九大生が案内する世界のキャンパス

ソウル大学校

工学部地球環境工学科3年
太田一行

秋のソウル大学中央図書館です。

私が韓国で留学生活を始めた時は、領土問題で日韓の外交関係がちょうど悪化した時期でした。しかし、それでバッシングを受けたことは全くなく、むしろ人々の情の厚さに感動し、心温まる一年になりました。

ソウル大ではまず、キャンパスの中にある語学学校に通いました。そこでは外国人が少人数のクラスで韓国語を勉強するので、いろいろな国の友人ができました。韓国語を共通言語として、東南アジアや欧米の友人らと語り合ったことは良き思い出です。

後期は本格的に、専攻である土木工学についての授業を受けました。ソウル大の工学部では英語の教材を使っており、二つの外国語に慣れるまでは大変でした。ソウル大には二十四時間自習・議論ができる施設があり、試験前にはそこにクラスメートと集まり、徹夜で準備をしました。

ソウル大は市内から離れた場所にありますが、近くに緑豆(ノクトゥ)というソウル大生の集まる学生街があります。安くておいしいお店が多く、韓国のキャンパス外での学生生活を満喫しました。

私はソウル大でボランティアサークルに所属していて、そこでも多くの友人を作ることができました。また、サークルの関係でソウルの日系企業で働く方々に会う機会に恵まれ、韓国の企業文化など貴重な話を多く聞くことができました。

九大は韓国への交換留学の枠を多く持っており、韓国で学ぶチャンスに恵まれていると思います。少しでも興味のある方は、考えてみてはいかがでしょうか?

大学紹介

ソウル大は、ソウル中心部から地下鉄で三十分ほどの山のふもとに、その広大なキャンパスを構えます。キャンパスの中で見られる四季の移り変わりは、一千万人都市ソウルの中にあるとは思えないほど美しく、心が洗われます

一九四六年に韓国最初の国立総合大学として設立され、韓国最高峰の大学として知られています。それでも学生は謙虚で、熱心に勉強に取り組む人が多いです。日本の一月一日にあたる旧正月でも、大学の中心にある図書館には多くの人が自習をしています。大学に付属している『言語教育院』では、二〇〇人ほどの留学生が韓国語を学びます。最近では留学生一人ずつにチューターが付くようになるなど、留学生をサポートする体制が充実しています。

同じ土木専攻のクラスメートと。左から2番目がぼくです。 兵役中の友人に面会に行ったときの写真。
韓国の男子は皆2年間の兵役が課せられています。
ソウル大学 http://snu.ac.kr/
ソウル大言語教育院 http://language.snu.ac.kr/
※交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学 情報」
http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/index.htm/) をご覧ください。
過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。

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