九大生が紹介する
世界のキャンパス
マヒドン大学
インターナショナルカレッジ(MUIC)
タイ(バンコク)
坪田裕美子 [21世紀プログラム課程4年]
マヒドン大学の一角にあるMUICの建物

 「英語で留学」というと米国や英国などの英語圏を想像する人が多いと思いますが、アジアでも英語で勉強できるところは数多くあります。私が留学した、タイの首都バンコクにあるマヒドン大学インターナショナルカレッジ(MUIC)もその一つです。各国からの交換留学生は毎学期二十名程度と決して多くはありませんが、勉強も旅行もインターンシップも、という欲張りな学生が多いのが特徴です。皆「東南アジア」の地域性を留学生活に生かし、充実した毎日を過ごしています。交換留学生のほとんどはInternational Houseという留学生専用の寮に住んでおり、普段の生活はもちろん、休日もよく行動を共にしました。

 MUICでは少人数の授業を中心にとっていたので、どれもクラスの人数が十名弱から三十名ほどで、先生との距離はもちろん、学生同士の距離も近いなと感じました。授業中には、様々なバックグラウンドを持つタイ人学生と留学生との間で活発な意見交換が行われ、問題への理解を深めることができました。タイ語での生活は苦労しましたが、タイの友人達がよく気遣ってくれ、非常に感激しました。

 大学の外でも学んだことが数多くありました。先生や同級生の紹介を通じて、通訳ボランティアとして国際会議に参加する機会にも恵まれました。また、休みを利用して近隣諸国を旅し、机上では決してできない貴重な経験をすることができました。

 興味のある地域で様々な角度から学ぶことで得られた独自の視野が、この留学の最大の収穫だと思っています。



大学紹介

 タイの首都バンコク中心部から北西に二十五kmほど離れたところにメインキャンパスを持つ総合大学。一八九〇年にタイで最初の医学校として創立され、三大国立大学の一つといわれています。大学名の「マヒドン」は、現在の国王の父にあたるPrince Mahidolの名からつけられています。タイ最難関とされる医学部では、熱帯地域における医学研究が盛んに行われています。全ての授業が英語で行われるインターナショナルカレッジ(MUIC)は一九八五年に英語プログラムとして設立。現在はマヒドン大学全体の約一割にあたる二千名弱の学生が学んでいます。MUIC内には、ビジネスやツーリズムを専攻する学生のために、カフェやホテル等のトレーニング施設が充実しています。二〇〇五年九月にはメディア学科も新設されました。大学前の通りは夜になると屋台が立ち並び、博多っ子にとっては親近感のわく光景を楽しむことができます。

マヒドン大学ホームページ
(http://www.mahidol.ac.th/

MUICホームページ
(http://www.muic.mahidol.ac.th/)

※交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学情報」(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/index.htm)をご覧ください。
過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。


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