九州大学病院では、平成十八年八月に救命救急センター及びセカンドオピニオン外来を、また九月には先進予防医療センターを開設しました。このような地域医療の充実に向けた取り組みを紹介します。
二十四時間体制の 救命救急センター 九州大学病院では、平成十八年八月一日より、重症救急患者さんを受け入れる二十四時間体制の「救命救急センター」を開設しました。七月に福岡県から指定されたもので、急性心筋梗塞や脳卒中など重篤な救急患者さんを受け入れ、高度先進医療の拠点として、また県民の究極の救命を目指すセンターとして期待が寄せられています。 同センターは、専用の集中治療室や処置室、手術室などを備え、三次救急医療機関として集中治療を必要とする重症患者さんの治療に病院の総力をあげてあたります。また、新病院U期棟の屋上にはヘリポートが設置されており、今後ヘリポートの使用が認可されればより早い救命救急活動が期待されます。 水田 よりよい治療のお手伝い セカンドオピニオン外来 平成十八年八月より「セカンドオピニオン外来」を開設しています。セカンドオピニオンは、九州大学病院以外の医療機関に入院または通院されている患者さんを対象に、本院の専門医が患者さんの主治医による診療情報をもとに、診断や治療方法などについて助言を行い、患者さんがより良い治療方針を決定されるのをお手伝いするものです。本院での検査や治療を希望の場合や、申し込み内容によってはセカンドオピニオン外来の対象となりません。また、セカンドオピニオン外来は完全予約制(面談時間四十五分で三一、五〇〇円)となっています。 セカンドオピニオン外来担当
四つの専門ドック 先進予防医療センター 九州大学病院では、今後ますます病気の早期発見・早期治療という予防医療の重要性が高まることが予測されるため、平成十八年九月一日より、専門ドックを行う「先進予防医療センター」を開設しています。 同センターの専門ドックには、「九大病院」がんの早期発見を目的としたがんドック、女性特有あるいは女性に頻度の高い疾患の早期発見を目的としたレディースドック、心筋梗塞の早期発見を目的とした心臓ドック、脳卒中の早期発見を目的とした脳ドックの四つのコースがあり、平成十九年一月からはPETを加えたPETがんドックも開設の予定です。これらのドックでは、最新鋭の検査機器を用いて先進的な検査を行います。 また、同センターの特徴として、ひとりひとりの受診者の検査データを、本院が誇るがん、心臓疾患および脳血管疾患の専門医が詳細に検討して総合診断を行い、受診者に最新の画像表示装置を用いてわかりやすく説明するシステムを作りあげました。そのうえで、精密検査や治療の必要があると診断された場合は、受診者の希望に応じて九州大学病院の各専門診療科あるいは専門医療機関を紹介します。 先進予防医療センター
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