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令和5年度「大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム」を実施

昨年度までに20社が起業、更なる創出を促進 2023.10.02
お知らせ

九州大学では、本学の研究成果に基づく大学発ベンチャーの創出促進を目的とした事業として、「大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム」を実施しています。令和5年度は「通称:第7期九大ギャップファンド」の事業シーズを5件、「通称:第2期九大ステップファンド」の事業シーズを2件、新規に採択しました。

昨年度までに実施した九大ギャップファンドでの採択事業シーズ48件の中からすでに20社が起業し、その他の事業シーズも引き続き起業を視野に入れ事業化検証を進めています。九州大学は、平成28年度より組織化した大学発ベンチャー担当チームが主体となり、大学の研究成果を社会実用化していくための1つの手段として起業支援を展開しています。大学発ベンチャー担当チームは、発足後、民間事業会社やベンチャーキャピタル等の外部機関と連携し、起業前から起業後まで組織的に支援を行う体制を構築してきました。中でも、事業シーズの発掘から事業化検証までを行う九大ギャップファンドをコア事業として推進し、九大発ベンチャーの創出支援を実施して参ります。

大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム

大学発ベンチャーの創出促進を目的とした事業。プログラム期間中は、九州大学オープンイノベーションプラットフォームを窓口として、外部機関の支援を仰ぎながら事業化検証を進めていく。プログラム期間終了後は、外部有識者から検証結果に対して評価・アドバイス等のフィードバックを得て、事業化を進めていく際の優位性や課題を明らかにする。なお、本プログラムを通じ有望な事業シーズであると認められた場合は、別途、起業へ向けた組織的な支援を実施していく。

第7期九大ギャップファンド

本学の教職員を対象とし、ベンチャーの起業を前提として提案された自己の研究成果に対して、事業化検証資金(最大200万円/件)を助成する。

第2期九大ステップファンド

九大ギャップファンドプログラム経験者を対象とし、有望かつ挑戦的な事業シーズに対して、事業化検証資金(500万円×2ヶ年度/件)を助成する。

プログラムの概要

第7期九大ギャップファンド 採択事業シーズ一覧

No. 所 属 ・氏 名(職 名) 事 業 シ ー ズ の 名 称・ 概 略
1

工学研究院
応用化学部門

楊井 伸浩(准教授)

可視光を紫外光へ変換するフォトンアップコンバージョン技術の事業化

身の回りに溢れる光のエネルギーを有効に活用!

弱いエネルギーの光を高いエネルギーの光に変換するフォトン・アップコンバージョン材料により、太陽光やLEDから紫外光を発生して活用します。

2

医学研究院
精神病態医学分野

加藤 隆弘(准教授)

メンタルヘルスの不調を予期する血液検査スクリーニングサービスの提供

血液でこころを可視化し、うつ病やひきこもりを予防できる社会を創出!

精神科・検査部で共同開発した問診・血液メタボローム解析によるストレス検診システムを職場・学校検診等に導入し、こころの健康社会の実現に貢献します。

3

農学研究院
資源生物科学部門

太田 耕平(教授)

チャクラボーティ・タパス(助教)

魚類の生殖幹細胞の培養方法

魚類の卵と精子の源となる生殖幹細胞を無限に複製する方法を開発!

生殖幹細胞を増殖させることで様々な魚類系統の維持・管理を容易にし、養殖魚や観賞魚の生産と育種、および野生希少魚の保全に貢献します。

4

理学研究院
化学部門

川井 隆之(准教授)

超高感度CE-MS薬物動態解析に基づくドラッグデリバリー創薬支援事業

体内の薬剤分布をミクロスケールで検出して薬剤送達性能を評価!

独自の超高感度分析技術を用いることで、組織内の薬物動態を詳細に解析し、ドラッグデリバリーシステムを始めとする先端創薬を支援します。

5

比較社会文化研究院
環境変動部門

小川 浩太(助教)

九州大学の昆虫資料とブロックチェーン技術を活用した自助自立型エコシステムの構築

九州大学が誇る昆虫標本コレクションをデジタル資産化!

ブロックチェーン技術を活用し、自然史資料の新たな運用法を開発することで、安定的・継続的な生物多様性研究や環境保全に貢献します。

第2期九大ステップファンド 採択事業シーズ一覧

No. 所 属 ・氏 名(職 名) 事 業 シ ー ズ の 名 称・ 概 略
1

生体防御医学研究所
構造生物学分野

嶋田 睦(准教授)

創薬を革新する新規の膜タンパク質構造解析技術の高度化

膜タンパク質を標的とした創薬を効率化!

創薬標的の約6割を占める膜タンパク質を、生体内に近い状態で簡便にイメージングする特許技術で生体に近い状態での医薬品の効果の検討を容易にします。

2

比較社会文化研究院
環境変動部門

松尾 和典(講師)

サシバエ在来天敵の増殖拠点構築および製品価値向上の実証試験

新たなサシバエ対策を提案します!

サシバエは世界的な畜産害虫で、国内でも大きな悪影響が出ています。本事業では、在来天敵を活用した持続的な防除法の実用化を目指します。

お問い合わせ

オープンイノベーションプラットフォーム サイエンスドリブンチーム
電話:092-400-0517
FAX:092-400-0527
Mail:gapfund★airimaq.kyushu-u.ac.jp
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