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Kyushu U Connect: 音と科学と音楽と―つながるかな?―

公開講座 申込受付中

今年で4回を迎えるKyushu U Connectイベント、今回は福岡女学院大学と共催でお届けします。テーマは「音楽・音・科学のつながり」。バイリンガルで行われる講演とディスカッションを通して、音の世界の多様性を探求しましょう。

会場は福岡女学院ギール記念講堂。九州大学から2名、福岡女学院から1名の研究者が登壇し、音や音楽、科学に関する多様な研究を紹介します。また、九大フィルハーモニー・オーケストラのメンバー4名が、協和を作る音楽家の思考を実演を交えながら発表します。さらに、イベント冒頭では福岡女学院高校音楽科の生徒とオルガニストの先生による特別演奏もお楽しみいただけます。

講演後には、登壇者と直接お話しできる1時間のディスカッションタイムも設けています。研究者と語り合いながら、音の世界への理解を深める貴重な機会です。

聴覚心理学から文学における「音」の表現まで、幅広い視点から音を捉える本イベント。大学教員、学生、サイエンスコミュニケーターがファシリテーターとなり知的好奇心を刺激する時間を楽しみましょう。音、音楽、科学のつながりを探るこの貴重な機会をお見逃しなく!

Kyushu U Connectとは?
Kyushu U Connectは、九州大学の教員やサイエンスコミュニケーターが中心となって進めているプロジェクトです。世界的な大学としての強みを活かしながら、地域とのつながりを深める「コミュニティ・エンゲージメント」に力を入れています。

私たちのミッションは、大学と福岡・九州の地域社会をつなぐイベントを企画し、必要なリソースを提供すること。研究成果はもちろん、社会や文化に関する幅広いテーマを扱えるのが、Kyushu U Connectの魅力です。

このイベントを通じて、福岡・九州・日本、そして世界の人たちがつながり、九州大学の研究者とさまざまなコミュニティの人々が出会い、交流が生まれることを目指しています。

対象 一般向け、高校生向け、小・中学生向け、在学生・教職員向け
言語 英語で行われるの講演ではスライド言語は日本語です。日本語で行われる講演ではスライド言語は英語です。
開催日時 2025.07.12 (土) 13:00 ~ 2025.07.12 (土) 16:30
開催場所 キャンパス外
会場名 福岡女学院 ギール記念講堂
会場の住所

MAP

〒811-1313 福岡県福岡市南区曰佐3丁目42−1
定員 先着   120名
参加費 無料
イベント詳細 当日スケジュール  
13:00-13:20 福岡女学院オルガニスト古賀智子によるパイプオルガン演奏
福岡女学院高校音楽科生徒による特別演奏
13:20-13:50 蓮尾絵美 九州大学芸術工学研究院助教 講演
13:50-14:20 ウィリー・ウォン 九州大学システム情報科学研究院教授 講演
14:20-14:30 休憩
14:30-14:50 九大フィルハーモニーオーケストラメンバーによる発表と演奏
14:50-15:20 大國眞希福岡女学院大学人文学部 教授 講演
15:20-16:20 ディスカッションタイム
16:20-16:30 パネルディスカッションと閉会の挨拶

講演者
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「聴覚心理学で「聴こえ」の不思議を探ろう!」
蓮尾絵美助教(九州大学芸術工学研究院 音響設計部門)

みなさんは、あるがままの「音」を聴いていると感じておられると思います。ところが、驚くべきことに、私たちが聴いている「音」と、音の物理的な性質とがくい違っていることがあります。しかも、同じ音の聴こえ方が人によって異なることすらあります。この講演では、そのような例を音のデモンストレーションでお示しします。実例を通じて聴覚の不思議を科学的に解明する学問である聴覚心理学に興味を持っていただければ幸いです。
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「耳の力を知る:音と調律の科学」
ウォング・ウィリー教授(九州大学システム情報科学研究院 情報学部門)

楽器を演奏する前に、必ず調律する必要があります。調律をする時、なにが起こっているのでしょうか?また、2人で異なる音を出す場合、どうやってお互いの音を合わせているのでしょうか?最近の研究によって、耳は音を受け取るだけでなく、音を作り出すことが明らかになっています。調律は、この機能を使って行われていると考えられています。現在では、耳が作り出す音を使って聴力の問題が診断されていますが、何百年も前にバッハのような音楽家たちはこのことを知り、作曲に活用していました。講演ではこれらの内容に加え、大きな音や音楽を聴くことで起こる聴力の低下について触れ、聴力障害を持つ人々を助けるAIを活用した研究も紹介します。
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「文学の音について考える」
大國眞希教授(福岡女学院大学人文学部現代文化学科)

文学(詩、小説、短歌)の音とは何かを考えたときに、韻律やリズムなどを思い浮かべるひとが多いかもしれない。一方で、黙読をしたときに無音であるにも関わらず、聞こえてくる音について思いを馳せるひともいるだろう。今回は文字の音としての側面(話すこと)をあえて伏せて、読書体験として音はどのように読者に届くのかを考え、文学が空間や音を立ち上げるために利用している形式・構造を意識して、音への理解を高めたい。
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「音の協和と科学」
九大フィルハーモニー・オーケストラ

演奏者
大野将司 工学部新3年(発表担当者)
斎藤優斗 芸術工学部新3年(奏者)
上田慶子 工学部新2年(奏者)
大島奏穂 共創学部新2年(奏者)

協和的なハーモニーを作るために、普段オーケストラの奏者が何を考えているのか、物理的な側面から解説する。トロンボーン3重奏によるオーケストラスタディの実演を交える。
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申込方法 事前申し込みの必要あり
[Webサイト]
※申し込みリンク:https://forms.office.com/r/tERL5HsC8n
申込受付期間 2025.05.30 (金) -
2025.07.09 (水)
お問合せ先

担当:九州大学総務部広報課
電話:092-802-2131
Mail:sysintlkh★jimu.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

ホームページ
公開期間 2025.05.30 (金) -
関連データ

Kyushu U Connect event poster final (front).pdf (891KB)

Kyushu U Connect event poster final (back).pdf (1288KB)