キャンパス満喫 虎の巻

〜九州大学携帯サイト〜

九州大学では、携帯電話端末利用者向けに携帯サイトを開設しています。開設している携帯サイトでは、大学の各種情報、入学関連情報、イベントやニュース等の一般利用者向けの情報のほか、在学生向けにイベント、お知らせ、学生何でも相談窓口などの情報を掲載しています。今後も内容を充実していきますので、どうぞご利用ください。

【URL】http://www.kyushu-u.ac.jp/mobile/



【新しく「九大人」となった皆さんの大学生活を豊かにする、施設やプログラムをご紹介します。】

全学教育

このキャンパスが私達の新しいスタートライン!

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。きっと、これから始まる大学生活に向けて期待や夢を膨らませていることでしょう。

 さて、皆さんは、これから一年または一年半、主に六本松キャンパスで学びます。六本松キャンパスでは全学教育の授業を通して、社会の変化に強い柔軟な思考力を身につけ、さらに、深い教養に根付いた人格形成を目指していくことになります。

 全学教育は、「読む、書く、調べる、発表する、討論する」等の基礎的な能力を育成する科目、人間性、社会性、国際性を養う科目、高度なスキルと専門の基礎学力をつける科目など幅広い分野の科目が用意されています。詳しい説明や履修手続きは、皆さんにお配りしている「全学教育科目履修の手引き」、「全学教育科目履修要項」を参考にしてください。きっと、皆さんの向学心に火を付ける魅力的な科目が見つかるはずです。

 なお、学生生活全般(修学、経済支援等)に関するサポートを本館一階の学生窓口で行っています。気軽にお立ち寄りください。

(六本松地区全学教育事務室)

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学生窓口


心身の健康

 進学や就職などの、人生の転機となるような出来事を経験する際に、心身の健康を損ないやすいことが知られています。大学入学後に生じやすい五月病などもその例です。新しい生活環境に適応するまでは、精神的にも肉体的にも疲れがたまり易いものです。大学入学は、喫煙や飲酒などの、その後の健康に悪影響を及ぼしかねない習慣を身に付ける契機にもなります。また、初めての一人暮らしでは、外食に頼りがちになり、栄養が偏り、体調を崩しやすくもなることでしょう。充実した大学生活を送るためには、心身ともに健康であることが大切です。

 九州大学健康科学センターでは、内科医・心療内科医、精神科医、カウンセラー、保健師・看護師などの教職員が、学生や教職員の方々の心身の健康管理をサポートしています。近年、図のように、利用者数がかなり増加傾向にあり、より一層皆さんの身近な存在になってきているようです。気になることがあれば、どうぞ気軽に各キャンパスにある健康科学センターを利用して下さい。

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―まずは語学力 外国語学習施設利用のご案内

学習室利用案内

●六本松LL/CALL教室

 LL/CALL教室及び併設のLL準備室には、皆さんが自習をするのに役立つ機材や教材を豊富に取り揃えています。語学のスキルアップを目指す方はもちろん、外国語や異文化に興味のある方は、どうぞお気軽にLL教室へ足をお運び下さい。全学的に導入されている英語教材「ネットアカデミー」や各種のインターネット教材、豊富なDVD/ビデオ資料等が利用できます。利用可能時間・利用方法等の詳細は教室の掲示でご確認下さい。

六本松LL/CALL教室

【場所】
六本松キャンパス1号館東側 (120、121、122番教室)

【問合せ先】
LL準備室
TEL&FAX
092-726-4703(内線4703)
E-mail
call@flc.kyushu-u.ac.jp

●言語文化研究院 箱崎分室

 箱崎分室は主に高年次学生のみなさんを対象にした語学学習の場です。六本松地区で学習した外国語により磨きをかけるための実践的、実用的な授業が目的別に行われています。授業は原則学部生向けですが、定員に余裕がある限り大学院生、教職員にも開放しています。また、語学学習のための自習室として情報室とLL個別学習室がありますので、CD-ROM、テープ、ビデオ教材を使って自分に合った語学学習を行うこともできます。

言語文化研究院 箱崎分室

【場所】
箱崎キャンパス 正門より入ってすぐ左(旧法文学部棟2階)

【問合せ先】
大学院言語文化研究院 箱崎分室(平日8:30〜18:00)
TEL&FAX
092-642-2285
E-mail
flcbr@flc.kyushu-u.ac.jp


二〇〇六年度 前期開講案内  二〇〇六年四月十一日(火)より授業開始

【重要】
平成十八年度入学の新一年生のみなさんへ

箱崎分室の英語科目授業は原則として二年次以降の学生を対象としているので、みなさんは受講できません。英語科目以外の授業については「速修(入門)○○語」と表示された科目、「入門韓国語」「速修エスペラントT」「速修エスペラントU」「速修オランダ語T」のみ受講可能です。

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箱崎キャンパス

2006年度 前期開講案内

1. 言語文化科目II
(学部生優先ですが、院生・教職員も定員内一定枠で受講可)

●英語科目の申込方法
プレイスメントテスト受験⇒レベル判定⇒申込み用紙記入⇒先着順に受講登録

プレイスメントテスト日程
4月6日(木) (1)9:00-12:00 (2)13:00-16:00
4月7日(金) (3)9:00-12:00 (4)13:00-16:00
4月10日(月) (5)9:00-12:00 (6)13:00-16:00

第1次受付期間 4月6日(木)9:00〜4月17日(月)17:00 最大2科目申込み可。
第2次受付期間 4月18日(火)〜4月24日(月) 定員に空きのあるクラスのみ3科目追加申込み可。
場所:言語文化研究院箱崎分室208教室
注1: 1)事前の予約や申込み手続きは必要ありません(遅刻した場合は、次の回のテストを受験して下さい)。
2)1回の試験の受験定員は先着50名まで。
3)このテストはレベル判定ですので不合格はありません。
4)原則として、判定されたレベル(1〜5まで)と同等、又は1つ下のレベルの授業を申込むことができます(但しレベル5の学生はレベル3の授業のみ申込み可能です)。
注2: 過去2年間(2004年10月)、ID番号14,500以降のテスト結果は有効です。


●未修(初修)外国語の申込方法
(ドイツ語・フランス語・中国語・朝鮮語・スペイン語・ロシア語・インドネシア語・イタリア語・オランダ語・エスペラント)
申込み用紙記入 ⇒先着順に受講登録(受付時に受講が確定)

受付期間4月3日(月)〜4月24日(月)


2. 外国語コミュニケーション科目
(2〜4年次の学部生で選抜試験合格者のみが対象)


履修の方法: 外国語コミュニケーション科目を履修するためには、選抜試験に合格するとともに、講義科目を受講しなければなりません。詳細はH18 年度『全学教育科目履修の手引き』をご覧ください。


選抜試験日時: H18年4月5日(水)午前10時
場所: 六本松地区N130教室
対象言語: 英語・ドイツ語

第1次受付期間 4月3日(月)〜4月17日(月)学部生で選抜試験合格者のみ申込み可
第2次受付期間 4月18日(火)〜4月24日(月)この期間に申込みができるのは、定員に空きのあるクラスのみです。


2006年前期時間割 (白色の欄は言語文化科目U、オレンジ色の欄は外国語コミュニケーション科目)
時限
1 英語リスニング・セミナーT
(Baublitz)
時事英語講読(大谷) 英語リスニングT
(Gale)
英語スピーチT
(稲葉)
英語会話U
(Anscomb-Iino)
2 英語会話T
(Baublitz)
英語エッセイ・ライティングU
(大谷)
英語リーディング・セミナーT
(小松)
英語会話T
(Anscomb-Iino)
実用英語演習T
(Yue)
3 速修(入門)ロシア語T
(佐藤正)
    速修(入門)インドネシア語T
(遠藤)
 
4 速修(入門)イタリア語T
(スリス)
 
入門フランス語
(田中陽)
速修(入門)中国語T
(李)
異文化コミュニケーション論
(オーガナイザー:未定)[六本松地区開講]
ドイツ語リスニング・セミナーU(田中俊)
  速修朝鮮語(入門韓国語)T
(朴)
5 フランス語読解コース
(阿尾)
スペイン語圏の言語と文化
(山村)
実用英語演習U
(Quinn)
ドイツ語中級U
(カスヤン)
英語会話U
(Armstrong)
中国語聴写U
(李)
ドイツ語コミュニケーションT
(田畑)
英語エッセイ・ライティングT
(Farnell)
英語リスニングU
(Anscomb-Iino)
フランス語実用会話
(ホスーシュ)
6 英語ライティング・セミナーT
(Baublitz)
人文科学英語講読
(Quinn)
自然科学英語講読
(Armstrong)
英語会話U
(Farnell)
速修(入門)スペイン語
(青木)
英語文学講読
(Anscomb-Iino)
【集中講義】 オランダ語総合演習(田中俊、8月予定、六本松地区開講)、オランダ語基礎(速修オランダ語)T(田中俊、8月予定、六本松地区開講)/エスペラント(速修エスペラント)T(田畑、8月予定、六本松地区開講)、エスペラント(速修エスペラント)U(田畑、8月予定、六本松地区開講)


留学しよう

 九州大学では、「留学先での授業料が不要」「優秀者二十数名に奨学金や渡航費補助が用意される」などの有利な条件を整え、九大生の留学を応援しています。
 その結果、毎年四十.五十人の学生が、交換留学生として、学生交流協定を結んでいるアメリカ・イギリス・中国・韓国等の大学で勉強してきています。
 交換留学先の大学に関する情報も含め、交換留学経験者の感想を紹介しましょう。留学を考えている人には、よいアドバイスとなるでしょう。

アメリカ ミシガン大学 留学記
ミシガン大学

 ミシガン大学は、まさにアメリカの総合大学、といった感じの大学です。学生のバックグラウンドや価値観は多様で、キャンパス内において日々複数のカルチャーがぶつかったりすれ違ったりしていくのを見ることができます。ですから、勉強だけではなく、学生同士の社交の輪にも積極的に入っていくようにすると、より充実したものになると思います。

 大学があるAnn Arborという町は人口が十万人ほどですが、その半分以上が大学関係者であるといわれているように、大学のためにある街で、学生が生活するには理想的な環境でした。二十四時間開いている図書館や深夜営業のカフェはいつも学生でいっぱいです。他にも学習に使えるラウンジが多数あり、勉強する場所に不足はしません。キャンパス全体が勉強するために作られていて、気持ちよく勉学に集中できます。かといって勉強ばかりではなく、週末のfrat partyやクラブやバー、無料で使える大規模なフィットネスジム、広大な芝生のフィールドで運動してストレス発散ができます。学生たちは勉強会や共通のバックグラウンドごとのグループを作って日々活動しています。私はIAS(International Affairs Society)に所属して、モントリオールで行われたModel United Nationsに参加してきました。福岡のように繁華街がある街ではないので、学生たちは自らの手でアミューズメントを作っている感じです。

 今、留学しようかどうか迷っている人や、行きたくても金銭的な問題や英語力の不足などで申請を躊躇している人がいるかもしれません。私もその一人でしたが、絶対に行くんだという気持ちがあれば全ての困難は克服できます。万難を排して行くべきです。そして行ってみて、今まで自分が当然のことだと考えていたことや、自信、将来のビジョンなどが揺さぶられる経験をしながら、生涯の友を得て、新しい自分になることができます。この経験は、余分に一年を過ごしたりするリスクに対するリターンとしてはとてつもなく大きいものです。ミシガン大での一年を過ごした経験から、いま留学をしようか悩んでいる人には「絶対行ったほうが良い」と言いたいです。

(二十一世紀プログラム課程 四年 丸尾圭祐)


韓国 延世大学 留学記
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延世大学にて

 山を切り開いて作られた延世大学のキャンパスは広大で坂道も多く、歩いて回るのはなかなか大変でした。が、大きな野外スタジアム、留学生が集うグローバルラウンジなど学生が主体的に利用できる施設が多くあり活気がありました。至る所にバスケットリングがあり休み時間は多くの学生が汗を流しています。一部は映画の舞台にもなっていて見覚えのあるところの側を通るとなんだか嬉しくなりました。

 「二度泣く国」、これは韓国に以前留学した方から聞いた言葉です。留学当初は韓国文化に馴染めずに泣き、韓国を去るときは離れ難くて泣くという意味だそうです。私は留学前から韓国の方と接することが多かったので馴染めなくて泣くということはなかったのですが、離れるときは現地の学生をはじめ韓国の人達の情の深さに離れ難いという気持ちがわくのはよくわかりました。韓国人の情け深さに関しては、初対面だったにも関わらず私の携帯電話の契約のために東奔西走してくれたヒョン(韓国語でお兄さん)や、寮の期間外で宿泊に困ったときは自分の実家にいつまで住んでも構わないと言ってくれたクラスメートなど枚挙に暇がありません。もちろんぶつかる時もありますが、対人関係における人との距離の近さを感じました。

 教授の中には日本に対して挑戦的ともとれるような授業をされる方もいましたが、ほとんどの学生は友好的でした。それは最近の日本文化(歌謡曲、映画、ゲームetc)の浸透が一つの大きな理由のようです。ただ日韓の関係を考えるならば、歴史の認識から目を背けて他のもので覆うには限界があるだろうと感じました。日本の平均的な学生よりも韓国の学生は政治、歴史に関心が強く、心の奥では意識しているのを感じたからです。

 延世大学に限ったことではないですが、留学生活を充実させるためには語学力よりも積極性や目的意識を持ちながら生活することの方がよっぽど大切だと思います。日本にいるときから語学の準備はもちろん必要ですが、日本という国を考えてみたり、世界の中で自分が何をやっていきたいのかなど考えていると留学を通してたくさんのものを得られるのではないかと思います。

(工学府修士 二年 江原聡人)


◎九州大学の派遣留学ホームページ(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/jpn/)には、留学に関する情報が豊富に掲載されています。
◎留学についての問い合わせは、国際交流部留学生課(箱崎地区中央図書館向かい側)
TEL 642-2141
e-mail ryugaku@jimu.kyushu-u.ac.jp までどうぞ。


図書館

六本松分館外観
カウンター

 九州大学には、学生の皆さんの学習や研究等を支援するために、箱崎キャンパスの中央図書館、六本松キャンパスの六本松分館を始め各キャンパスに図書館(分館)が設置されています。

 蔵書は図書館全体で三百万冊を超え、どの図書館にも利用者の皆さんが学習するための閲覧スペースを開放しています。さらにAV資料を利用するためのブースや学内LANに接続可能なPCを使用できる情報サロン、くつろいだ雰囲気で一般の雑誌を読むことのできるブラウジングコーナー等の設備もありますので、様々な用途で図書館を使っていただくことができます。

 図書館の活用法は、直接図書館を訪れて、そこにある資料や設備を利用するだけではありません。図書館のWebサイトからは、各図書館の開館時間やニュースを確認したり、蔵書の検索(OPAC)を行うことができるほか、電子ジャーナルやデータベース等の電子化された学術情報を利用することができます。近年、このような電子媒体の情報資源は年々増加し、その重要性も益々大きくなってきています。図書館では、利用者の皆さんが的確かつ円滑に目的の情報へアクセスできるように、「きゅうとLINQ」といったナビゲートサービスも提供しています。

 さらに昨年十二月にリニューアルした「My Library」というポータルサイトもあります。「My Library」に登録すると、例えば、他キャンパスの図書館蔵書を最寄りの図書館まで取り寄せて貸し出す「学内図書配送」サービスの申込や、借りている図書の返却期限の確認、貸出の延長といった様々な図書館サービスをWeb上から行うことができます。

 大学では、多くの時間や自由が与えられます。もちろん学ぶための目的や手段も自由です。ただ、これまでと違うそうした白紙の地図のような自由な環境に戸惑ってしまうこともあるかもしれません。そんなときはちょっと図書館に寄ってみてください。地図に目的地までの経路を書き記す手がかりを与えてくれるような図書や情報を、きっと図書館のどこかで見つけだすことができるはずです。また経路を辿っていく上でも、図書館の資料を羅針盤のように活用してください。きっと目的地までたどり着けることと思います。

 図書館職員もそうした刺激的な発見をサポートするために、様々なサービスを取り揃えていますので、気軽に声をお掛け下さい。図書館への一歩を目的地までの橋頭堡とする、そんな皆さんの来館をお待ちしています。


中央図書館開館案内
【開館時間】
月〜金 9:00〜22:00
土日・祝日 10:00〜18:00
【休館日】
年末年始・8月中旬の3日間
※その他休館日となる場合があります。随時開館スケジュールで確認下さい。

六本松分館開館案内
【開館時間(試験期を除く)】
月〜金 9:00〜20:00
土日・祝日 10:00〜17:00
【休館日】
年末年始・8月中旬の3日間
※その他休館日となる場合があります。随時開館スケジュールで確認下さい。

詳しい案内はホームページをごらんください
九州大学附属図書館
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/


起業家精神に富む学生へ 「起業家セミナー」&「C&Cプロジェクト」

 「起業家精神」は「アントレプレナーシップ」の訳語で、言葉からは、自ら業を起こすベンチャー企業家をイメージすることが多いと思います。しかし、「アントレプレナーシップ」は、欧米では、より広義に捉えられており、「大統領は大統領なりの、牧師は牧師なりのアントレプレナーシップがある」という表現もあります。つまり、挑戦心や開拓者魂に近い概念です。九州大学では、「起業家精神」に溢れる学生を輩出するために、様々なプログラムを準備しております。今回は、そのうちの二つをご紹介致しましょう。


起業家セミナー

第一線で活躍する社会人の真髄を直接吸収しよう

セミナー/ダイエー会長 林文子氏

 本学では、一九九六年度より、全学を対象とする「起業家セミナー」を毎年、開講しています。十三回を1クールとして、各回、第一線で活躍する社会人を招聘し、学生との直接的な対話によって、生き方、考え方、物事の捉え方等多くのことを体得することを目的としております。

 二〇〇四年度からは、学生による運営委員会を組織し、「学生が必要とするもの」、「より活発な意見交換が可能な進行方法」等について、学生自らが考え、講師と交渉し、学内に情宣し、講義を行うことに挑戦する機会としています。

 二〇〇五年度は、十四人の大学院生・学部生が企画メンバーに立候補。「私のターニングポイント」をキーワードに、ダイエー会長の林文子氏、日本画家の千住博氏を始めとする各界の講師を招聘。理系・文系、大学院生・学部生を問わず多数の学生が履修登録。延べ千人強が受講致しました。今年度のセミナーは、講師と学生とのインタラクティブな講演を通じて、あるいは、直接的な対話を通じての言外のニュアンスを感じ取ることによって、講師のターニングポイントを学生各自が自らと重ね合わせ、疑似体験できる貴重な機会となりました。

セミナーの様子は
http://blog.livedoor.jp/chance_plant/をご参照

チャレンジ&クリエーション (C&C)プロジェクト

キャンパスから挑戦と創造の風を起こそう

 本学では、学部・大学院の学生を対象に、独創的でイノベーティブな発想の開発・展開・実践を目指すC&Cプロジェクトを実施しています。C&Cプロジェクトは一九九七年度にスタート。学生ならではのユニークで意欲的なテーマのプロジェクトを学内から公募。審査委員会によって選考されたプロジェクトに対し、一件につき上限五十万円を助成致します。選出されたプロジェクトは、決定の後に、約十ヶ月にわたって、学生自らがプロジェクトを運営します。翌年三月に成果報告を実施し、優れた成果をあげたプロジェクトに関しては「総長賞」を授与しています。これまでに、累計千八百件の申請書が寄せられ、この中から八十七件を助成、二百六十名の学生が自ら発案にチャレンジしています。二〇〇五年度も「キャンパスから挑戦と創造の風を起こそう」という呼び掛けに多くの学生たちが応え、その中から現在九つのプロジェクトが進められています。「宇宙開発」や「NEET(職に就いていず、学校・機関に所属もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない若者)」に関する研究等、若者らしく、自らの問題意識に真正面から挑戦しています。

詳細はhttp://www.vbl.kyushu-u.ac.jpをご参照

次世代を築く若者たちの輩出を目指して
C&Cプロジェクト成果報告会

 数々のイノベーションを創造するアメリカ西海岸のシリコンバレー。そこでは新たな挑戦を行う姿勢が賞賛されています。ある経営者は、「二年以内に失敗した経験はあるか」を人事採用の条件にしているそうです。二年以内の失敗の経験のないものは、成功し続けているではなく、挑戦していないから失敗していない、ということが、その理由だということです。一つの成功よりも、失敗から学ぶことは沢山あります。九州大学では、起業家セミナーやC&Cプロジェクトを始め、学生が自ら考え、挑戦する多様なプログラムを準備しています。挑戦と失敗を繰り返すことで「起業家精神」に溢れる若者たちの成長を助け、次世代を支える若者達が、本学から巣立って行くことを積極的に支援しています。



サークル活動 【体育系】
弓道 硬式野球 バスケットボール(女子)

 大学生活をいかに過ごすかを考える時、やはりサークルに入るか、入らないかというのは大きなテーマであると思います。すべてのサークルに共通して言えるメリットは、学部、学科の枠を超えたいろんなタイプの仲間や、先輩・後輩といった縦のつながりを得ることができることです。これは何よりの財産になると思います。また、大学の公認サークルである体育総部所属団体は、大学の体育施設の優先利用・学生後援会からの助成金給付と様々な恩恵を受けています。それは部活を通じて得られる経験が大変貴重なものであるからだと思います。それでは、体育総部四十九サークルを代表して芦原空手部の紹介をさせて頂きます。

 私たち芦原空手部は芦原會館という流派の空手で、マンガ「空手バカ一代」の後半の主人公、芦原英幸という人が興したものです。円心会館やK-1で有名な正道会館の創始者は芦原英幸の弟子でした。そういうわけでフルコンタクト空手即ち攻撃を直接当てる空手を行っています。こう聞いただけで多くの人は自分にはやれないと思い込んでしまいますが、芦原會館は「誰にでもできる空手」をモットーに合理的な空手をやっているので誰でも楽しく、安全に、それでいて確実に強くなることができます。「誰にでもできる空手」とは、空手がもともと力の強い人のみが勝ち残れる世界であるという考えを否定し、力の弱い人や、女性でも、自分にとって安全な方法で、力の強い人を倒すことができるという意味が込められています。それを可能にするのが芦原空手の特徴を集約させる象徴的な言葉である「サバキ」です。「サバキ」とは相手の攻撃を最小限の動きと合理的な技でかわし、相手に対して自分が安全で有利な立場になれるという技術です。この合理性から時々雑誌でも、最も進んだ空手として特集が組まれたりするぐらいです。毎年、新入部員のほとんどは初心者であり、多くの人が週四回の練習日のうち二回のペースで通っています。興味をもたれた方は、ぜひ気軽に遊びに来て下さい。

(主将 中倉康宏 法学部三年)

芦原空手
【練習時間】
月 19:00〜21:00 六本松体育館
火 19:00〜21:00 箱崎中央体育館
木 18:30〜20:30 箱崎中央体育館
土 14:30〜17:00 六本松体育館
【ホームページアドレス】
http://members2.jcom.home.ne.jp/ashihara


サークル活動 【文化系】
能楽部 写真部 落語研究会

 僕たち九大フィルハーモニーオーケストラ(以下、九大フィル)は、楽器や音楽の好きな学生が集まったオーケストラのサークルです。歴史は長く、一九〇九年の創立以来現在で九十七年目、まもなく百周年を迎えようとしています。「日本で最初のアマチュアオーケストラ」とも言われ、OB、OGの中には、プロの音楽家として活躍されている方もいます。

 現在、部員は約七十名。その大部分が九大生ですが、福岡市内または近郊の他大学から参加している人もいます。幼いころから楽器を演奏している人から、大学生になって初めて楽器をさわる人まで様々です。「この年から始めるのはちょっと…」という人がいるかもしれませんが、やる気次第でいくらでも上達できるので心配しなくて良いですよ。

 活動内容としては、年二回の定期演奏会を中心に、卒・入学式をはじめ大学祭での音楽喫茶の出店や、学内外からの様々な依頼演奏などがあります。

 定期演奏会では、国内外で活躍している指揮者を毎回お迎えしています。また、プロの演奏家の方々と共演することもあります。昨年の演奏会では、イタリア人の指揮者をお迎えし(第百七十五回定期演奏会)、バレエ団との共演も行いました(第百七十四回)。練習日は基本的に、毎週火、木曜日の夜と土曜日の午後で、パートや管・弦楽器セクション、全体での合わせをします。練習日以外にも練習場所はあるので、個人練習はそこでできます。その他、合宿や強化練習、本番の指揮者をお招きしてのトレーニングがあります。

 オーケストラと聞くと、「かたい」、「気難しい」というようなイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、それは真剣に演奏している姿からの印象であって、普段は和気あいあいとしたとても楽しい雰囲気で活動しています。特に、九大フィルには個性の強い人たちが集まっているので、楽しいこと間違いなしです。

 僕は九大フィルに入って今年で三年目となりますが、入って本当によかったと思っています。もちろん楽しいことばかりではなく、時にはつらいこともありますが、その分、音楽的にも人間的にも成長させてもらったと思うし、まだまだ成長できるとも思っています。

 最後に、これを読んで少しでも興味を持たれた方は、まず六本松の課外活動共用施設に見学にいらして下さい。

(幹事長 酒盛翔 農学部三年)

九大フィルハーモニーオーケストラ
【ホームページアドレス】
http://www.kyudaiphil.net/


ボランティア活動 九州大吟醸 ―飲めば飲むほど緑が増える九大の地酒―
九州大吟醸、完成!学生も思わず笑顔がほころぶ。
搾りたてのお酒は七色に味が変わっていく。それを味わえるのも活動参加者だけの特権。

 よく、「九州大吟醸は、九州大の吟醸ですか?九州の大吟醸ですか?」と聞かれるが、九州大の大吟醸である。九大ブランドマークがデザインされたボトルの中身は、糸島産山田錦を四十%にまで精米して吟醸造りした大吟醸酒である。正真正銘、九州大の大吟醸である。

 九州大吟醸は、伊都キャンパスの地元元岡地区にある浜地酒造でつくられているが、学生・教員の有志が、九州大吟醸の企画から具体的な仕込み作業や搾り作業にまで携わった。九州大吟醸というネーミングとボトルのデザインは、芸術工学研究院の佐藤優教授によるものである。工学研究院の都甲潔教授の研究成果である「味覚センサー」による九州大吟醸の味の科学的分析も行った。こうして九大の学生・教員有志の参加により九州大学ブランドの地酒『九州大吟醸』は生まれた。

 九州大吟醸の最大の誇りは、その仕組みにある。九州大吟醸の売り上げの五%が、九州大学伊都キャンパス及びその周辺地域の環境保全活動費として活用される。飲めば飲むほど緑が増えるというわけだ。

 なぜそんな仕組みがうまれたのか。

 浜地酒造の裏の里山が伊都キャンパスとして切り開かれた。九大としては、「森林面積を減らさない」という具体的目標を立てるなどして、環境に負荷を与えない造成を心がけたが、酒造りに使う地下水に影響が出るかもしれない。そこで、浜地酒造と、元岡で森づくり活動を行う環境創造舎(九大の学生や教員有志で組織するNPO法人)とがつながった。酒は水から生まれ、水は森で育まれるからである。交流と意見交換を重ねながら、飲めば飲むほど緑が増えるという九州大吟醸projectを考えだし、実現したのである。

 九州大吟醸には『しずく搾り』(500ml、二千円)と『手づくり』(500ml、千二百円)の二種類があり、二〇〇五年度は、それぞれ二千本と四千本を準備した。予想を上回る売れ行きで、しずく搾りは発売後三ヶ月で完売した。手づくりもその六ヶ月後には完売した。

 現在、二年目のつくりの真っ最中である。昨年の二倍以上の学生がつくりにかかわっている。また、今年は、九州大学付属農場産の酒米を原料の一部に使用する予定である。これで、米づくりの段階から学生や教員がかかわったことになる。

 九州大吟醸projectでは、毎年一月から二月に酒の仕込みを、それ以外のシーズンは、里山保全活動や米づくり活動を行っている。是非、多くの学生や教員に参加して欲しい。そうすることでまさに九大オリジナルの九州大吟醸となる。

(農学研究院 助手 佐藤剛史)

◎九州大吟醸の購入は…
九州大学生活協同組合 TEL 092-651-7131
浜地酒造株式会社 TEL 092-806-1186

◎九州大吟醸project、活動参加へのお問い合わせは…
佐藤剛史(農学研究院助手/NPO法人環境創造舎代表理事)
TEL 092-642-2961
E-mail goshi@agr.kyushu-u.ac.jp
http://www.kyushu-dai-ginjo.com/



新キャンパス(伊都キャンパス)紹介

九州大学は、福岡市西部地区に新キャンパス(名称 伊都キャンパス)を建設し、平成十七年十月より工学系が移転を開始しています。動き始めた、伊都キャンパスの魅力を紹介します。


統合型の新キャンパスづくりの背景

 九州大学は、地球規模で変化する社会に対応するために最高水準の教育研究拠点を形成し、それをさらに発展させるため新たな改革を進めつつあり、新しく生まれ変わる九州大学の器となる新キャンパスを建設中です。

 九州大学が新キャンパスづくりを決めた背景には、次のような要因がありました。

  1. キャンパスが分離していることから、全学教育と専攻教育・大学院教育のスムーズな連携や、共同研究の実施等に障害が生じていること。
  2. 施設の老朽化や狭隘化により、教育研究面の高度化や多様化への適応が困難であること、緑地の不足などキャンパスとしてバランスを欠くこと。
  3. 福岡空港の延長進入区域であることから、航空機騒音により教育研究に著しい支障を来していること。事故再発への懸念。
  4. 箱崎地区で、高層化・集約化した施設を再開発整備することは、航空法上の高さ制限など様々な要因からきわめて困難であること。

新キャンパス 移転スケジュール

 平成三年十月に福岡市西区元岡・桑原地区への移転を評議会決定して以来、十四年余りが経過しました。この間、次々に生じた多くの難問を、学問の府としての学識と良識・見識に基づいて、環境や歴史的な遺産に十分に配慮しながら、ひとつひとつ慎重に解決してきました。新キャンパスの造成工事も順調に進み、残りは現在工事中の人文系予定地だけとなりました。工学系の研究教育施設や各種の基幹整備(インフラ・エネルギー等の供給設備)も行われています。また、福岡市による学園通り線の整備やJR新駅(九大学研都市駅)の設置等も進んでいます。そして、平成十七年十月には、工学系の半分が移転し、平成十八年度中に工学系の残り半分も移転予定と、本格的にキャンパスとしての活動が始まりました。

 移転スケジュールでは、まず工学系の移転が第Tステージの中の平成十八年度内に完了します。第Tステージから第Uステージにかけては、人文系予定地の土地造成を行い、用地再取得を早期に完了させます。そして、第Uステージ終盤の平成二十三年度より、理学系、人文社会系、全学教育、農学系等の建物の建築を再開します。第Vステージに入り、平成二十六年度からこの順序で移転を継続して行い、平成三十一年度中に移転を完了します。

◎工学系は平成17年度後期から開校
◎工学系移転後は用地再取得を優先
◎平成31年度を目途に移転完了の予定
■移転スケジュール
※( )内数値の移転年度は,財政状況により変動することがある。
※【 】内数値は移転人数の概数を示す。

未来を拓く 伊都キャンパス

 長期にわたるキャンパスづくりを、一貫して行うための指針として「九州大学新キャンパス・マスタープラン2001」がまとめられています。

 マスタープランでは、「伝統を創り出す象徴的空間と柔軟に変化・増殖する空間の共存」、「糸島地域の悠久の歴史と自然との共生」、「安心・安全で快適なキャンパス環境の整備」を基本的な考え方とし、良好な研究教育環境の創出をめざすとともに、キャンパス全体に関する空間の骨格形成の概念、土地利用、交通、インフラストラクチャー、研究教育施設の内部空間、段階的な整備等についての方向付けが行われました。このマスタープランに従って、工学系地区、センター地区等のブロックプランをつくり、建築設計、建物の工事を進めています。

 また、新しい九州大学らしさを創出する工夫も行っています。「パブリックスペース・デザインマニュアル」では、長期にわたる整備の中で、マスタープランの精神を維持し、実現していくために、キャンパス全体に展開するパブリックスペース(公共空間)およびその構成要素(色彩・サイン・植栽・照明など)に関する汎用的なデザインの方針をまとめ、個性と統一感のある魅力的なキャンパスづくりを目指しています。

 新キャンパスづくりは、新しい教育研究プロジェクトに着手する好機。「水素利用社会の実現に向けた研究」「全学共通ICプロジェクト」「新キャンパスにおける地下水の保全対策」など、全く新しいキャンパス、施設ならではの、二十一世紀型の研究展開が期待されています。


水素キャンパス構想

 キャンパス移転を機に、伊都キャンパスにおいて「水素キャンパス構想」が進行しています。これは、水素利用システムを効率的に運用するため水素供給源と燃料電池等をネットワークで結んだ、ミニ水素社会モデルを伊都キャンパスに構築し、水素利用社会の可能性を実証しようとするものです。

 この構想の中心として、伊都キャンパスに「水素利用技術研究センター」が設置されています。水素利用技術研究センターは、水素の安全な利用に関する総合技術を研究するセンターとして世界で唯一のものであり、この分野における先導的研究拠点となることが期待されています。

 また水素キャンパス実現に向けた取り組みとして、二〇〇五年三月、伊都キャンパスは福岡水素利用技術研究開発特区の認定を受けました。これにより、水素利用技術に関する研究開発のスピードアップが可能となります。


全学共通ICカード導入プロジェクト

 九州大学では、大学内の電子化・情報化による学生へのサービス向上と業務の効率化・高度化を推進するため、全学共通ICカード導入推進室 安浦寛人教授を中心に学生証と職員証のICカード化を試行中です。これは、平成十七年秋に開校の新キャンパスを中心に展開する予定の先進的情報社会システムの実用化実験を行うための基盤ともなります。国立大学の法人化に伴いサービスの高度化や学内業務の効率化を進めるとともに、新キャンパスを先進的技術に対する人間科学や社会科学の観点からの議論も含めた総合的な研究・教育の場とし、総合大学として将来の情報化社会の方向性を提案するための構想でもあります。個人情報の保護やネットワーク社会での個人認証など新しい社会問題と正面から取り組むプロジェクトでもあります。

 全学共通ICカードを利用して、教務サービス、図書館や計算機などの設備・施設の利用、防犯および安全管理、事務の情報化、自動車入構管理、学生や職員に対する各種商用サービスなどの幅広い応用分野におけるサービスの向上と効率化が実現できます。全学共通ICカードの導入を契機として、二十一世紀の新しい社会のあり方を議論できる真の総合大学としての新キャンパスが展開することを願っています。

福利厚生施設「九大あかでみっくらんたん」も開店した
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