九州大学がアジアの大学との関係強化を目的として2000年に創設したアジア学長会議の第6回会議が、11月24日と25日に上海交通大学の主催により開催されました。過去5回の会議は、九州大学(2000年・2001年)、釜山大学校(2002年)、チュラロンコン大学・マヒドン大学・タマサート大学(2003年)、九州大学(2005年)が主催しています。今回の第6回会議にはアジアの12大学の代表が集い、「Management of Universities in Asia:New Trends & Future Opportunities(アジアの大学経営)」をテーマとして意見を交換しました。 各会議の情報はこちらへ 3つの分科会
大学の使命 会議全体を通して、アジアの大学が直面している非国立化の流れ、グローバル化時代における大学の抱える諸問題について、参加者全員による活発な議論が展開されました。今、大学経営の効率化と競争力の強化はアジアのすべての大学が取り組むべき緊急の課題です。しかしその中にあっても、学問と教育の殿堂としての社会的信頼を堅持し、社会に対する責任を果たしていくことが、大学の使命であることが強調されました。 若手研究者賞 また、同会議では「共同カリキュラムと若手研究者養成プログラム」の分科会も開催されました。このプログラムは、2004年に九州大学が主催した第5回会議から継続して取り組んでいるもので、熱帯農学研究センターの緒方一夫教授を代表とするプロジェクトチームにより進められています。共同カリキュラム部門では、「超高速インターネットを利用したアジアにおける医療ネットワーク拠点の形成」プロジェクト代表の清水周次九州大学病院助教授がマヒドン大学、ソウル大学の各附属病院の代表と共同で発表を行いました。若手研究者養成部門からは、「アジア学長会議若手研究者賞」の創設が提案され、今後、アジア学長会議運営連絡会において検討していくことが決定されました。 第7回会議は2008年に開催される予定で、主催大学はアジア学長会議構成大学の立候補により、2007年5月頃に決定されます。 |