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エクセレント・スチューデント・イン・サイエンス育成プロジェクトを開講

2010.09.03
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 九州大学理学部では,平成21年度から,(独)科学技術振興機構(JST)の「未来の科学者養成講座」の一環として,高校1・2年生を対象とした「エクセレント・スチューデント・イン・サイエンス育成プロジェクト」を行っています。このプロジェクトは,最前線で活躍する研究者や大学での研究・教育経験が豊富な教員を講師とし,理科に興味を持つ高校生に深い思考力とチャレンジ精神を身につけてもらおうと企画されたもので,来年3月まで,月に2回少人数セミナーが開催される予定です。

 2年目の今年は,九州7県から25名の生徒が選ばれ,平成22年8月21日(土)に開講式と公開講演会などが行われました。開講式では荒殿誠理学部長の挨拶があり,専門分野である界面科学を例にして,興味をもって観測することの大切さを強調しました。また,公開講演会では,東北大学の小谷元子教授が「宇宙の地図を描く」と題し,幾何学は大地を測り地図を作るために生まれた学問であることから話を始め,地表や空間の曲りをどのように測り,理解するかについてわかりやすく解説しました。
 公開講演会終了後の意見交換会では,受講生の自己紹介の後,大学院数理学研究院の
辻井正人教授が,ヨーロッパの国際セミナーがきっかけになったとの前置きで,生物の進化系統図の課題を取り上げると,受講生たちは与えられた条件を満たしたツリー構造を見つける問題にチャレンジしていました。
 なお,本プロジェクトでは,今後も公開講演会を実施する予定で,一般参加も受け付けています。

 

今後の公開講演会の予定は,こちらをご確認ください。

 

【写真】

開校式で挨拶を行う荒殿学部長