About 九州大学について

Ⅴむすび

大学改革等への取り組み

改革の大綱案

Ⅴ. むすび

本報告は、平成7年3月30日に評議会で決定した「九州大学の改革の大綱案」(以下、「大綱案」と略称)の続編の性格を有している。とくに、学内諸組織の見直しにあたって、大綱案で検討されなかった3つの附置研究所、言語文化部、健康科学センター、医療技術短期大学部についての改革を検討の対象としたものである。研究所については、COEの構築をめざして組織の見直しも含めて改革の論議が進められており、基本的にはこうした内部の改革を支援するというスタンスで臨んだ。また、言語文化部、健康科学センター、医療技術短期大学部については、これらの組織の全学における教育研究上の役割と、今後のあるべき方向について議論するなかで組織の再編の方向づけを試みた。

議論の過程で、外国語教育や健康・スポーツ科学教育にかかわって、全学共通で今後必要となる情報処理教育についての検討も不可欠であるとの認識に達し、九州大学の情報化とのかかわりを考慮しながら情報処理教育のあり方についても提言することにした。

さらに、残された九州大学の社会的連携や国際的連携のあり方についても、詳細に検討して、「続・大綱案」に盛り込むことにした。

こうした諸課題の検討過程で、九州大学の改革にとって必要な研究施設との認識のもとに、ここにいくつかの新しい研究センターを提案することにした。しかし、現存する全学共同利用センターについては、われわれの検討テーマとは考えていないため、今回は議論の対象としなかった。しかし、全学の改革、新しいキャンパスの建設といった視点からこれらの全学共同利用センター及び既存のいくつかのセンター設立構想については、相互の関係も含めて見直すことが必要であろう。

この「続・大綱案」は平成7年3月30日に評議会が決定した「大綱案」の考え方と整合するようにつくられている。そこでの 研究科、系、研究院の再編の暫定案には、「続・大綱案」で検討された3つの研究所やセンター等については掲載されていないので、最後に、これらを含めた新しい組織編成についての暫定案を掲載する。ここでは、研究科、系、研究院のほか、研究所、研究センター及び既存の構想、ここでの新提案のセンターを網羅的に掲載している。