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大森治豊 福岡医科大学初代学長ご遺族が資料寄贈

2003.06.05
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 1911年(明治44年)、工科大学と医科大学とから成る九州帝国大学が福岡に創設されました。九州帝国大学医科大学の前身となったのは、1903年(明治36年)に県立福岡病院を母体として設置された京都帝国大学福岡医科大学で、その初代学長兼附属医院長に任じられたのが、県立福岡病院長であった大森治豊(おおもり はるとよ)です。九州大学医学部は、京都帝国大学福岡医科大学の設置から数えて、今年を創立百周年としています。

 6月5日(木)、大森治豊の孫である大森陽(あきら)氏の奥様である大森裕子氏と裕子氏の実弟である三村義雄氏が来学し、大森治豊関連資料を九州大学に寄贈しました。

 大森裕子氏は、「治豊の孫である夫が亡くなって蔵を整理していて出てきたもの。九州大学創設時の歴史を語る資料が、何らかのインパクトになればとお持ちしました。」と語り、有川副学長・大学史料室長が九州大学を代表して寄贈品を受け取りました。

 寄贈された資料の中には、明治12年10月に公布された東京大学医学部第1回卒業証書など貴重な資料が多数あり、同席した森良一名誉教授(元医学部長)、大学史料室の折田助教授など関係者は、「保存状態のよい貴重な資料。これからじっくり調べていろいろな場で生かしたい。」と感謝していました。

 大森、三村両氏はこの後関係者の案内で、市内崇福寺での墓参、病院地区キャンパスに立つ大森治豊銅像の見学などを行いました。 
 

(写真)
本部事務局貴賓室での寄贈の模様。(左から)有川節夫副学長、折田悦郎大学史料室助教授、三村義雄氏、大森裕子氏。