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外観のデザインでは、塔屋上部の連続する円弧状庇と、腰壁と呼ぶには余りに丈高く2階半ばに及ぶ水平の分厚いモールディング(段差などに施す建築意匠)が強く目を引く。このため、様式主義の建築のように思われがちだが、屋上から中庭を俯瞰すると窓周りなど装飾は極力排されていて、この建築が紛れもなくモダニズムの文法に従って構成されていることが分かる。ステインドグラス、タイル、メタルワークをみるとむしろアール・デコを意識したとも推測できる。設計図を見る限り、鉄骨の架構にコンクリートを被覆しているようで、フープ筋(柱に使用する剪断補強筋)を巻いていない分、現在の鉄骨鉄筋コンクリートより靭性に乏しいことが懸念される。1階の研究室、廊下、階段室を除いて内装は多くの部屋で改められている。
1.建設年 | 1925年、大正14年 |
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2.設計者または組織 | 倉田 謙 |
3.施工者(設備・基礎工事等請負会社が異なる場合は記載) | 岩崎組(現岩崎建設)、大正15年の背面部増設は佐伯組担当 |
4.規模 | |
階数 | 地上4階 |
面積 | 9,570㎡ |
正面×側面 | 60m×69m |
5.方位(正面玄関の向き) | 南東 |
6.構造(木造、煉瓦、RC、鉄骨)(組合せもあり) | 鉄骨鉄骨コンクリート |
7.増築時期(記録に基づく) | - |
8.大規模改修の時期(記録に基づく) | - |
9.利用状況 | 平成18年から閉鎖中 |
10.資料(図面等) | 図面40枚+21枚有 |
11.経年(平成27年4月1日時点) | 90年 |
12.耐震性能(Is,調査年度) | - |
13.耐震経年指標(T,調査年度) | - |
14.コンクリート中性化深さの平均(㎜) | 25.3 |
15.コンクリート圧縮強度(N/m㎡) | 9.5 |
16.受賞歴、または、文献(出版社等)への記載等 |
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