ノーベル賞受賞者ムハマド・ユヌス氏講演会を開催
2009.09.28
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平成21年9月27日(日),福岡市の都久志会館において,福岡アジア文化賞委員会及び本学の主催による「福岡アジア文化賞20周年記念 ムハマド・ユヌス氏講演会」が開催されました。 福岡アジア文化賞は,アジアの芸術・文化に貢献した人々に敬意を表し,アジアの文化の価値を広く世界に伝えていくために,1990年に産学官により創設されたものです。20周年となる本年は,2006年のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏(バングラデシュ グラミン銀行総裁)を招いての講演会が実現しました。 現在世界で注目を集めている「ソーシャル・ビジネス」の提唱者であるユヌス氏は,講演で「貧困はシステムや制度が生みだしたもの。社会の仕組みを変えれば貧困を取り除くことは可能である。将来,貧困は博物館でしか見られないようにしよう」と語りかけました。 講演の後には,ユヌス氏,安浦寛人理事・副学長,アシル・アハメッド特任准教授(システム情報科学研究院)の三者による対談「貧困の解消-このために私たちは,どんな社会を創ればいいのか」が行われました。 講演会の最後には,ユヌス氏が代表を務めるユヌス・センターと九州大学との間で「グラミン・クリエイティブ・ラボ@九州大学(GCL@九大)」,ユヌスセンターと九州大学とNTTとの間で「グラミン・テクノロジー・ラボ(GTL)」(技術・ノウハウに焦点をおいたものとしては世界初)の,それぞれ設立検討に向けた覚書の締結が行われました。
九州大学は,2007年にはグラミン・コミュニケーションズ社と交流協定を締結し,開発途上国における社会情報基盤モデル構築のための開発協力を行っています。これからも,ソーシャル・ビジネスに関する教育・研究・調査や,開発途上国において活用できる技術やノウハウの開発等に努めていきます。
グラミン・クリエイティブ・ラボ@九州大学、グラミン・テクノロジー・ラボについては、こちらをご覧ください。
【写真】 (上) 講演を行うユヌス氏
(中) トークセッションの様子 左よりアシル特任准教授,ユヌス氏,安浦理事・副学長 (下) GCL@九大,GTL覚書の締結の様子 左より篠原弘道NTT取締役,ユヌス氏,安浦理事・副学長
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(広報室)