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伊都キャンパス圃場予定地で牛放牧

2009.12.17
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案内図(画像をクリックすると別ウィンドウで大きく表示されます)

 農学研究院が実施している全学教育「糸島現代GP」の少人数セミナー「糸島で学ぶ“次世代型畜産システム構築のための理論と実践”」(担当:後藤貴文准教授 農学部附属農場・久住高原農業実験実習場)では,伊都キャンパスの将来の農場移転予定地(圃場予定地)で牛の放牧を行っています。
 この放牧は,日本の草資源を活用して安全・安心なグラスフェッド型良質牛肉をつくる研究を進めている後藤准教授が,この授業の実証的フィールド講義として行っているもので,久住高原農業実験実習場から3頭の牛が運ばれ,約1ヘクタールの電柵で囲まれた圃場予定地の草を飼料として放牧されています。餌付けの少量の餌以外は,野草だけで暮らしていますので,環境負荷もありません。
 伊都キャンパスの皆さん,農学部以外の1年生や工学部の学生の方々にも講義や研究に疲れたときに,あるいは職員の方々にも,ゆったりと過ごす牛たちを見て,雄大な阿蘇くじゅうの自然を思い描いたり,癒しを感じていただければと思います。牛たちは,クリスマスイブまでいて,お正月は,一度久住に帰る予定です。少人数セミナーの受講生12人は,2人1組となって毎日牛の観察を行い,その様子を「観察日記」にしています。観察日記は,
糸島現代GPのホームページにも掲載していますので,ご覧ください。

 12月12日(土)の授業では,8時間の牛の行動調査(個体維持行動,社会行動)を実施しました。この調査結果は集計して次回学習の教材となります。

 牛は,放牧場の草の中ででは,葛(くず)が好物とのことですが,この時期,餌となる草も少なくなりました。学生が「こーい,こーい」と呼んだら,広い放牧地の「セイタカアワダチソウ」を掻き分けて3頭が順番に現れるようになりました。学生の観察も細かくなり,3頭それぞれの個性も把握してきました。一番力の弱い53に同情が集まります。1頭だけ「みどり」ちゃんと名前がついていますので,他の2頭にも名前をつけることにしています。
 伊都キャンパスでの放牧は,12月24日(木)までです。伊都キャンパスに来学の際は,牛放牧の様子をご覧ください。

 

(農学研究院分室)