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安達千波矢教授が、仁科記念賞を受賞

2017.11.14
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 本学最先端有機光エレクトロニクス研究センター安達千波矢教授が、仁科記念財団の2017年度仁科記念賞の受賞者に決定しました。仁科記念賞の授賞は著名な物理学者であった仁科芳雄博士の功績を記念し、原子物理学とその応用に関して優れた研究業績を挙げた若手研究者を表彰することを目的として行われている大変権威のあるものです。本学からは、過去に伊藤早苗主幹教授(応用力学研究所)、井上研三教授(理学研究院)、藤澤彰英教授(応用力学研究所)などが受賞しています。
 今回の受賞の対象となった研究業績は、「熱活性化遅延蛍光現象を用いた高効率有機EL の実現」です。100%の三重項励起子の励起一重項状態への遷移が本受賞の研究によって実現されました。これにより、高効率有機EL素子の実現のみならず、分子励起子のスピン状態の基礎的な理解が進み、分子物性物理学にも大きな貢献を果たしました。最先端有機光エレクトロニクス研究センターでは、更なる有機分子の可能性を求めて、化学と物理の両側面から最先端の研究開発が行われています。同賞の受賞式は、12月6日に東京で行われます。

【関連リンク】
仁科記念財団 http://www.nishina-mf.or.jp/index_j.html
仁科記念賞   http://www.nishina-mf.or.jp/prize.html