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KBC九州朝日放送様より、中村哲医師ドキュメンタリー映像3作品をご寄贈いただきました

2023.04.26
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九州大学では、2020年より、学内外と連携しながら、「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」に取り組んでいます。
このたび、本学の活動にご賛同くださった九州朝日放送株式会社(福岡市中央区、以下「KBC」)様より、中村哲医師ドキュメンタリー映像の下記3作品を九州大学附属図書館に無償でご提供いただくこととなりました。

・「国境を越えて~ペシャワールの日本人医師~」(1992年)
・「良心の実弾~医師・中村哲が遺したもの」(2020年)
・「Real Shots of Good-The Legacy of Tetsu Nakamura, M.D.」(「良心の実弾」英訳版)

これを記念し、令和5年4月4日、本学伊都キャンパスの中央図書館4階Sky Cute.Commons内の中村哲医師メモリアルアーカイブにて、贈呈式を執り行いました。長年にわたり中村哲医師の取材を続け、番組制作に携わったKBCの臼井賢一郎報道情報局解説委員長より映像についてご紹介いただき、本学谷口倫一郎理事・附属図書館長に、映像作品の目録が贈呈されました。

2021年夏学期の「中村哲記念講座」を取材に来学したKBC臼井氏が「学生のみなさんにも映像を見ていただきたい」と仰ったことがきっかけで、映像提供に向けた協議が始まりました。映像公開における権利処理や運用方法についての話し合いを重ね、その後、九州大学附属図書館とKBC、および作品に含まれる一部の映像を制作した株式会社日本電波ニュース社との間でそれぞれ映像公開に係る承諾書を取り交わし、今回の映像提供が実現しました。

これらの映像作品は、九州大学附属図書館の所蔵資料としてDVDを利用者に供するほか、「中村哲著述アーカイブ」コンテンツとして登録し、教材としての利用・上映会などのイベントにおける利用も予定しています。提供していただいた映像を活用し、中村哲先生の仕事をつないでいく活動がより深く豊かなものになるよう、今後も取組みを充実させてまいります。

 

ドキュメンタリー映像について説明する制作プロデューサー臼井賢一郎氏(九州朝日放送株式会社 報道情報局 解説委員長)

目録の贈呈後の記念撮影(左から 九州朝日放送株式会社より、映像の制作に携わった編集田中健太郎氏、カメラマン福山博樹氏、プロデューサー臼井賢一郎氏、谷口倫一郎九州大学理事・副学長・附属図書館長、西田憲史九州大学理事・事務局長、鏑木政彦副学長・共創学部長)

中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクトについて 

九州大学医学部の卒業生であり、九州大学特別主幹教授だった故・中村哲医師(1946-2019)は、遠いアフガンの地で35年に渡り医療・水事業・農業に心血を注いでこられました。九州大学は2020年にプロジェクトを立ち上げ、中村医師の活動母体であったペシャワール会との協力の下、「中村哲医師メモリアルアーカイブ」、「中村哲著述アーカイブ」、「中村哲記念講座」の3つの取組みを核に、学内外と連携しながら中村哲医師の意志と仕事を次代に伝える事業を推進しています。

 

(お問い合わせ)

九州大学附属図書館 eリソース課 リポジトリ係内
「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」事務局
WEBサイト:https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/pj_nakamuratetsu
電話:092-802-6246
Mail:pj_nakamura@jimu.kyushu-u.ac.jp