International 国際交流・留学
CHIKWANHA TAKUDZWA(チクワンナ タクズワ)さん
人間環境学府 空間システム専攻 空間システムコース 博士後期課程1年
出身国:ジンバブエ共和国
イギリスのプリマス大学でサステナブル建築を学んだ後、母国のジンバブエで就職。もっと知識と経験を深めようと再び学びの場へ。
日本へ留学する前はどんなことを?
イギリスのプリマス大学でサステナブル建築を学びました。設計の段階から環境シミュレーションを重視する建築です。資材を慎重に選び、持続可能な設計か、メンテナンスのコストを抑えられるか。環境だけでなく、社会的にも経済的にもいろんな観点から考えます。大学卒業後は母国のジンバブエで就職しましたが、まだ勉強が足りないと感じて日本へ来ました。
留学先に九州大学を選んだ理由は?
末廣香織教授がいたからです。イギリスの大学時代、先生が牽引している「KASEIプロジェクト」を知りました。自然災害の被災地で、仮設住宅の環境改善や支援活動をするプロジェクトです。すごく興味を惹かれて、自ら先生に連絡を取りました。日本の他の大学も考えましたが、末廣先生の下で学びたい思いが強かったですね。
研究室の雰囲気は?
研究室のメンバーは、お互い助け合うし家族のようです。末廣先生の人柄のおかげだと思います。先生はフレンドリーで、とてもユーモアがあるんです。広い知見と経験もあって、惜しみないアドバイスをしてくださるので、学生の高い研究意欲が保たれているのでしょう。勉強しようと思わせてくれる先生です。
力を入れている研究は?
「KASEIプロジェクト」を、サイクロン被害が深刻なジンバブエに応用できないか友人と計画を進めているところです。昨年現地でフィールドテストや取材をして、シェルターのデザインまで進みました。でも、一人で一度に多くのことをやろうとすると上手くいかなくて。今年は仲間もいるし、資金面もクリアできたので実現できそうです!
休日はどのように過ごしてる?
バスケットボールと写真が趣味です。バスケ歴は17年!研究室の外で過ごすほとんどの時間は、カメラかボールを手にしていますね。旅行も好きです。広島に行って最新デザインのリボンチャペルを見た時は、改めて建築が好きになりました。
これからの目標を教えてください。
日本で被災された方たちと触れ合うことで、私の関心もサステナブル建築から復興に役立つ建築へと変化しました。被災者へのシェルターの提供にはさまざまなアプローチがありますが、経済的に困難な国でも採用できる標準化されたシステムを設計できたらと思っています。