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平成30年7月の九州北部豪雨災害から間もなく1年が経とうとしています。これまで九州大学平成29年7月九州北部豪雨調査・復旧・復興支援団は横断的に、あらゆる側面から朝倉市や東峰村の支援を行ってきました。そのような活動の一環で、本学芸術工学研究院プロダクトデザイン研究室と、福岡県筑紫野市にあるトポスデザイン株式会社は、朝倉の杉を使ったつがいの鵜の起き上がりこぼしをデザイン・制作しました。
この起き上がりこぼしは、古くから筑後川で行われている、朝倉ゆかりの鵜飼の鵜になぞらえており、九州北部豪雨で被災された方々にも何度も立ち上がって欲しいという願いを、鵜が何度も川に潜って鮎を突く姿に見たてたものです。また、今後朝倉地域の経済活動として展開していくように「あさくら杉」を使用しています。
本学芸術工学府コンテンツ・クリエーティブデザインコース修士2年の河内厚志さん、鶴真由子さんと、李璐さんが、同一素材、一パーツで成り立つよう、繊細な重心と曲面のデザインの設計を行い、トポスデザイン株式会社が製造・販売します。この起き上がりこぼしは、福岡県でふるさと納税の「お礼の品」として採択され、本年度福岡県にふるさと納税(ふるさと寄付金)をした方への返礼品となりました。
このデザイン設計に携わった河内さんは「朝倉の水害現場をみて、私達でもできることはないかと考え、企業さんと協力して企画・制作したものです。また、一つの材料で可愛らしく揺れるようにするために、理論値に基づきながら試作を繰り返しました。私達の活動は、とても小さなものですが、少しでもお役に立てればうれしいです。」と述べました。
参考:福岡県ふるさと納税の返礼品一覧
デザイン設計に携わった学生
芸術工学研究院 准教授 尾方 義人
電話:092-553-4542
Mail:ogata★design.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。