九大生が紹介する
世界のキャンパス

清華大学
中華人民共和国
古賀貴美子 Kimiko Koga [文学部4年]

 私は普通進修生(学部授業を受講できる留学生の身分)として清華大学の中国語言文学系(中文系)に留学しました。中文系では中国での生活や中国語に慣れることを目的とした交換留学生対象の授業が開かれており、生活上のサポートも受けられるので、安心して留学生活を送ることができます。私も最初の1学期はこの授業に参加しました。クラスメートは9割が韓国人、残りが日本人という環境でしたが、みんな交換留学生なのでまじめに授業に参加しており、学習する雰囲気はとてもよかったと思います。またクラス単位で授業があるので、クラスメートとはすぐに親しくなれます。
 中国の大学では学生は原則として学内の寮に住み、職員や先生の多くは学内もしくは付近に住んでいるため、学内には病院、銀行、郵便局、スーパー、食堂などが充実しており、とても便利です。留学生の6割が韓国人、3割が日本人、そして残りの1割が東南アジアやヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アフリカからの留学生でした。他国からの留学生と仲良くなるのも留学する楽しみのひとつです。中国では自転車が重要な交通手段の一つです。学内はとても広く、ここでも自転車の多さには驚かされます。ただ、中国人の自転車操縦技術はあまりよくないようです。
 北京には故宮や万里の長城など多くの名所があります。留学生の授業はあまり多くないので、空き時間や週末を利用して見学することができます。まだ衛生面や交通面など、不便なところも多い北京ですが、今は2008年の北京オリンピックに向けて街の至るところで施設建設の工事が行われており、これからますます発展していくことと思われます。中国はとても大きく、日本以上に人と人との結びつきが強い国です。私は留学を通して、そのさまざまな姿を見ることができました。皆さんも興味があれば、実際に中国を体験してみてはどうでしょうか。



清華大学
について

清華大学(Tsinghua University)は北京市西北の清華園に所在する総合大学。1911年創立、1928年正式に国立清華大学となった。25,000名の学生(うち本科生14,000名)が理学部、工学部、文学部、法学部、経済学部、経営管理学部、芸術学部に学んでいる。理工系の学科を中心に、ハイレベルの教育・研究機関として有名であり、北京大学と並び中国の科学技術を牽引するトップ大学である。学内にはサービス機関が充実し、テニスやバドミントン、バスケットボールのコート、プールなどの運動施設が利用できる。大学の敷地はとても広く、中国で一番広いともいわれる。朱鎔基元総理、胡錦涛国家主席の出身校でもある。



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