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日本の近代医学の祖と言われる緒方洪庵は、天保9年(1838)に大坂で適塾を開き、日本の近代化に貢献する人物や、地域医療の確立に尽力した人材を多数育てました。今から約200年前の文政3年(1820)に誕生し、福岡の近代医学の基礎を築いた武谷祐之(ゆうし)(号は椋亭(りょうてい))もその一人です。 椋亭は筑前国鞍手郡高野村(現 宮若市)の医師で、シーボルトに師事して福岡藩蘭学の先達と仰がれた父・元立(げんりゅう)のもと、西洋医学を志します。日田の咸宜園で広瀬淡窓に儒学を学んだ後、大坂に出て洪庵の適塾に入門しました。適塾在塾時には解剖の見学・執刀や種痘(天然痘予防)の研究に従事し、帰郷後は種痘の普及に尽力します。この活躍により藩主・黒田長溥(ながひろ)に登用され、黒田家「御出入医」であった洪庵との交流も続きました。慶応3年(1867)には藩医学校・賛生館の督学としてその経営を担い、その後も子弟の教育に従事しました。適塾と賛生館はそれぞれ、大阪大学・九州大学(医学部)の歴史に深く関わっています。
今回の電子展示では、武谷椋亭の生誕200年を記念して、洪庵と椋亭との関係を紹介します。
本展示は、武谷椋亭生誕200年記念 大阪大学・九州大学巡回展「緒方洪庵と武谷椋亭」(大阪会場:令和2年11月17日(火)~29日(日)、九州会場:令和4年4月開催予定)を電子展示として再構成したものです。
あわせて、九州大学中央図書館エントランスにて、小展示「武谷文庫の紹介ー九州大学と武谷家」を開催しています。この小展示では、電子展示掲載の武谷文庫資料を中心にご覧いただけます。
九州大学附属図書館では、九州大学と武谷家との寄託契約にもとづき、現在中央図書館で所蔵している福岡の医家・武谷家の史料群「武谷文庫」の調査・整理・研究を進めており、これらの展示は、その成果を活用しています。
対象 | 一般向け、高校生向け、小・中学生向け、在学生・教職員向け、その他 |
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開催日時 | 2022.01.11 (火) 00:00 ~ 2022.02.16 (水) 00:00 |
開催場所 | 伊都キャンパス |
会場名 | 電子展示:オンライン/小展示:九州大学中央図書館エントランス |
会場の住所 | 福岡市西区元岡744 |
定員 | なし ※ 新型コロナ感染症予防にご協力ください |
参加費 | 無料 |
イベント詳細 | ◆電子展示:武谷椋亭生誕200年記念 大阪大学・九州大学巡回展「緒方洪庵と武谷椋亭」 【公開期間】 令和4年1月11日(火)~ 【開催URL】 https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/exhibition/takeya ◆小展示「武谷文庫の紹介ー九州大学と武谷家」 【会 期】 令和4年1月11日(火)~令和4年2月16日(水) 【展示時間】 平日9:00-18:00(土日祝は休止) 【開催場所】 九州大学中央図書館3Fエントランススペース 監修:大阪大学適塾記念センター 准教授 松永和浩、 九州大学大学文書館 准教授 赤司友徳 共催:大阪大学適塾記念センター、適塾記念会、 大阪大学総合学術博物館、九州大学医学歴史館、 九州大学附属図書館、九州大学大学文書館 協賛:九州大学医学部同窓会 協力:福岡県立図書館、福岡市博物館市史編さん室 |
申込方法 | 事前申し込み不要 |
申込受付期間 |
2022.01.19 (水) - 2022.01.21 (金) |
お問合せ先 |
担当:九州大学附属図書館利用者サービス課 |
ホームページ | https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/events/45663 |
公開期間 | 2022.01.19 (水) - |
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