■創部大正四年
大正四年(一九一五年)に創部した九州大学硬式野球部は、この度めでたく、創部九十周年を迎えました。九十年におよぶ歴史の中には、戦争による混乱や道具や資金の不足など、幾多の困難もありましたが、学内、学外の多くの皆様のご支援により、こんにちまで活動を続けてくることができました。OB、部長・監督、現役部員一同、心より感謝申し上げます。
■九十周年記念式典・祝賀会
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硬式野球部創立90周年記念式典での梶山総長のスピーチ |
十一月五日(土)、全国から多数のOBが駆けつけ、九十周年記念行事を開催しました。昼間は、貝塚グランドで、OB対現役、OB対OBの記念試合を行いました。老いも若きも、自らの歳を忘れて「野球小僧」に戻り、目を輝かせて白球を追いました(気持ちばかりで、体がついてきていない者もいましたが…)。
その後の記念式典には、梶山千里・九州大学総長や九州六大学野球連盟理事長、その他多くの方々に駆けつけていただき、九十周年を盛大に祝いました。
梶山総長は、祝辞のなかで、学生時代における部活動の意義の大きさを強調しました。また実験の合間に野球に熱中していたことも披露し、その後の祝賀会でも、しばし野球談義に花が咲きました。
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硬式野球部創立90周年記念式典での関係者
(前列左より)山崎元部長(九州女子大学学長)、江良後援会会長、
梶山総長、宮原九州六大学野球連盟理事長
(後列左より)鬼頭後援会副会長,山田前部長(教育担当副学長)、
鬼頭テクニカルコーチ(元プロ野球クラウンライター監督)、作田監督 |
■九十年の時を超えて
祝賀会では、“球友”同士が、再会を喜び、昔話を肴に盃を酌み交わしました。
また、親子以上に年の離れたOBと現役の交流も活発に行われ、九十年の伝統がさらに受け継がれていったと確信しています。現役部員にとっても、各界で活躍する先輩に直接接することによって、自らの将来への期待と自信を再認識できるいい機会になったようです。
■百周年に向けて
十年後には創部百周年を迎えます。それまでに、昭和三十三年春以来の九州六大学リーグ制覇を実現し、再び神宮球場での大学選手権に出場することを目標に、OB、現役部員一丸となって練習に取り組んでいるところです。今後の九州大学硬式野球部にご期待ください!
(しんかい しょうじ 農業経営学)
(さくた こうたろう 造林学)
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創立90周年記念試合(於 貝塚球場)に集ったOBとOG |
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