能システム学専攻修士1年)

 みなさん、こんにちは。私たち、MyChallenge(マイチャレンジ)は2002年10月にスタートしたサークルです。学内外でボランティア活動をしています。昼休みに学内清掃をしているので見かけたことのある人もいるかもしれませんね。今回は私たちのビジョン・活動内容などをお伝えしたいと思います。

奉仕活動により文化を転換
 私たちのビジョンは“自己中心的な若者の文化の転換”、“ピースメーカーを作る”の二つです。最近は特に若者の中には公的意識をもって何かをするというよりは、どちらかというと自分のことだけ…という方向に流されやすい風潮ができてきているのではないかと思います。
 私たちは奉仕活動において自分の限界にチャレンジすることにより得た経験で心が成長し、心の成長による家族的な人間関係の拡大が自己中心的な文化を変えるという信念のもと、ボランティア活動を行っています。ピースメーカーというのは、そのような若者の問題を自分のこととして捉え、主体的に解決に取り組む人であり、そのような輪を周りにも広げていける人のことを指します。

内面の限界に挑戦
 “MyChallenge”という名前には自分の限界にチャレンジしていこう!という意味が込められています。ここでいう限界にチャレンジ!というのは自分の偏見や価値観などといったより内面の限界、自分の意識の枠を越えたものへの挑戦を指しています。従って奉仕活動を私たちが限界にチャレンジしていく手段だと捉えています。ボランティアの文化を学内に作り、自然に互いを思いやれる関係、つまり家族的な関係を広げていこうと留学生も一緒になって頑張っています。

私たちのプロジェクト
 主なプロジェクトはHello CleaningとChari Aid(チャリエイド)の二つです。Hello Cleaningは昼休みの10分間を利用して行う学内清掃で、毎週月火木金:12:10〜20で、曜日毎に場所を変えて行っています。Chari Aidでは自転車のリサイクル販売を行っています。学内の放置自転車などを回収し、修理して、主に留学生に安く販売するというものです。新しい自転車には手がでないという留学生をサポートしています。得た収益は学生が海外への奉仕活動に参加する基金にしていこうと考えています。なのでこれから海外ボランティアにもチャレンジしていきます。
 他にも学内の保育園でお手伝いをしたり、NGOの方の講演会を開いたり、活動報告やボランティアの合宿を行っています。どの活動についても一貫したビジョンのもとに取り組んでいます。

一人一人がピースメーカーに
 最初の動機は、ボランティアをしてみたかった、留学生と友達になりたいなど様々です。自分の限界に挑戦していく中で自分の限界って何なんだろうとみんなで真剣に考えるようになったり、留学生と共に過ごす中で違う人種の人も同じ人間として理解できるようになったり、前よりも明るくなれたという人もいて充実した経験ができているように思えます。留学生の中にも日本人を始め、色々な国の人と経験や文化について話す中で自分の世界、生き方が広がったと言っている人もいます。私たちの中では関心の範囲が世界に広がり、また日本にいること自体に感謝できる、自分のことで精一杯だった人がどうしたら相手が一番喜んでくれるかを考え始める、このような心の変化が起こっています。
 このような経験を通して一人一人がピースメーカーとなって、周りも巻き込んでいきながら、自己中心的な文化を転換し、自分たちを高揚させ、希望や夢を持たせることが出来る新しい学生の文化を作っていきたいと思います。

URL:http//www.my-challe.com
E-mail:info@my-challe.com


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