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橋本病発見100周年祝典を開催

2013.01.08
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 平成24121日(土)~ 4日(火)に,「橋本病」発見100周年を記念して式典・記念講演会・シンポジウム「Centennial of Hashimoto Disease」をアクロス福岡にて開催しました。「橋本病」は,本学医学部の第1回卒業生である橋本策(はかる)博士が,卒業後わずか5年にして新しい甲状腺疾患を詳細に観察し,1912年ドイツの臨床外科学雑誌に格調高いドイツ語で単名で発表したものです。これは後に,ヒトにおける最初の自己免疫疾患であることをイギリスの研究グループが明らかにしましたが,その病因は医学が発達した現在でも依然として多くの謎を含んでいます。
 この謎に挑戦し,自己免疫応答の解明と新しい治療法の開発を目指す世界第一級の研究者550名がこの祝典に集い,若い研究者とともに熱い議論を戦わせました。100年前の若き先達の慧眼,そしてそれを可能にした医学黎明期の若い教授陣の識見を忘れずに次の世代へ伝えるべく,現役の医学生11名を式典・記念講演会・晩餐会に招待し,激しい競争を繰り広げている欧米の研究者と興奮のひとときを過ごす機会を与え,新しい人生を切り開くよう激励するなど,4日間の祝典等は盛況のうちに終了しました。

 

【写真】
(上)有川総長祝辞
(中)シンポジウム講演者
(下)祝典参加の医学生を囲んで