池上彰氏の講演・学生とのディスカッションを開催
2013.02.18
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平成25年1月26日(土),分かりやすいニュース解説でおなじみのジャーナリスト池上彰さんをお招きし,「何のために学び,何のために伝えるのか」と題したフォーラムを開催しました。 第1部の講演では,東京工業大学リベラルアーツセンター教授として教壇に立つエピソードも交えながら,文系理系を問わず幅広く教養を身につけることの大切さ,既存の枠組みにとらわれることなく自ら問いを立てることの重要さについてお話しいただきました。 第2部では,九州大学21世紀プログラムの6名の学生が登壇し,池上氏とのディスカッションに挑みました。 「若者が内向き志向と言われていることに違和感を覚えている」という学生の発言には,「留学者数の減少などからそう言われているが,少子化で分母も減っているし,アメリカの若者はもっと海外に出ない。世間のいうことに流されず,様々な角度から物事を見ていくことが必要」としながらも「海外に出て実際に自分の目で世界を見てほしい」とご自身の体験を交えてお話をされました。 学生からのどの質問にも切れのよい的確なアドバイスをいただき,時折「そんなことは自分で考えなさい」と手厳しく切り返しつつ,「そうやって悩み,迷うのが大学生の姿」と叱咤激励されました。 フォーラムには,市民も含め約1,800人が参加。九州大学をはじめ近隣の大学生,高校生が半数を占め,池上氏ご自身の体験と深い洞察に基づく分かりやすいお話に,みな真剣に耳を傾けていました。 「社会に出てもあらゆるところで学ぶことができる。学ぶことの喜びを知り,生涯学び続けてほしい」というメッセージで,2時間半のフォーラムは締めくくられました。
【写真】 (上)池上彰氏による講演の様子 (中)21世紀プログラムの学生とのパネルディスカッションの様子(1) (下)21世紀プログラムの学生とのパネルディスカッションの様子(2)
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