About 九州大学について

総長室


 
総長メッセージ
石橋達朗
九州大学総長
石橋 達朗

 
 明けましておめでとうございます。
 「Kyushu University VISION 2030」の構想は、着実に進行しており、様々な活動が動き始めています。これらの活動が円滑に進み、また新たな活動を速やかに立ち上げるために、今年度も本学の構成員やステークホルダーの皆さんと丁寧な対話や議論を重ね、前進したいと考えています。

 COVID-19パンデミックがようやく明け、以前のように普通の日常生活を送れるようになった昨年後半でしたが、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル軍によるガザ地区攻撃などの戦争や多くの紛争が、長期化の様相を呈したまま2024年を迎えてしまいました。これらの戦争では、子供達や市民が巻き込まれ悲惨な状況のあることに、心が痛みます。一日も早く解決の糸口を見つけることが望まれますが、これらの戦争は世界中に大きな影響を及ぼし、日本人の生活は光熱費の高騰や物価高に見舞われています。大学自体も光熱費が1.5倍以上になり、今後、研究や教育への影響は必至でそれを最小限に留めることに苦慮しており、一日も早い平和の訪れが待ち望まれます。

 一方、パンデミック明けで、人びとの交流が活発になり、多方面にわたって物事が動き出している実感もあります。昨年は国立台湾大学のCHEN Wen-Chang学長、イリノイ大学アーバナ・シャンペン校のRobert J. Jones学長、ベトナム社会主義共和国のVo Van Thuong国家主席などが本学を訪問され、対面での交流の再開は大変喜ばしいことだと思っています。