プラズマ境界力学験装置計画スタート

 平成十八年五月十七日(水)、タカクラホテル福岡において、応用力学研究所炉心理工学研究センターの主催で「プラズマ境界力学実験装置計画記念式典・講演会」が開催され、文部科学省関係者、九大関係者や共同研究者など約一〇〇名が出席しました。一九八六年に稼動を開始した超伝導強トロイダル磁場実験装置TRIAM-1Mによる研究は数々の知見等の成果をもたらして昨年度をもって終了し、このたび、斬新な研究の展開として、球状トカマクの長時間維持を目指す「プラズマ境界力学実験装置計画"QUEST"」をスタートすることとなりました。
 式典では、板倉文部科学省研究開発局核融合開発室長、本島自然科学研究機構核融合科学研究所長、小寺山九州大学副学長より、新装置計画をスタートするに当っての激励の祝辞が述べられました。
 講演会では本島修氏より「核融合研究におけるサイエンスの役割と双方向型共同研究」、オークリッジ国立研究所NSTX計画主幹マーチン・ペン氏より"Establish the Physics and Technology Basis for aCompact Fusion Device to Test FusionPower Components"の講演がなされました。
 最後に祝賀会では、TRIAM-1Mの設計・製作・実験からの教訓など、新装置の設計・研究計画などに関する情報交換がありました。(文責:応用力学研究所教授 佐藤浩之助)


マーチン・ペン氏講演

板倉核融合開発室長祝辞

本島修氏講演

筑紫地区キャンパス

 平成十八年五月二十日(土)、筑紫地区のキャンパス開放が行われました。接近していた台風1号の影響が危惧されましたが、幸いにも温帯低気圧となり午後からは晴天となりました。地域の恒例行事となりつつあるこのキャンパス開放は子供を含む多くの地元の市民で賑わい、大学院総合理工学府の受験を目指す九州各地の学部生も多数見学に来ました。当日の様子は地元のケーブルテレビやテレビ朝日で紹介されました。


学生有志団体によるロケット打ち上げの説明

福岡をゲーム産業の点に ―福岡ゲーム産業振興機構が発足

 平成十八年五月二十四日(水)、福岡をゲーム産業の拠点とすることを目標とする「福岡ゲーム産業振興機 構」が、福岡を中心としたゲーム制作企業八社の団体GFF(ジー・エフ・エフ会長:日野晃博(株)レベルファイブ代表取締役社長)、九州大学、福岡市の三者の連携により発足しました。
 新しく誕生した同機構は、福岡から優れたゲームを生み出し続けるために優秀なクリエーターやプロデューサーなどの人材育成、獲得支援事業や、海外も含めた優れた技術をもつ企業や資金力のある企業との橋渡しなどの市場開拓事業を展開していく予定です。
 当日行われた記者発表に出席した小寺山 亘九州大学知的財産本部長(理事・副学長)は、「本学の研究資源、特にシステム情報科学研究院と芸術工学研究院で行われている研究を活用してインフラ整備・充実に役立ててほしい。また産業界からも期待の高いインターンシップによる人材育成・発掘を図り貢献したい。」と期待を述べました。


福岡ゲーム産業振興機構を設立し手を合わせる関係者

ハワイ州議員が

 平成十八年五月二十二日、福岡県・ハワイ州姉妹提携二十五周年記念行事の一環で、C・K・Y・セイハワイ州議会議長他、J・R・カラマツ、R・I・ヤマネ、J・L・チャン、K・T・ヤマシタ、P・チョン、C・ツジ、T・ウォータースら7人の議員が、九州大学東アジアセンター・オン・エイジング・リサーチコア(代表小川全夫人間環境学研究院教授)を来訪され、エイジング調査研究についてハワイ大学と九州大学の協働について情報交換がなされました。


小川教授が両大学協働の取り組み説明

ハワイ大学記念バッジの贈呈

産学連携センターに領域開設 ―産学連携の新たな仕組み―

 平成十八年五月二十六日(金)、産学連携センターにおけるプロジェクト部門の新領域「次世代ワイヤーハーネス領域(寄附領域)」の開設式が、同センターにて開催されました。この新領域は本学と組織対応型(包括的)連携契約を締結している株式会社オートネットワーク技術研究所からの資金提供により運営され、企業ニーズに沿った研究を専門に行います。大学内に専門の研究室を置くことによって九州大学の研究ポテンシャルを最大限に引き出し、迅速かつ確実に事業化を成し遂げることを目指して開設されました。
 当日は、株式会社オートネットワーク技術研究所より千葉社長、池田顧問及び連携担当者が 出席され、本学からは梶山総長、小寺山産学連携センター長(知的財産本部長・理事・副学長)及び新 領域の溝口特任助教授をはじめとする連携担当者が出席しました。冒頭、池田顧問、梶山総長よりの挨 拶の後、企業側担当者からは研究に至った背景とビジネス戦略が、溝口特任助教授からは成果目標を達 成するための明確な研究計画が示されました。参加者からは、すばらしい計画であり、大いに成果が期 待できるので是非成功させてほしい、といった声が聞かれました。
 開設式終了後、産学連携センターの他領域の教員も参加し、企業人と大学人の率直な意見交q 換が行われました。企業側、大学側双方にとって、お互いの考え方や要望を理解しあうことができた有 意義な意見交換会となりました。

次世代ワイヤーハーネス領域開設式

佐々部清監督が授業に

 平成十八年六月十四日、六本松地区で前期水曜五限に開講された全学教育の総合科目「映画の世 界:佐々部清論」で、佐々部監督自身をゲストとしてお招きし、自作について講義していただきました 。デビュー作の「陽はまた昇る」、出身地の下関を舞台にした「チルソクの夏」、日本アカデミー賞最 優秀作品賞を受賞した「半落ち」について、解題や撮影の裏話などについてお話いただいた後、受講者 との活発な質疑応答がありました。その後の「四日間の奇蹟」「カーテンコール」については時間がな かったのが残念でした。九大箱崎地区でもロケを行った「出口のない海」が平成十八年九月に公開され ます。
(文責:言語文化研究院助教授鈴木右文)


オイサッ 梶山総長が博多祇園山笠に上がり

 平成十八年七月十三日、福岡の夏祭り・博多祇園山笠の「集団山見せ」が福岡市中心部であり、梶山総長が台上がりをしました。舁(か)き山笠が那珂川を越えて福岡地区に入るのはこの日だけで、梶山総長が台上がりを務める六番山笠・西流は勢い水を浴びながら、約一・三キロのコースを十五分間ほどで疾走、沿道には大勢の見物客が詰めかけました。山笠のフィナーレ「追い山」は、定刻の、十五日午前四時五十九分にスタートしました。


疾走(台上左が梶山総長)

ようこそ九大へ[表敬訪問]

駐日本国大韓民国特命全権大使


 6月8日(木)、羅鍾一駐日本国大韓民国特命全権大使が、梶山総長を表敬訪問しました。羅大使は、 講演のため本学を訪れたもので、梶山総長から学生交流及び学術交流の現状等について説明がありまし た。
 今回の講演会は、特に、世界の未来を担う本学の学生にメッセージを送りたいとの羅大使の強い熱意 により実現されたもので、「平和への第一歩:葛藤の本質の理解」とのテーマで講演され、参加した約 120名の教職員・学生等にとって、大変有意義なものとなりました。
 なお、当日は、韓国研究センターも視察されました。

インドネシア大使


 4月19日(水)、アブドル・イルサン インドネシア大使が、柳原理事(国際交流 ・留学生担当)と懇談しました。アブドル・イルサン大使は、本学に在籍しているインドネシアからの 留学生との懇談のため訪れたもので、インドネシアとの学術交流や学生交流など幅広く意見交換が行わ れました。

陝西師範大学副学長


 6月6日(火)、張 建祥国際交流担当副学長が、柳原理事(国際交流・留学生担 当)と懇談しました。張副学長は、来日の折本学を訪れたもので、本学との学術交流及び学生交流の促 進について、積極的な意見交換が行われました。また、懇談に先立ち、附属図書館を視察されました。


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