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伊都キャンパス完成記念行事・キャンパス移転など

箱崎の近代建築物

本部第一庁舎

解説

 外観は建築当初の様式をよくとどめている。中央部塔屋の三分割された窓と2階上部の幅広いバンドコース以外に装飾的要素の少ないデザインである。しかし、箱崎キャンパス内でも数少ない煉瓦造の赤い壁に、窓台、アーチのキーストーン、床下空気抜き、車寄せ礎石飾りの白い石細工が適度なアクセントを与えている。内部で圧巻なのは、親柱にセセッション風の彫刻を施した中央階段、それに2階の豪華な貴賓室である。

コメント

  • 九州帝国大学工科大学設立の箱崎キャンパスの歴史を担い、煉瓦造の様式性、装飾性をよくとどめている建築。1923(大正12)年12月に焼失した旧工科大学本館の煉瓦、礎石等を再利用して、旧観を復すように再建された。装飾が施された意匠の倉田作品であり、工学部旧本館と並んで九大を代表する建物である。歴史的経過を銘板などで記載しているところも分かり易い評価部分と言える。
  • プロポーションが美しい。一階と二階の窓の形態を異にして変化がある。玄関上部の半円アーチの意匠が印象的である。所々に過剰・時代錯誤的と思える石造の意匠が見られるが、これは部材の転用によるものだろうか。仮実験室・研究室として建てられたといえども、石材使用の技術はすばらしい。大正末期の施設と言うことを考えると煉瓦造り最後期の物件として重要。増築・改修が多く行なわれている。正門の横で、第一庁舎、工学部本館などと歴史的建築群を構成している。関東大震災直前の煉瓦造建築物で、床・梁に鉄筋コンクリートを使用している。
  • 工学部本館との位置関係からシンボルとしての要素も確立されているものと思われる。箱崎キャンパスのシンボル的存在であり、大学の歴史上貴重な遺産。
1.建設年 1925年、大正14年
2.設計者または組織 倉田 謙
3.施工者(設備・基礎工事等請負会社が異なる場合は記載) 佐伯工務所(現佐伯建設)
4.規模  
階数 地上2階
面積 2,881㎡
正面×側面 70m×30m
5.方位(正面玄関の向き) 北西
6.構造(木造、煉瓦、RC、鉄骨)(組合せもあり) 鉄骨鉄骨コンクリート造、煉瓦造
7.増築時期(記録に基づく) 昭和38年、昭和49年、昭和57年、平成5年
8.大規模改修の時期(記録に基づく) 平成15年
9.利用状況 本部の庁舎として使用中
10.資料(図面等) 図面17枚有。
11.経年(平成28年4月1日時点) 91年
12.耐震性能(Is,調査年度) -
13.耐震経年指標(T,調査年度) -
14.コンクリート中性化深さの平均(㎜)
15.コンクリート圧縮強度(N/m㎡)
16.受賞歴、または、文献(出版社等)への記載等
  • 福岡市都市景観賞受賞
  • 総覧 日本の建築第9巻/九州沖縄(新建築社)、福岡の近代化遺産(弦書房)、福岡県の近代化遺産(財・西日本文化協会)
  • 平成17年度九州大学箱崎キャンパス内歴史的資源の現況調査成果報告書

最終更新日:2016年6月23日

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