C&C(チャレンジ・アンド・クリエイション)は、学生ならではの独創的でユニークなプロジェクトを、経費助成やスペース提供で全学的に支援する九州大学独自の事業です。
 2003年度に総長賞を受けたヒューマノイドロボット開発チームは、その優れた運動性能が評価され、ドイツのフランクフルトで講演や実演を行いました。

@「2325-R」

工学府知能機械システム専攻修士2年古賀 俊亘

A「2325-RX」と第5回大会優勝トロフィー

 原稿締め切りも迫ってきた。高度10000m、サンクトペテルブルグ上空で筆をとりはじめる。
 10日間に及ぶドイツ講演も無事に終わり、ホッとしているところである。2年前、機械系学科の課外活動である創造工房の新プロジェクトとして立ちあげたころには、予想だにしなかった事態が次々に起こっている。立ち上げのきっかけは、世界初の2足歩行ロボットによる格闘競技大会ROBOONE※1が2002年2月に開催されたことであった。その当時までNHK ロボコン大学部門※2に参加していたが、大会の映像などを目にし、これなら自分達でもやれるのでは、と思い準備を始めた。立ち上げ当初、周囲には本当にそんなことができるのか、と懐疑的な意見が多かった。こちらも初めてなのでわからないことが多い。ロボットの名前は「2325」、活動している創造工房の部屋番号、232号室の語呂合わせである。今考えるととんでもない設計の機体※3で第3回ROBO-ONE に参加した。結果はBest16。初参加にしてはまずまずの結果かもしれないが、それ以上に、多くの参加者と知り合い、多くのロボットを見たことで、次回大会への意欲と書ききれないほどのヒントを得ることができた。



 その後、第4回大会に参加する準備を整えていた矢先、韓国釜山にて2003年5月に第1回ROBO-ONE Asia competitionが開催されることを知り、急遽参加することにした。第3回大会から得た教訓に基づき、1ヶ月弱で設計・製作したロボット「2325-R」(写真@)は、大会Best 8となった。ROBO-ONEは格闘以外にも、階段を登るROBO-ONE Stairs、ドアの開閉を行うROBO-ONE Doorなどの競技も行っていた。2足歩行ロボットで何ができるか、という疑問に対し、これらに参加することで何らかのヒントが得られるのではないか、と思いC&C2003に応募したところ、採択された。汎用的なロボットを目指すという意味では、ROBO-ONE本大会、階段昇降、ドアの開閉という複数のタスクを1つのロボットでできるように設計しなければならない。同年8月、第4回大会では、「2325-R」をベースにまた新たに設計した、「2325-RR」で参加、2足歩行ロボットではおそらく世界初となる片手逆立ち(写真C)を行うなど、優れた運動性能が評価されたが、格闘に関してはやや不得手な面もあり、Best4にとどまった。その後、第5回大会に向けて、前大会の反省点である格闘能力の弱さを克服しようと次の機体、「2325-RX」(写真A)を設計していた最中に、マカオでの講演依頼※4があった。出発日のちょうど2週間前であったが、強行日程で製作を進め何とか間に合わせ、食中毒にもめげず講演は無事に成功した。翌年2月、第5回ROBOONEでは、「2325-RX」で参加し、高い機動性、運動能力を備え、格闘も十分可能なこのロボットで、ようやく優勝することができた。2月末に、階段昇降、ドア開閉の競技が行われるROBO-ONE Specialに参加した(写真B)。C&C2003の成果発表会では、大会終了後の整備が間にあわず、予定していた実演を取りやめ階段昇降、ドアの開閉に成功した時の映像を用いての発表となったが、総長賞をいただくことができた。

Bダルムシュタット工科大学にて C2足歩行ロボットによる
(おそらく)世界初の片手逆立ち


D階段を上る「2325-RX」
 3月末には福岡市ロボスクエアで行われた、2足歩行ロボットによる世界初の3on3サッカー競技大会ロボスクエア杯に参加した。その後、在フランクフルト日本総領事及び福岡県フランクフルト事務所からの依頼で、ドイツ・フランクフルトでの講演が決まり、現地で我々の取り組みに関する発表、デモンストレーションを行った。反応は思っていた以上によく、アジア地域とは異なる文化圏においても、2足歩行ロボットが認められたことが嬉しかった(写真D)。
 飛行機はシベリア上空を通過し、窓には氷の結晶がつきはじめた。2年間を簡単に振り返ってみたが、そろそろ筆をおくことにする。最後に、工学研究院機械系部門の諸先生方、VBLの坂口先生、福岡県及び福岡市の関係者の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。



 九州大学には、体育系、文化系の様々なサークルがあり、多くの学生が参加しています。サークル活動の中で学ぶ人間関係は大学時代の貴重な体験となり、多くの出会いを与えてくれます。体育系サークルからは、毎年夏季に開催される七大戦について、文化系サークルからはそれぞれの活動をレポートしてもらいます。

第47期九州大学体育総務委員会委員長 井手 祐

 『国立七大学総合体育大会』、これが通称・七大戦の正式名称である。旧帝大と呼ばれる、北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学、そして我々九州大学の七大学によって構成され、真のアマチュアリズムの追求、互いのレベルの向上、七大学間の親睦を深めることを目的とした学生による自主運営の総合体育大会である。今年でそれも43回目を数えることとなり、大会が総合化される前を合わせると、半世紀以上にも及ぶ歴史と伝統を築いてきた。
 七大戦としての歴史の始まりは昭和37年のことである。当時の北海道大学が他の六大学に呼びかけて、総合体育大会としてまとめることから始まった。第1回大会は北海道で開催され、それから毎年主管校は七大学で持ちまわることになっている。今年度の43回大会は北海道大学が主管校で、ちょうど七周目の始まりの年であり、来年度の44回大会は九州大学が主管校となる。
 七大戦の競技種目は現在27種目あり、男女別にすると全部で36種目におよぶ。また、七大戦として正式には認められてはいないが、七大学のうちいくつかの大学が参加している競技はオープン戦という扱いになり、それも含めると40種目ほどが七大学間の大会として行われている。年々運動部に入る学生の数は減っていく中で、これだけの規模の大会をずっと続けていくということは、この大会の伝統を重んじる学生が多くいるということであろう。
 今年で43回目を迎える七大戦であるが、九大の成績に関して言えば決して良いとはいえないものがある。総合優勝したことがあるのは、第17回、第23回、第37回大会の3回だけであり、いずれも九大が主管校となったときのみである。最下位回数は17回もあり、これに関しては他大学に比べ圧倒的に多い。今までの大会のおよそ4割が、九大が最下位ということになる。

 七大戦は、国立七大学で行われているものであり、練習時間や設備、部員数に関してはどの大学も同じである、にもかかわらず九大の成績が思わしくないのにはいくつか原因があると思う。そのうちの一つに七大戦に対する意識の持ち方が挙げられる。七大戦に参加する部活それぞれが、九大の運動部であるという誇りを持って大会に臨むことが、全体の意識を活発にさせるものであると思う。
 来年、平成17年度の第44回大会は九大が主管となり大会を運営していくのだが、そこでなんとしても優勝できるように、それぞれの運動部員が高い意識を持っていってほしいと思う。

(いで たすく 工学部機械航空工学科4年)


幹事長 南 浩紀

 私たち九大フィルハーモニーオーケストラは、年2回の定期演奏会を始めとした学内外の式典演奏や九州内の音楽イベント出演などの活動をしています。部員数約100人とかなりの大所帯ですが、だからこそ演奏会を成功させるために一人一人が高い意識を持ち、切磋琢磨しあって音楽創りに励んでいることが、この九大フィルの最大の特徴だと言えます。大人数なだけに日頃の練習は決して楽なものではありませんが、それだけに本番後の充実感は最高です。
 “オーケストラ”と聞くと、「固い」「難しい」「退屈」など、とっつきにくい印象を持つ方が多いのではないでしょうか。確かに私達が取り組む曲の多くはクラシック曲で、その中には馴染みのないものもあります。では部員の全てが“クラシック好きの楽器経験者”だったかというと、答えはもちろん否。クラシックは音楽の授業でしか聴いたことがなかったり、バンドや吹奏楽で別の音楽をやっていたり、楽器なんか触ったこともなかったり…、と実に様々な人間が集まって一緒に音楽をやっているのが私達の部活なのです。
 さて、ここで宣伝をさせて下さい。12月10日アクロス福岡シンフォニーホールにて、半年間の活動の集大成である第173回定期演奏会を開催致します。もし私達の活動に興味を持ってくださったなら、どうぞ足をお運び下さい。また11月の九大祭では音楽喫茶を出店します。こちらにも是非いらして下さいね。
 では、来年4月の入学式でお会いしましょう!

(みなみ ひろのり 理学部化学科3年)


部長 首藤 綾

 自分が大学生であることを人に伝えると、必ず聞かれる質問の一つが「サークルに所属してるの?」だと思います。それだけ大学生のイメージとして“サークル活動”というものは根強く、また実際多くの大学生がサークル活動に積極的に参加しているのではないでしょうか。
 九州大学茶道部は裏千家で、日本では東京大学および同志社大学に次ぐ伝統をもつ茶道部です。毎週水曜日と土曜日は箱崎地区にある三畏閣で、不定期ではありますが月曜日と金曜日は六本松地区の和室で稽古に励んでいます。現在は30〜40名で活動しており、大変活気のある日々を送っています。主な行事として、毎年2回、お茶会を催しています。茶道の先生方や九州内の各大学の学生の方々を始め、遠方からも多数の方々にご来訪いただいております。
 茶道に対する「堅苦しい」「難しい」という声をよく耳にしますが、それは形から物事を捉えようとする傾向があるからのように感じます。確かにお茶を点てるにしても、お道具を運ぶにしても、決まった作法があるのは事実です。しかし全ての動作は「相手においしいお茶を出してあげたい」という心が基本となっており、その相手を思いやる心というものを学ぶことができるのが茶道なのではないかと思います。
 茶道部に入った理由をよく聞かれますが、私はいつも「お抹茶が好きだから。」と答えます。尋ねた本人からは「それだけ?」という非難めいた声が上がることが多いのですが、好きなものや興味を持ったものへ飛び込む勇気は大切なのではないでしょうか。
 現在、どれだけの人々が自分の好きなことに向かって行動できているでしょうか。私にとってはその一つが茶道であり、そしてそれを通じて多くのことを学ぶことができました。茶道部に入ったことが、今後の人生にも大きく影響していくような気がしてなりません。
 だから皆さんも、自分が少しでも心惹かれたサークルに積極的に参加していくことをお薦めします。大学生活をより充実させ、自分を成長させるための最適な手段だと思います。限りある学生生活を有効に活用すべく、自分のやりたいことに挑戦していってください。きっと将来、今では考えつかないような大きな何かを得ることができるでしょうから…。

(しゅとう あや 理学部化学科3年)

茶道部は学校茶道体験論文、全国の裏千家茶道部に所属する学生の論文で最優秀賞を受賞しました。

部長 織田 章宏
 『探検』と聞いて、皆さんは何を思い描くでしょうか?例えば、下記のような定義があります。
  • 探検とは知的好奇心の肉体的表現である。
  • 探検とは専門を斜めに突っ走る。
  • 未知の世界に挑戦する考え方を学ぶところが探検部である。

     当然、これらの定義が全てではなく、これから大学生になり、『自分の興味を何らかの形で具現化したい。』と考えておられましたら、共にそれに挑戦しましょう。
     ところで、『探検部』は普段、何をしているか?というと、将来の『探検』に向けて、色々な技術の習得や経験を積むため、週末に、九州の各地で活動をしています。現在、『探検部』は海、山、川、島、洞窟の各フィールドに分かれて活動しています。

    『海』シーカヤックによるアイランドホッピング(島から島へ渡ること)、ツーリング
     透き通るような海の上を、きれいな景色を眺めながら漕ぐのは格別です。

    『山』 縦走と沢登り
     壮大な滝を、きれいな沢の水を浴びながら遡る快感を一度覚えてしまうとやみつきになります。

    『川』 カヌー
     急流を下るスピード感とスリルは一度乗ってみなければわかりません。

    『島』サバイバル技術の習得、無人島の調査
     衣・食・住の奥深さを知ることができます。

    『洞窟』九州各地のケイビング(洞窟探検)スポットへ
     入洞し、洞口の形状などをスケッチしたり、深さを測ったりします。地上からは決して見ることのできない世界の広がりを体感することができます。

     このように『探検部』の活動は多岐にわたりますので、徐々に、自分にあうフィールドを探してもらうとよいでしょう。
     今日、地理的『探検』は、人工衛星で捉えられない場所がなくなったので、全てし尽くされたような感があります。また、『探検』する場所が無い、と言われることもあります。しかし、『探検』というのはアイデア次第でいくらでも可能です。新たな『探検』を生み出すのは皆さんの創造力かもしれません。経験・知識は問いません。強い好奇心のみ持って、一度参加しに来てください。部員一同お待ちしております。

    (おりた あきひろ 工学部機械航空工学科3年)

  •  九州大学には世界各国の約1100人の留学生が学んでいます。JTWプログラムは主に学部学生を対象とした1年間の短期留学コースで、アジア、ヨーロッパ、アメリカから、毎年30人程度が参加しています。JTW の留学生には留学生との交流を希望する学生が九大生チューターとして1対1で付き、留学生が福岡での生活に慣れるようサポートします。年間30人程度の学生がチューターとして活躍し、プログラムが終了する頃には、留学生にとってかけがえのない日本の友人となっています。
     JTWの留学生の出身大学へ学生が授業料不徴収を原則に留学する交換留学制度もあり、チューターとしての経験をとおして留学を志す学生も多く見られます。以下は、JTW生からの九州大学での留学生活についてのレポートです。


    第10期JTW生(台湾大学からの交換留学生)
    右端がポン シャオウェンさん
     私は日本に来る前には、日本文化との関わりが深くないとも、よく日本のことを知ってるとも言えず、中途半端だった。以前は、明石家さんまさんの冗談を聞いて「おもしろいな」と感じたり、「やまとなでしこ」のようなドラマを見て、「日本人はこんな考え方を持っているんだ」と分かれば、日本文化を把握しているように思えて、日本文化とは一体何なのかということを真剣に考えたことはなかった。そんな私は日本にやって来て、九州大学のJTWというプログラムに参加することになった。


    日本文化をちょっと味わえばこんな味
    稲刈り・フィールドスタディ(見学旅行)にはチューターも参加できます。
     JTWでは勉強の他にも、多彩な活動もできるのが誇りだそうだ。特に見学旅行では私たちはいろんな特別なことを体験させてもらうことができ、溢れるほど多くの素晴らしい思い出を作れるうえ、日本文化をいっぱい味わうことができる。中でも私が一番印象深いのは西有田に稲刈りに行った時のことだ。
     西有田に着いてすぐ、泊めてくれる農家のホストファミリーは農作物を運送する専用のトラックで私たちを迎えにきてくれた。私は最初「トラックってカッコウ悪いよね」とぶつぶつ言いながらトラックに乗った。しかし、びっくりしたことに、トラックにもトラックなりの快適さがあって、最後の方ではトラックでないと乗りたくない気持ちさえ出てきそうだった。
     私の組を受け入れてくれたホストファミリーはすごく親切で情熱的だった。テーブルの上に載り切らないぐらい多種多様の伝統的な日本料理を作ってくれただけでなく、町で働く義理の息子さんまでわざわざ帰ってきてくれて、こんなにしてくれていいのかなあと思えるくらい家族総動員で私たちを歓迎してくれた。
    6月には田植えも体験しました
     ご飯を食べた後はおしゃべりの時間だ。日本の習慣に従って私たちはみかんの皮を剥きながら、話に花を咲かせた。英語と日本語が混じりあう会話だったので、農家のお父さんとお母さんは私たちの話を理解しているのか、してないのか、微妙な顔をしていたが、それにもかかわらず、頻繁に私たちに笑顔を送ってくれた。「スマイルってさすがに世界共通のことばだね」と私は自然にそう思った。
     話の話題はいつのまにか着物に変わった。すると、お母さんとお姉さんの顔に一瞬微笑みが浮かんだことに私は気づいた。彼女たちはなんと着物の先生だったのだ。それから、幸運な私たちは西有田の農家で着物まで着せてもらった。大変苦労した後で、私たち4人は着物に変装した。着物の中にジーンズをはいている私たちはいろいろ変なポーズをとって日本人のマネをした。お母さんによると、私たちのモノマネはいまいちであったらしい。でも、それは当然だろうと私は思った。着物を着てジーンズを露出し、顔を作る日本人は誰もいないからだ。
    禅寺では座禅も体験
     翌日は、いよいよ稲刈り本番。「日本人でも普通こんなことしないんじゃないか」という思いで私の頭の中はいっぱいだった。今は格好をつけて「炎天下で農事をする辛さがやっと分かった」と言いたいが、でも実は私たちはほんのわずかしか働いていない。しかも、ちょっとだけ手伝っただけなのに、その後、私たちはバーベキューの肉とかおにぎりとかをいっぱいいただいた。少し罪悪感もあったが、私はやはり佐賀牛を満喫して、西有田の旅に素晴らしい終止符を打ったのだ。
     他にも相撲部屋、保育園、お寺、便器を作る工場といった変わった所というか、普通は日本人が行かないだろうが、完璧な日本文化の一環である場所に行った。その楽しさ全部をここに書くことはできないが、簡単にいえば、見学旅行を通して、私たちは日本文化への認識をより一層深めた。今の私は、もし「日本文化ってなに?」と聞かれたら、頭に思い浮かぶのは芸能界のことばかりではないと自信を持って言えるようになってきた。

    九大生との交流
     JTWでは世界各地から30名ぐらいの学生を集めて、そしてその一人ずつに一人のチューターや数人の会話パートナーが付く。その役割を九大の学生達が担当している。私たちが日本に来たばかりの頃、チューターたちは私達が福岡の生活に馴染めるようにいろいろ面倒をみてくれた。福岡市内の案内は言うまでもなく、「いつ、どこで何を買えば得なんだよ」とか、「豚カツのタレはすりゴマと一緒に混ぜて食べるとおいしんだよ」など、いろいろ(もちろんゴマのすり方も含めて) 教えてくれた。学校が始まってから、彼らは私たちの日本語の先生にもなってくれた。「ねぇ、この漢字の読み方ちょっと教えてくれない?」と彼らにお願いすると、辞書を開かなくてもその単語の読み方、おまけに意味や語源なども一緒に手に入れることが可能だ。会話パートナーとは日本語でいろんな会話をする相手だ。例えば憲法第九条の修正だとか真面目な話もたまにありながら、大部分の会話は雑談である。雑談というのはあんまり意味のない話だが、こんな雑談を繰り返していくうちに、彼らはいつの間にか私たちの誕生日パーティーやただ暇つぶしの遊びの集まり等で、いなければならない大切な存在となった。

    交換留学が可能な大学
    全学部対象
    国名大学名交換学生枠(人)交換学生
    学部大学院
    韓国





    釜山大学校8
    忠南大学校3
    梨花女子大学校5
    延世大学校2
    西江大学校2
    慶熙大学校5
    ソウル大学校5
    浦項工科大学校5
    慶北大学校5
    中 国





    新疆師範大学2
    清華大学2
    華南理工大学3
    浙江大学2
    上海交通大学5
    復旦大学5
    香港大学5
    香港中文大学5
    タ イ
    マヒドン大学5
    チュラロンコン大学5
    タマサート大学5
    台 湾
    国立台湾大学5
    シンガポール
    シンガポール大学5
    フィリピン
    アテネオ・デ・マニラ大学5
    アメリカ
    ■☆
    ■★
    ワシントン大学6
    ライス大学5
    ミシガン大学10
    ウィスコシン大学マディソン校工学部3
    デューク大学4
    ベレア大学5
    グローブシティ大学4
    ケンヨン大学2
    ガウチャー大学2
    ジョージア大学5
    オーストラリア
    クィーンズランド大学2
    ドイツルードリッヒ・マクシミリアン大学
    (ミュンヘン大学)
    5
    ベルギー
    レウヴェン・カトリック大学2
    ルーヴァン・カトリック大学2
    イギリス
    ブリストル大学2
    バーミンガム大学2
    グラスゴー大学5
    フランス
    ストラスブールコンソーシアム
    ルイ・パスツール大学
    マルク・ブロック大学
    ロバート・シュマン大学
    2
    グルノーブルコンソーシアム
    ジョセフ・フルニエ大学
    ピエール・マンデス大学
    スタンダール大学
    グルノーブル理工科大学
    2
    エコール ナショナル スーペリウールド
    テクニック アヴァンセ
    5
    エコール ノーマル スーペリウールド.カシャン5
    エコール スーペリウール デ レクトリシテ5
    エコール ポリテクニック5
    カナダ
    トロント大学人文科学部3
    クィーンズ大学人文科学部2
    (備考)1表中の大学は原則として入学料・検定料・授業料のいずれも不徴収だが、次の例外がある。
    ☆の大学は授業料を徴収。(入学料,検定料は不徴収)
    ★の大学は大学院生の場合は検定料を徴収。(入学料、授業料は不徴収)
    2□の大学は英語による留学生用プログラムを有する。
    3■の大学は英語のみを使用言語として留学可能。
    4△の大学は特定分野に限り英語のみを使用言語として留学可能。

     九州大学は、国際的な視野を持ち海外で通用する人材を育成するため、学生が海外の大学に留学することを奨励しています。学生には、本人がその気になりさえすれば、数多くの留学の機会が開かれています。
     その代表的なものが交換留学という制度で、この制度により13ヶ国48大学(右上の表参照)に留学が可能です。留学が可能な大学についての資料や留学関係の雑誌は中央図書館のブラウジングルームにある「留学情報コーナー」で自由に閲覧することができます。ぜひ利用してください!
     「九大広報」を読んでいる高校生のみなさん、オープンキャンパスでは、交換留学について、国際交流推進室が説明会を開催します。興味のある方はぜひ聞きに来てください!(九大生の参加も歓迎します。)

    オープンキャンパス説明会
    30分でわかる!「超図解」九大から留学するしくみ
    場所:韓国研究センター(箱崎キャンパス留学生センター横)
    日時:8月5日(木)11:30〜12:00、13:30〜14:00、
    14:15〜14:45、15:00〜15:30
    8月6日(金)11:30〜12:00、13:30〜14:00、14:30〜15:00
    交換留学に関するお問い合せ先/国際交流推進室
     九州大学の海外留学ホームページ
     http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/jpn/


     現在、九州大学田島寮には、1、2年生を中心に231名(うち留学生10名)、大学院生7名(うち留学生3名)の238名が住んでいます。毎年6月に開催される寮祭は今年で48回目を迎え、フィナーレでは赤・青・黄色の順でそれぞれの色の褌(ふんどし)姿の寮生が樽御輿(たるみこし)を担ぎ街を練り歩きます。昨年からは寮涼祭も始まり、地域の皆さんとの交流も深めています。伝統ある田島寮での学生生活について、寮生からのレポートです。

    経済学部2年 米澤 広晃
    手料理ならおまかせ。得意料理は…です。
    廊下に座って何を語る…?
    X月Y日 AM 8:00
    朝、目が覚める。また、この田島寮での一日が始まる・・・
    パンをかじりながら、田島寮について考えてみる。
    確かここは、A棟、B棟、C棟という建物があってそれぞれ1階から4 階まである。各階には各20人の兄弟たちが住んでいる。つまり、約240人の漢(おとこ)達が生息している。構成員は1年生、2年生、院生、留学生である。
    AM 8:30
    さて、学校に行こう。廊下に出る。廊下を歩いていると、ある部屋の前にスリッパが置きっぱなしになっているのに目がいった。
    「こいつ、確か1限あったよな・・・まぁいっか!」て感じで六本松キャンパスに向かう。
    PM 6:00
    授業も終わり、次は晩御飯の時間だ。補食室(各階備え付けの台所)では1年生が自炊している。こんな時期もあったなぁと感慨をもって見つめる。
    寮の周辺には、「若松」や「大千」といった寮生御用達の定食屋がある。
    最近ではお世話になりっぱなしだ。
    PM 10:00
    そろそろ、風呂に行こう!友達を誘って風呂に行く。寮の風呂は小浴場と大浴場があり、かなりでかい。家庭では味わえないデカさである。
    シャワーは14 個備え付けられていて、13:00 〜 15:00 の間は業者の方々が掃除をしてくださるので使えないが、それ以外の時間帯であればいつでも利用可能である。
    X月Y+1日 AM0:30
    友達と話しながら談話室(各階備え付けの、漫画を見たり寮生同士話したりする大きめの部屋)で時間をつぶしていると眠くなった。
    部屋に戻りベッドに入って就寝!

    談話室にて…
    勉強している人。
    読書している人。
    そんな人達の邪魔している人。
    もちろん勉強も一生懸命やっています
    筆者より
    自分は2年生で田島寮には1年あまりしか暮らしていないのですが、本当に毎日退屈しない暮らしを送ることができています。
    常に刺激に溢れていて、「寮に入って良かった!」の一言に尽きます。
    これからも田島寮をよろしくお願いします!!


    寮涼祭のワンシーン。子ども達との楽しいひととき
    樽みこし 見よ この勇姿!

    理学部2年 第48代寮祭実行委員長 田口 晃樹

     我が田島寮の寮祭も今年で48回を数える。数え切れないほど多くの歴史と伝統がここに刻まれてきたことと思う。
     しかし、今この寮祭も変革の時を迎えようとしている。時代の移り変わりと共に地域との交流、大学生としてのあり方も難しいものとなってきているからである。そこで、私たちは昨年度から地域との交流を目的として、寮涼祭というものを始めた。内容としては、カレーやたこ焼き等の模擬店を寮生で出したり、メインステージを準備してクイズ大会などを地域の子供たちを交えて行ったりしている。昨年は約300人の方々がこの企画に参加してくださり、かなりの好評をいただいた。地域の方々に田島寮を知っていただける良い機会になったことと確信している。この企画を通して田島寮のことをより深く理解していただき交流を深めていくためにも、新たな田島寮の伝統として引き継いでいってほしいと思う。
     長い間培われてきた田島寮の伝統を今に引き継ぎながらも、今田島寮のおかれている立場を理解し、新たな伝統を残していくことが私たちに残された使命ではなかろうか。

    赤ふんどしA棟 青ふんどしB棟 黄ふんどしC棟 各棟勢揃いで ハイ ポーズ!!


         
    六本松キャンパスでは
    学生窓口を昼休み時間も完全開放しています
     九州大学に入学すると、多くの時間を過ごすことになる六本松キャンパス。
     今学期から六本松地区事務部の学生掛では、8時30分から17時15分まで学生窓口を全面開放としました。
     昨年度までは、昼休み時間については一部の窓口を開放して対応をしていました。しかし、学生側の立場から考えると、昼休み時間に窓口を開放することが最良であると判断し、事務職員の勤務時間を3パターンに割り振ることにより、実施したものです。ちなみに教務掛は5時限目の授業終了時間に合わせ、18時15分まで教員への対応も行っています。
     なお、井上六本松地区事務長の説明では、学生窓口開放は、総長の提唱する「4S運動」の趣旨に沿って、受益者側に立ったサービス向上の第一歩としての見直しであるとのことです。
     六本松地区では5,000人を超える学生達が学んでおり、直接、学生に接する窓口サービス見直しの効果は計り知れないものがあります。同事務部職員にエールを送ると共に今後の益々のサービス向上に期待します。

    各サークルによる新入生争奪戦

    学生窓口は昼休み時間完全開放でとても便利になりました。

    カフェテリアでひとやすみ。おしゃべりに花が咲きます。


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