こんな
しました
古地図の中の
福岡・博多

著者
宮崎 克則(みやざき かつのり)
九州大学総合研究博物館 助教授
発行
海鳥社
(2006年2月刊2,500円)

著者からの一言
 一枚の絵図には多様な情報が書き込まれている。江戸時代の福岡・博多を描いた代表的な古 地図『福岡城下町・博多・近隣古図』をもとに、地域の方々とともに関連史料・現在の景観を 参照しつつ、1800年代から現代にいたる町の姿を探った。
 原図は223.2×266.5p、これまでの印刷物では判読しづらかった小さな文字まで明らかにし た。デジタル技術の進歩によって初めて可能になったアーカイブ研究の成果。

患者に優しい
病院をめざして

著者
佐藤 優(さとう まさる))
九州大学大学院芸術工学研究院 教授
発行
九州大学出版会(2006年6月刊1,900円)

著者からの一言
 患者への負荷をできるだけ軽減し、あたたかく信頼感が増す病院にするためにはどうしたら いいのだろうか。さまざまな知見を集めたトータルデザインが求められる。
 九州大学病院の第二期工事では、水田病院長をはじめとする医療関係者と密接に連携してこ の考え方を実践した。小児医療センターは、駒形克己氏の協力を得て「森のお医者さん」とい うコンセプトで病院と絵本が一体化した新しい表現を展開した。あたたかく親しみやすい中に も確かな信頼を感じさせる完成度の高いものを求めた。
 先端医療の拠点である九州大学病院がデザインでも先端を行くことによって、周囲に与える 影響ははかりしれない。本書は、病院デザインの要点を絵本のようにわかりやすくまとめた。


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