新任部局長紹介


新しく研究院長や所長、センター長に選ばれた方々の人となりを、周辺の教員、学生がご紹介します。

教育学部長


稲葉 継雄(いなば つぎお)
こんな時期こそ頼りになります
 稲葉先生は時代に選ばれる方のようです。最初の職場は設置直後の筑波大学で、何もかもが手探り状態の大変な船出だったとか。そして今回法人化元年、最初の学部長職への就任もその再現ではと思われてしまいます。しかし、陸上競技部出身(部長)ということで、こと「スタート」にかんしてはみなが全幅の信頼をよせています。また、昭和四十三(一九六八)年以来いまだ後輩たちに破られていない九大記録(槍投げ)の実績や日々万歩計を友とする自己管理の様子は、これからの二年間、私たちを大船にのった気持ちにさせてくれます。あまたの酒席では学生や同僚、そして郷土唐津にいつも熱いエールをおくる先生ですが、現在「韓国研究センター」の中核メンバーとしても活躍中であり、その熱い思いは唐津の海をはるかに越えて海峡の向こうにも注がれています。最後に、「パソコンはすかん!」というアナログ中高年の希望の星でもあります。
(I・S)


応用力学研究所長


今脇 資郎(いまわき しろう)
躍進のために砕身
 長身である―。国際海洋物理科学協会(IAPSO)初の日本人会長のことだ。居並ぶ欧米人達と肩を並べている。スーツ姿もりりしく、堂々たるものだ。だが一方・・・
 童心である―。日本海洋学会長への感想だ。学会主催の会合の帰りに、一般向けの展示に使われていた『流氷の天使』クリオネを後生大事に東京から持って帰ってきた。氷水の中に海水入りペットボトルを浮かべて、「北大の先生にもらったんだよ」と、クリオネ見物に次々に訪れる秘書さん達に嬉々として話す姿は少年そのもの。かと思うと・・・
 細心である―。海洋物理学者や教育者として。観測データを丹念に根気よく処理していく真摯な姿は、一流の職人のようだ。そのこだわりは、学生論文の『()、.』を『( ),。』に訂正して真っ赤にするまでに及ぶ・・・
 さて、応用力学研究所の所長としては、どのような姿を見せてくれるのか興味津々だ。なにせまじめな人だから、表題通りに邁進されることは間違いない。あまりに確実すぎて、後進としては、むしろ文字通り身体を壊さぬよう御自愛願いたい。
(K・I)


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