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盛山正仁文部科学大臣が九州大学を視察されました

2024.04.09
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盛山文部科学大臣

令和6年3月30日(土)、盛山 正仁(もりやま まさひと)文部科学大臣が、本学を訪れ、大学執行部や学生との意見交換及び伊都キャンパスの視察が行われました。 

盛山大臣は、はじめに、石橋総長、荒殿理事・プロボストらと、本学が目指す「総合知で社会変革を牽引する大学」の実現に向けて策定した「Kyushu University VISION 2030」の取組等について、意見交換を行いました。盛山大臣からは、特に、「九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)」の取組の現状や九州地域の経済界と大学との関係づくりについて質問があり、石橋総長から説明を受けられました。

続いて、今春に博士課程を修了する学生と博士課程に進学する2名の学生から、自身の学びの中で得た経験をはじめ、広く社会で活躍できる博士人材になるために取り組んだ活動や日本の研究開発力を高めるための博士支援のアイデア等についてプレゼンテーションが行われました。盛山大臣からは、博士進学を決めた動機、起業を目指すきっかけなどについて質問があり、学生との間で活発な意見交換が行われました。さらに3月26日に大臣自身が座長として取りまとめた「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」の内容に触れ、「博士号取得だけが決してゴールではない。むしろ博士課程で身につけたチームマネジメント力などの幅広い応用力をこれから社会の様々な分野で発揮していく、いわばスタートラインに立つ存在であり、そのことをしっかりと評価してもらうよう経済界等に引き続き働きかけていきたい」との熱い想いが語られました。

その後、本学の中央図書館を視察され、国内最大規模を誇る収蔵可能冊数や面積、館内のフロア構成の工夫などの説明を受けられました。館内のオープンスペースでは、園田理事・副学長(教育担当)から本学のSPRING(次世代研究者挑戦的研究プログラム)事業等の人材育成の取組について説明が行われた後、人文科学府博士課程の学生から、言語学に計算科学を取り入れた研究内容や今春就職するAI企業での抱負等について説明を受け、盛山大臣からは、人文系分野から博士進学を決めたきっかけやSPRINGによる支援の効果等について質問がありました。

続いて、盛山大臣は、石橋総長の案内で、本学公用車の水素燃料電池自動車「MIRAI」で水素エネルギー国際研究センターに移動され、佐々木副学長から、九州大学における水素エネルギー研究のあゆみと実績、若手研究開発人材育成に果たす大学の役割等について説明を受けました。盛山大臣からは、「脱炭素技術に関しては、熾烈な国際競争の中で、いかに日本発のデファクトスタンダードの地位を獲得していくかが重要」との考えが示され、今後の九州大学の産学一体となった技術開発への期待が述べられました。

全体を通じて、盛山大臣から博士人材の充実と社会での活躍促進への熱意がうかがえる視察となりました。

石橋総長らとの意見交換

盛山大臣を囲んでの集合写真

盛山大臣(左)と石橋総長による記念写真

学生からの発表の様子

中央図書館視察

中央図書館内で博士学生とディスカッションされる盛山大臣(中央は園田教育担当理事)

中央図書館視察の様子

水素エネルギー国際研究センター視察

佐々木副学長から説明を受ける盛山大臣