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第9回伊藤賞(2013年度)の受賞者が決定

2014.02.06
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   2013年度の「伊藤賞」の受賞者にFarah Hariri女史(エクス-マルセイユ大学博士課程を修了し,現在スイス連邦工科大学ローザンヌ校の博士研究員)が選ばれました。平成26年2月4日(火),伊藤早苗副学長・主幹教授,応用力学研究所の藤澤彰英教授,稲垣滋准教授の陪席のもと,総長室にて有川節夫総長より同賞が授与されました。

 「伊藤賞」(Itoh Project Prize in Plasma Turbulence)は伊藤副学長の名を冠した賞で,ヨーロッパ物理学会(プラズマ物理学)に設けられ,英国物理学会(IOP)出版の共催ならびに九州大学の後援を受けています。
 この賞は,プラズマ乱流の研究に関して優れた成果を発表した博士課程大学院生を表彰し,本学に招へいして講演や共同研究の機会を提供し,かつ広い視野を持つ場を与えるというもので,これまでの受賞者は世界各地で活躍しています。
 第9回目となる今回も,世界的権威の研究者からなる国際選考委員会による厳選な選考が行われ,プラズマ乱流などのために基盤となる新たな磁力線座標系を考案し,計算コードに導入したことが非常に高く評価され, Farah Hariri女史(レバノンとフランスの2国籍)が受賞者として選ばれました。
 授与式後,Hariri女史は,「受賞したことで私の仕事が周囲の研究者からも注目されるようになり,大変うれしい」と受賞の喜びを述べました。 総長との懇談では,故郷・レバノンのベイルート・アメリカン大学では数学を専攻し,そこから応用数学,更にプラズマ物理へと進んだ経緯やフランスに留学して学位を取ったこと等について語り,和やかな雰囲気のうちに終了しました。

 

【写真】左から藤澤教授,有川総長,Hariri女史,伊藤副学長・主幹教授,稲垣准教授