2005年3月20日(日)に発生した福岡県西方沖地震は、地震とは無縁と思われていた福岡及び周辺地域を震撼させました。九州大学の研究者たちは地震発生直後から、個人やグループで、また他大学や関連学会と連携して、様々な調査研究活動を実施し、ホームページやマスコミ等を通じて広く情報を提供し続けました。
4月6日(水)には、それまでの調査結果を一般市民の方々に分かりやすく説明することを目的に、医学部百年講堂大ホールで、「震災フォーラムin九大 〜調査結果と今後の備え〜」が開催されました。
これは、工学・理学・人問環境学・農学・医学など分野を越えた学会・研究者が集まって、それぞれ独自に行ってきた多面的な調査結果を持ち寄り、地震動、警固断層、玄界島の建築被害、市内中心部の建築物被害、土砂災害、液状化、災害医療などについて、総合的な視点から災害状況、地震のメカニズム、被災原因等について講演発表・意見交換を行うことで、今後の復旧にむけた対応策の一助としようと開催されたものです。
今回の開催が新聞やテレビで予告されると大学には問い合せが相次ぎ、当日は一般市民など600名を超える参加者で会場は満員となって、市民の方々の関心の高さが窺われました。
ここでは、震災フォーラムの中から五つの報告をピックアップしてご紹介します。 |