「九州大学教育研究環境整備基金」を設置

 平成十七年十一月十八日(金)、九州大学は、全学で共用する教育研究施設(学生寄宿舎、図書館、研究交流棟など)の環境整備(建物及び附属設備の設置、調度品等の購入)を行うことを目的として、企業、団体、個人、本学OB等からの寄附金による「九州大学教育研究環境整備基金」を設置しました。

 ご寄附いただく際に、あらかじめ使途についての意向(学生寄宿舎整備事業、図書館整備事業、研究交流棟整備事業など)をお聞きし、その意向を反映するとともに、銘板の設置その他の方法により顕彰します。一定額以上の寄附をされた方に対しては、さらに、お名前等を建物、フロア、会議室等に冠することにより顕彰します。

■寄付第一号

 十一月には早速、(株)やずや(矢頭美世子代表取締役社長)からご寄附がありました。矢頭社長のご意向により学生寄宿舎整備事業に役立てることとし、十一月二十五日には梶山総長から矢頭社長に感謝状が手渡されました。現在伊都キャンパスに建設中の学生寄宿舎には「やずやフロア」が誕生することになります。

【寄附に関する問い合わせ先】
財務部外部資金課 TEL 092-642-2173


平成十七年度
総理工セミナー開催される

 平成十七年十一月二十五日(金)、東京虎ノ門パストラルにおいて、平成十七年度九州大学総理工セミナーが開催されました。

 九州大学筑紫地区(春日市)、東京、大阪の順番で毎年開催しているこのセミナーは、産学連携研究成果を含む大学院総合理工学府の研究成果を広く学内外に発信することを目的としています。

 セミナーでは、四つの講演と院生によるポスター発表が行われ、夕方からは懇親会が行われました。また、講演後には、今回採択された“平成十七年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ”の紹介も含めて、総合理工学府の紹介が行われました。

 セミナーには、関東地方の企業の方を中心に、学内外から約一○○名の参加者があり、活発な議論、意見交換、親睦が行われました。

セミナーでの活発な質疑応答


九州大学病院で
秋季消防訓練

 九州大学病院では、平成十七年十一月二十九日(火)午後に福岡市東消防署の協力のもと、秋季消防訓練を実施しました。

 訓練は南棟十階デイルームから出火したと想定し、職員が模擬患者に扮し病棟スタッフ(医師・看護師)による通報訓練、初期消火訓練及び避難・誘導訓練を行いました。

 また、一人で操作できる屋内消火用散水栓の放水訓練並びに実際に消火器を使用した消火訓練を看護師等が実際に体験しました。

 当日は職員約一○○名が参加し、万一の火災発生時に備えた緊急時の対応を体得しました。

万一に備え水田病院長(左)も消火訓練


超高圧電子顕微鏡フォーラムの設置
〜電子顕微鏡を中心とする産官学の国際的な交流・連携拠点の確立を目指して〜

 (財)九州大学学術研究都市推進機構(理事長 石川敬一(株)九電工代表取締役会長)と国立大学法人九州大学(総長 梶山千里)は、九州大学超高圧電子顕微鏡室の装置を大学内外に開放し、電子顕微鏡を中心とする産官学の国際的な交流・連携拠点の確立を目指す連携として「超高圧電子顕微鏡フォーラム」を設置しました。九州大学超高圧電子顕微鏡室は世界唯一の「エネルギー分光型超高圧電子顕微鏡」をはじめ、九台の電子顕微鏡と解析装置などの周辺機器を備えた共同利用施設です。本フォーラムの設置により、九州大学は、電子顕微鏡を用い、微細組織や原子配列の分析という研究基盤技術を強化し、将来、製薬やバイオテクノロジーをはじめとする様々な分野で新しい産業の創出、新技術の開発を促します。また、(財)九州大学学術研究都市推進機構においては、九州大学の伊都キャンパスへの統合移転を契機として、大学を核とした新しい学術研究都市づくりを目指し、今後も更に産官学連携を通じた産業の振興及び企業・研究所誘致に力を入れていきます。

 本フォーラムは、平成十六年はじめに超高圧電子顕微鏡室から知的財産本部に要望が寄せられ、学内外への各種コーディネートの結果、(財)九州大学学術研究都市推進機構の協力を得て設置された経緯があります。

 本フォーラムの設置に伴い、平成十七年十二月九日(金)に福岡市内のホテルレガロ福岡3Fレガロホールにおいて記者発表会及びオープニングセミナーが実施されました。オープニングセミナーは、九州大学産学連携センターの木下智見特任教授による「産学連携における電子顕微鏡の意義と連携事業の概要」、日本電子株式会社の成瀬幹夫取締役による「電子顕微鏡技術の現状と今後の展開」等の五講演が行われ、本フォーラム設置に熱い期待を寄せる産官学からの出席者を得て盛大な会合となりました。


祝 九州大学硬式野球部 創立九十周年
九州大学硬式野球部部長 新開 章司(平成六年卒)
監督 作田耕太郎(平成三年卒)

創部大正四年

 大正四年(一九一五年)に創部した九州大学硬式野球部は、この度めでたく、創部九十周年を迎えました。九十年におよぶ歴史の中には、戦争による混乱や道具や資金の不足など、幾多の困難もありましたが、学内、学外の多くの皆様のご支援により、こんにちまで活動を続けてくることができました。OB、部長・監督、現役部員一同、心より感謝申し上げます。

九十周年記念式典・祝賀会

硬式野球部創立90周年記念式典での梶山総長のスピーチ

 十一月五日(土)、全国から多数のOBが駆けつけ、九十周年記念行事を開催しました。昼間は、貝塚グランドで、OB対現役、OB対OBの記念試合を行いました。老いも若きも、自らの歳を忘れて「野球小僧」に戻り、目を輝かせて白球を追いました(気持ちばかりで、体がついてきていない者もいましたが…)。

 その後の記念式典には、梶山千里・九州大学総長や九州六大学野球連盟理事長、その他多くの方々に駆けつけていただき、九十周年を盛大に祝いました。

 梶山総長は、祝辞のなかで、学生時代における部活動の意義の大きさを強調しました。また実験の合間に野球に熱中していたことも披露し、その後の祝賀会でも、しばし野球談義に花が咲きました。

硬式野球部創立90周年記念式典での関係者
(前列左より)山崎元部長(九州女子大学学長)、江良後援会会長、 梶山総長、宮原九州六大学野球連盟理事長
(後列左より)鬼頭後援会副会長,山田前部長(教育担当副学長)、 鬼頭テクニカルコーチ(元プロ野球クラウンライター監督)、作田監督

九十年の時を超えて

 祝賀会では、“球友”同士が、再会を喜び、昔話を肴に盃を酌み交わしました。

 また、親子以上に年の離れたOBと現役の交流も活発に行われ、九十年の伝統がさらに受け継がれていったと確信しています。現役部員にとっても、各界で活躍する先輩に直接接することによって、自らの将来への期待と自信を再認識できるいい機会になったようです。

百周年に向けて

 十年後には創部百周年を迎えます。それまでに、昭和三十三年春以来の九州六大学リーグ制覇を実現し、再び神宮球場での大学選手権に出場することを目標に、OB、現役部員一丸となって練習に取り組んでいるところです。今後の九州大学硬式野球部にご期待ください!

(しんかい しょうじ 農業経営学)
(さくた こうたろう   造林学)

創立90周年記念試合(於 貝塚球場)に集ったOBとOG


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