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Research 研究・産学官民連携
芸術工学研究院 環境設計部門
准教授 加藤 悠希
研究対象としているのは、建築の歴史です。改めて振り返ってみると、これまでやってきた研究は大きく二つの方向性に分けられます。
一つは、古い建築にどのような関心が向けられてきたか、という研究。建築史学という学問の存立基盤にもかかわる問題です。建物自体でなく建物を取り巻く人間のほうに目を向けると、時代や立場の異なる人々が建築に対してさまざまな思いを持っていました(無関心というのも一つの価値判断です)。つくった人が考えたこと、使った人が考えたこと、壊した人が考えたこと、守った人が考えたこと。人々が建築に対してどのように向き合い、どのような価値づけを行っていたか。とくに、江戸時代の学者による復元考証や復古造営、あるいは古建築見学の記録などを通して、建築に向けられた関心のありかたを研究しています。
もう一つは、建築のかたちの意味を問う研究です。建築のかたちは機能や費用などさまざまな条件で定められますが、それだけでない意味が込められたり、あるいは意図していなかった意味を読み取られたりすることがあります。とくに、意識的に他の建物のかたちを模倣する事例に着目すると、かたちが持つ意味、かたちを読み解くリテラシー、といったことが顕在化します。
この二つの方向性は、建築に素朴な実用性を超えた価値があるとすればそれはどういうものか、という問いにつながっていきます。その答えに近づけるように、日々研究を続けています。
図1 史料の読解と建物の読解から研究をすすめます。
図2 近年の成果物をいくつか。
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芸術工学研究院 環境設計部門
准教授 加藤 悠希