JTWとATW
二つの留学生受け入れプログラム


 九州大学留学生センターでは、留学生に対して英語で授業を行う二つの国際プログラムを開講しています。


JTW

 その国際プログラムは、十月から翌年七月までの十ヶ月の日本研究プログラム、JTW(Japan in Today’s World)です。アジア、北米、ヨーロッパから毎年四十人程度の留学生が参加します。参加留学生は日本語の勉強と共に、英語で行われる日本に関する社会科学分野のクラスで学んでいます。また、理系分野を専攻する学生に対してはラボ研究コースを用意しており、留学生はその専攻に関わらずJTWに参加することができます。

西有田での稲刈り(フィールドスタディ)


ATW

 もう一つは、七月初旬から八月初旬まで開講する六週間のサマーコースATW(Asia in Today’s World)で、主にアジア、北米、ヨーロッパから六十人程度の留学生が参加します。日本語コース、英語で授業を行うアジア研究コース及び理系研究室でのラボ研究コースを設けており、参加学生はその専攻分野と興味に合わせて、履修科目を選択することができます。日本語コースは初級からクラスを開講しますので、日本語を初めて学習する留学生でも参加できます。


学内留学

 これらのプログラムで開講している英語による授業は九大生にも全学教育科目として開放されています。外国人留学生と同じ教室で留学生と共に考え、議を交すことを通じて、その国際的視野を深めることができます。

 また、九大生の皆さんには、留学生のチューターになる機会も提供されています。母国を離れて日本で暮らす留学生の助けとなり、多くの体験を共有することを通じて、国際的友情が育まれ、そのことは九大生の皆さんにとって掛け替えのない財産になるはずです。

JTWコース
コーディネータのジョーダン・ポラック先生

 現在、九州大学で、JTWコース参加者全員の担任教員、かつ学生たちのDaddyとして公私にわたり面倒をみる。

 前任のミシガン大学では、留学派遣担当者として活躍。英語はもちろん、中国語も堪能。


JTW講義受講者(日本人)の声
学内留学=貴重な体験
法学部3年 馬場 広希

 僕が初めてJTWの授業に参加したのは、去年このプログラムに留学生をお世話するチューターとして初めて参加した時です。レベルの高い環境で英語を学んでみたかったということもあり聴講という形ではありましたが参加させてもらいました。その授業で留学生達の授業に対する姿勢や自分の意見を主張しようとする姿に感銘を受けると同時に、自分の英語力の無さを痛感しました。授業の規模も丁度よく、プレゼンテーションの機会も多く教授・学生間の双方向な授業が展開されていて素晴らしいと思います。

 今後僕自身交換留学をしようと考えていますが、日本にいながら外国で授業を受けているような“学内留学”の経験は必ず役に立つと思っています。具体的には授業中にも自分から積極的に意見を述べるような能動的な姿勢のことです。留学生にとっても日本人学生にとってもJTWの授業は学ぶものが多いと感じています。



留学生との交流がもたらすもの
経済学部2年 藤 里衣

 私がJTWの授業をとろうと決めた一番の理由は、アメリカへの交換留学です。出発までの一年間、英語力を維持するのに効果的だろうと考えたのはもちろんですが、英語「の」授業と英語「で」授業というのに決定的な違いを感じたからでした。後者にあたるJTWの授業のほうが、授業の受け方やプレゼンのしかたなど留学する際に必要なスキルが磨けると思いました。

 また、授業外でも留学生たちと交流するようになりました。授業のあとはそのままみんなで昼食です。JTW生たちは各国の一流大学からきているので、何気ない会話の中で垣間見るその博学さに驚かされ、語学面以外でもたいへん刺激になります。

 英語は磨きたいけど留学まではちょっと…、留学してみたいけど自分が外国で授業を受けたり生活する想像なんてつかない…、と思っている人は多いと思います。私自身、JTWの授業を通じてやっと来年の自分が想像できるようになりました。ですから、そういう人にこそぜひJTWの授業に挑戦してほしいです。目を向けてみると九大には海外とつながる機会がいっぱいあります。来学期JTWの授業で会えるといいですね。



九大生チューター

 日本での生活に馴染むまで、留学生は不安なことがいっぱい!そんな、留学生のキャンパス生活をサポートするのが九大生チューターです。来日前からメールで連絡を取り合い、空港での出迎え、宿舎・キャンパス案内、交通機関の使い方指南、在留手続きや履修手続きの手伝いなど、チューターは留学生が九大に早く馴染めるように、心を配ります。ですから留学生とチューターは、多くの場合、強い信頼で結ばれる大事な友達同士になります。

 海外留学を考えている九大生には、留学生との交流が、将来の留学のための貴重な予備体験ともなりますので、毎年多くの留学希望者がチューターに申請します。また逆に、チューターを経験したことで、海外留学に目覚める九大生も多いようです。

 国際交流部では、JTW生、ATW生、JLCC生、日韓理工系学部留学生のチューターを募集しています。海外留学メールマガジンに登録いただければ、各プログラムのチューター募集時期をお知らせし ます。



海外留学メールマガジンの登録サイト  http://intl.jimu.kyushu-u.ac.jp /mm/help/help.html


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