比較社会文化研究院の小山内康人教授
南極観測隊副隊長に
名称:第四十九次日本南極地域観測隊副隊長(セールロンダーネ山地調査隊担当)
観測の概要:日本の南極地域観測は二〇〇七年に五十周年を迎え、地球創生期からの地球環境変動に関して様々な研究・観測を行っています。二〇〇七年十一月出発予定の第四十九次南極地域観測隊は越冬隊および夏隊の総勢約六十名からなり、小山内が担当する調査隊は夏隊調査研究の一環として、昭和基地の西方約七百qに位置するセールロンダーネ山地(二千五百.三千m級の山脈)の地球科学的調査を実施します。同地域は、約五億年前に形成したゴンドワナ超大陸の中で、東ゴンドワナおよび西ゴンドワナ大陸の衝突境界にあたる可能性が指摘されはじめ、今回の調査によって約四十五億年に及ぶ地球史の中でも他に類例を見ない巨大な地殻変動地域の解明が期待されています。セールロンダーネ山地調査隊は、従来の砕氷艦「しらせ」による南極行動とは異なり、南アフリカ・ケープタウンから近年国際共同運行が実施されるようになった東南極航空ネットワークを利用して直接セールロンダーネ山地に派遣されます。航空機による南極への移動は迅速で調査活動に対する時間確保に有利である反面、厳しい重量制限が課せられます。従って、今回のような日本初となる航空機利用による南極内陸山地の調査活動は、少なくとも周囲五百平方キロには人類活動が無い地域で、小型スノーモービルによる移動とテントによるキャンプ生活で約七十日間の南極調査観測にあたることになります。二〇〇七年十一月下旬〜十二月上旬に日本を出発し、二〇〇八年二月上旬には帰国予定です。
(文責:比較社会文化研究院教授 小山内康人)
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スノーモービル調査 |
小山内教授 |
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セールロンダーネ山頂にて |
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写真1.サンタクロースとなった水田病院長が子どもの患者さんにプレゼントを手渡
す(小児医療センター内) |
九大病院でクリスマスイベント
九州大学病院では、外来玄関クリスマスツリーの点灯式に続き、患者さんとそのご家族のために、十二月十三日に小児医療センタークリスマス会、十五日にクリスマスコンサートを開催しました。
小児医療センターのクリスマス会では、水田病院長がサンタクロースに扮し、子どもたちひとりひとりにプレゼントを手渡しました。プレイルームでは子どもたちの歓声がこだまし、病院長、スタッフと楽しいひとときを過ごしました(写真1)
クリスマスコンサートでは、第一部で修猷館高校の生徒さんによるヴァイオリンソロ演奏とコーラス、第二部ではオカリナ奏者の和田名保子さんとピアニストの佐藤金之助さんの共演による世界の名曲、日本の歌が披露されました(写真2・3)。会場からは「病院内でコンサートがあると聞いてびっくりした。一緒に歌える歌があり、精神的に満たされるので、また企画してほしい。」「コンサートに対する病院の先生方の純粋で熱い情熱を感じました。自然と涙が出ました。」などの声が多数寄せられました。
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写真2.修猷館高校コーラス部 |
写真3.クリスマスコンサート:オカリナ奏者の和田名保子さん(右)
とピアニストの佐藤金之助さん(左) |
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梶山総長(左)と伊藤教授(右)に祝福されるAngelino氏(総長室) |
スイスのPaolo Angelino氏に本年度「伊藤賞」
本年度「伊藤賞」の受賞者が決まり、総長室で授賞式が行われました。
「伊藤賞」(Itoh Project Prize in Plasma Turbulence)は、本学の伊藤早苗教授(応用力学研究所)の名を冠した賞で、ヨーロッパ物理学会(プラズマ物理学)に設けられています。
プラズマ乱流の研究に関して優れた成果を上げた博士課程大学院生を選考し、九州大学へ招聘して、講演や最先端のプラズマ研究施設で共同研究を行う機会を与えるというものです。
第2回となる今年度も、国際選考委員会による選考が行われ、25人の応募者の中から、Paolo Angelinoさん(CRPP-EPFL、ローザンヌ、スイス)が「伊藤賞」受賞者に決定しました。
平成19年1月17日(水)には、PaoloAngelinoさんが本学を訪れ、梶山総長から賞を授与されました。
伊藤教授は「これを機会に科学のみならず多くの日本の文化に接し、日本ファン・九大ファンになってください。今後の双方向の交流を期待しています。また将来を期待された若き科学者である事を心に命じて、他の人にも増して研鑚を積んでください。」とPaolo Angelinoさんに祝辞を述べました。
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ようこそ九大へ |
[表敬訪問] |
新彊師範大学一行 |
11月14日(火)、高 靖党委員会事務室主任を代表とする新彊師範大学の一行が、柳原理事(国際交流・留学生担当)と懇談しました。
新彊師範大学一行は、本学と締結している大学間交流協定に基づき、更に交流を深めるため協議に訪れたもので、今後の交流の推進に向けて幅広く意見交換が行われました。
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駐日フィンランド大使来訪 |
11月30日(木)、ヨルマ・ユリーン駐日フィンランド大使が、梶山総長を表敬訪問しました。ヨルマ・ユリーン大使は、「Feel Finland in Science 2006」キャンペーンの主要プロジェクトの一環として本学を訪問され、フィンランドの教育・研究等の状況説明を行うとともに、本学とフィンランドの大学・研究機関との交流状況等について情報収集を行い、今後の交流促進に向けて意見交換を行いました。
また、表敬訪問終了後は、本学の教職員、学生を対象に「フィンランド2006年−世界最高の競争力と教育制度をもつ環境に優しい国−」とのテーマで、フィンランドの豊かな自然環境や、過去数十年の間に成し遂げた様々な発展及びその要因などについて講演されました。また、参加者からは、フィンランドの税制度、教育制度などについて質問が相次ぎ、活発な質疑応答がなされ、参加した約60名の教職員、学生等にとって、大変有意義なものとなりました。
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