Research Results 研究成果
宮崎大学農学部の篠原慶規准教授と九州大学大学院農学研究院(宮崎演習林)の久米朋宣准教授の研究グループは,1945年~2019年の降雨による土砂災害の死者数及び死者数に関わる様々な自然的・社会的要因の変動を比較・分析することで,土砂災害による死者数減少を生み出す要因は,時代と共に変化することを示しました。
土砂災害では,多くの方が室内で亡くなることに着目し,死者数を,土砂災害発生件数及び土砂災害1件あたりの死者数(死者数/発生件数)に分けて解析することで,各時期において,死者数減少を生み出す要因を特定することに成功しました。
*1 筆頭著者らの既往の研究成果に基づき,北日本・東日本・西日本の5月~10月の降水量を用いている
*2 本研究では人口集中地区外と定義している
*3 ここでは避難した人の数を想定している。直接的に傾向を知ることができるデータはないので点線で囲んである
タイトル: | Changes in the factors contributing to the reduction of landslide fatalities between 1945 and 2019 in Japan |
著者名: | Yoshinori Shinohara, Tomonori Kume |
掲載誌: | Science of The Total Environment |
DOI: | 10.1016/j.scitotenv.2022.154392 |