海外留学は、異文化を肌で感じることで国際的な視野をもち、自らの学問を深めるための一つの手段です。海外留学を実現させるには、留学計画、語学力の向上、費用など入念な準備が必要不可欠です。特に、語学の習得には時間を要します。中・高校生の時期から準備を始めておくと一層有利です。
近年、東アジア諸国において急速な経済成長が見られ、世界のなかでアジアが台頭してきています。九州大学は、位置的にアジアに近い、また、アジア諸国との間に深い交流史をもっていることから、アジアの主要大学との連携を強化しています。二〇〇〇年から隔年でアジア学長会議を開催し、主要大学へのブランチオフィス設置やアジア総合政策センターを通じてアジアとのネットワークを拡げ、共同研究等を行うなどの多様な交流を展開中です。また、学生交流の面では、アジアへの留学を支援するために、「アジア学生交流プログラム(ASEP)」を二〇〇四年度に開始しました。
九州大学は、学生・教職員ともに、アジアだけではなく世界中の大学と交流を広げています。交流協定締結校も年々増加し、二〇〇六年十二月現在で世界各地域の百十校に達しています。
留学って、どうやったらできるんだろう?
九州大学では、毎年八月にオープンキャンパスを開催しており、その際、「九州大学から留学するしくみ」について高校生を対象に説明しています。この説明を聞いて、九州大学へ進学する意欲が大いに増したという高校生のみなさんが多いのですが、一方で下のような様々な要望も出されました。これらの声をもとに九州大学の「海外留学」について、いろいろな海外留学プログラムや学内留学、実際に留学した人の声として、留学が帰国後、勉強や就職にどう生かされたかなどをご紹介します。
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ジョージア大学でのアメフト試合 |
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留学するためには、どの程度の語学力が必要なのかと疑問に思った。 (高校二年 女) |
◎留学を希望する大学が求める基準値以上の語学能力が問われますが、英語圏の大学へ留学するためには、一定以上のTOEFLテストの得点を取得しておくことが必要となります。
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実際に留学を経験した人からの生の話をもっと聞きたい。 (高校二年 男) |
◎留学から帰国した九大生は、留学先での数々の経験という貴重な財産を持っています。彼らの声は留学先を決める上でとても役に立ちます。
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九大内でも、外国の人と触れ合える機会が色々あることがわかった。 (高校二年 男) |
◎九州大学では、留学生向けに英語で開講されている授業を日本人学生も受けることができます。また、留学生の勉強や生活のお手伝いを通じて留学生と親しくなれるチューター制度なども充実しており、これらの経験は留学へのステップとなっています。
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留学をしたことで、実際にどんな利点があったか知りたい。就職にも有利になりますか。 (高校二年 女) |
◎留学によって経験したこと、身につけたことをどのように勉学や就職に生かしていくのかは、個々人次第です。九州大学の交換留学を通じて、さらに飛躍した二名の卒業生を紹介します。
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