九州大学は、海外での情報収集・発信等の活動のために、九州大学海外オフィスを平成十六年四月、ロンドン、カリフォルニア(シリコンバレー)、ミュンヘン、ソウルの四カ所に設置しました。英国、米国、ドイツ、韓国における拠点的オフィスとして、今後、九州大学に関する情報を各国へ発信するとともに、情報収集、九州大学の諸活動への助言などを行います。
各オフィスの所長は、次のとおりです。
● | ロンドン・オフィス(英国)
山田 直(ただし)氏
文部科学省科学技術政策研究所国際客員研究官 |
● | カリフォルニア(シリコンバレー)・オフイス(米国)
松尾 正人氏
日本ゼオン株式会社顧問(工学部OB) |
● | ミュンヘン・オフィス(ドイツ)

ミュンヘン大学名誉評議員(東京大学名誉教授) |
● | ソウル・オフィス(韓国)
朴 寛善(PARK KWAN-SUNパクカンソン)氏
SY hitech 常務理事(工学部OB) |
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六月十日(金)には、梶山総長、松尾シリコンバレーオフィス所長、山田ロンドンオフィス所長が出席して、また六月二十四日(木)には、朴ソウルオフィス所長が出席して、オフィス・プレート(伊万里焼)の授与が行われました。
 | (左から)松尾シリコンバレーオフィス所長、梶山総長、山田ロンドンオフィス所長 |  | オフィス・プレートを授与される朴(Park)ソウルオフィス所長 |
【梶山総長の談話】
これからは、九州大学の活動を学外にどう伝えるかが重要。各オフィスには、九州大学を海外に知らせる活動とともに、海外の学術情報や産学連携情報の収集、各国同窓会の組織化など大いに期待している。松尾所長にはすでに米国の同窓会を組織してNPOを立ち上げていただいた。山田所長からは毎月英国の大学事情など大量のレポートが送られてきている。今後さらにこのような海外オフィスの数を増やしていきたい。
【松尾所長の談話】
アジアは米国を見ていると感じる。進んでいる部分は欧米から学び、それを料理してアジアで生かすことが必要。情報収集・発信などの他にも、米国大学との共同研究の橋渡しなど、九州大学をより強くするお手伝いをしたい。
【山田所長の談話】
大学法人化という点でも英国の大学は先行例として参考になることが多く、競争と協力共存のバランスが取れている。九州大学とは、妻の曾祖父が九州帝国大学初代総長山川健次郎という縁があり、発展のために力を尽くしたい。
【朴所長の談話】
私が總務副會長を務めている在韓國九州大學總同窓會には会員が約六百七十名いて、メンバーには、政界、官界、学会などのリーダーも多く、毎年定期總會を開催し、「同窓會消息」という機関誌を発行するなど、活発に活動している。他の拠点やオフィスとも連携して、九州大学のアジアでの活動の一助となりたい。
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