特集/世界で躍動する九州大学
旅の成果を受けて、平成十八年三月十日にアクロス福岡の円形ホールでSIA‐DAY「高樹のぶ子と浸るフィリピン!」が開催され、平日の昼間にもかかわらず一〇〇名を上回る観客を集めた。全体を三部構成に分け、第一部「『アンドロメダ星座まで』をめぐって」では、ブリヤンテス氏の作品朗読と二人の作家の対談の様子が映像を交えて紹介された。第二部「フィリピンの社会と文学」では高樹のぶ子氏が歩いて見て感じたフィリピンの様子を綴ったフォトデッセイ(写真とエッセイの朗読)の初公開とレクチャー、休憩時間には熊本の農園から提供があったバナナの葉の上に盛り付けたフィリピンのお菓子とドリンクが振舞われた。「思いは天空を超えて」と題する第三部では、ブリヤンテス氏とその作品に出会って生まれた高樹のぶ子氏の書き下ろし短編小説『天の穴』の朗読が行われた。第二回目のSIAはベトナムを取り上げる予定である。(『アンドロメダ星座まで』及び『天の穴』は文芸誌「新潮」平成十八年四月号に掲載されています。) (アジア総合政策センター助教授 小川玲子)
北京とバンコクにオフィスを設置 九州大学は、海外での情報収集・発信等の活動のために、平成十六年四月、ロンドン(英国)、カリフォルニア・シリコンバレー(米国)、ミュンヘン(ドイツ)、ソウル(韓国)の四カ所に九州大学海外オフィスを設置しましたが、平成十八年四月、新たに、北京、バンコクの二カ所に海外オフィスを設置しました。中国、タイにおける拠点的オフィスとして、今後、九州大学に関する情報を各国へ発信するとともに、情報収集、九州大学の諸活動への助言などを行います。 北京、バンコク各オフィスの所長は、次のとおりです。 北京事務所(中国) バンコク・オフィス(タイ) 四月十四日(金)、北京事務所の設置・開所を記念して、交流協定締結校、日本の大学等の北京事務所や在中国九州大学同窓会などの関係者に多数出席いただき、盛大に開所式を行いました。北京事務所は、九州大学の中国における共同研究等の促進や学術情報の発信・収集において、中心的な役割を担っていきます。 北京事務所の連絡先
中国同窓会の史会長 来学 「このキャンパスに入るとすぐ学生の気分に戻りますね。昔学んだ理学部の教室に行ってきましたが、大学院生たちが勉強していました。」 四月三日(月)、九州大学中国同窓会会長である、史寧中東北師範大学学長が九州大学を訪れました。 一九八九年に理学研究科を卒業以来十七年ぶりに箱崎キャンパスを訪れたという史学長。現在約五〇〇名という中国人留学生の数を聞き、「私が九州大学(理学部)に来た一九八二年当時は中国人留学生はまだ少なく、月一回、親しい仲間が集まって一緒に餃子を作って食べていましたよ」と感慨深げでした。 梶山総長との懇談では、四月に開所し七月頃に開所関連行事を計画している九州大学北京オフィスへの援助協力や、九州―東北師範両大学の交流発展が話題になりました。 翌四日(火)は自ら希望して伊都キャンパスを見学した後、柴田副学長(同窓会担当)や塩田総務課長と、中国における同窓会活動について語り合いました。
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