International 国際交流・留学

Maccioni Luc Cameronさん

留学生体験記

Maccioni Luc Cameron(マッチオーニ・ルーク・キャメロン)さん

地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻
修士課程2年
出身国:アメリカ合衆国

アメリカのネバダ大学で経済を専攻していたルークさん。 新たに出合った領土問題や自衛隊などの研究を深めるために、九州大学への留学を決めたそうです。

福岡市の中洲で友人が撮影したお気に入りの一枚。実はこの友人がネバダ大学への留学経験があったことを福岡に来てから知るという偶然の出会いだった。

日本への留学のきっかけは?

もともとはネバダ大学で経済を学んでいました。経済を選択したのは、卒業後の就職のためです。実際に卒業後は、1年半ほど一般企業に就職もしました。だけど、やっぱり自分がやりたいこととは違う。そこから、大学在学時に興味を持っていた尖閣諸島をはじめとする東アジアの問題や、さらにはそれにまつわる自衛隊などの軍事関係をもっと勉強したいと思うようになりました。
留学先に日本を選んだのはネバダ大学で日本語を学んでいて、とても住みやすそうな国だと思ったからです。

なぜ九州大学を選びましたか?

現在の指導教員である益尾知佐子先生がいらっしゃるからです。他の大学にももちろん素晴らしい先生方はいらっしゃいますが、益尾先生は日中安全保障の研究もされていて、私がフォーカスしている研究内容とぴったりフィットしていました。また、糸島というエリアも自然が豊かで魅力的でした。

現在はどのような研究を?

南西諸島の防衛力の強化について、そして2018年に新編された陸上自衛隊の水陸機動団についての研究をしています。どのように国や軍が動き、それにより国民の安全の選択肢はどのように変化するのか。そこに住んでいる人だけの問題ではなく、世界の大きな課題としてとても重要なテーマだと思います。

研究で心がけていることは?

毎日変化がある問題なので、ニュースや防衛省のサイトは常にチェックしています。また日本のニュースとアメリカなど各国のニュースでは、同じ問題でも捉え方が違う場合が多くあります。違いをしっかり見極めて、研究に落とし込めるように気を付けています。

今後のビジョンは?

研究を深めるために大学に残るか、アメリカに帰るか、具体的なことはまだ決まっていませんが、どこにいても今の研究テーマに沿った進路に進みたいと思っています。そして、この世界の問題を多くの人が知ることで、安全な選択ができるような世界になることを望んでいます。実はアメリカの国務省でのインターンシップの予定があるので、実際の現場での体験を通じて、将来の仕事の目的や目標がもっとクリアになると思います。

留学を考えている人に一言。

私は留学をしたことで、世界が大きく広がりました。不安もあると思いますが、まずは飛び込んでみてください。九州大学では良い先生、友人にたくさん出会えます。奨学金制度もしっかり活用すれば、安心して勉強できますよ!

週1回集まるバスケットボール仲間。同じ留学生同士で、中国やドイツなど国際色豊かなメンバー。

留学したての頃に訪れた桜井二見ヶ浦。今では友達と散歩したり、近くのカフェで過ごしたりするお気に入りの場所に。

 

※このインタビューは九大広報vol.128(2023年12月発行)に掲載したものを一部編集しています。